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今季のヒートの強さ

2012年02月21日 23時41分21秒 | Weblog
さて久しぶりの投稿です。

NBAはそろそろ中間点。
オールスターも今週末。

そして、それだけ試合数をこなすと、今季のNBAでどのチームが強いのか見えてきた。
サンダーやスパーズ、マジック、マーベリックス、クリッパーズ。
そしてブルズとヒート。
この2チームは今季のNBAでずば抜けて強い。
勝率ではサンダーもこのチームに変わらないレベルにあるが、
試合を見ていて、強さを感じるのはこの2チームである。
その中でもヒートの強さは圧巻である。

昨季ヒートはNBAファイナルまで進出した。
しかし、チームとしての戦い方としては、どこかぎこちなさが目立っていた。
そして昨季のチームからはビビーが抜けて、
今季は新人のノリス・コールとシェーン・バティエーが加わった。
つまり選手という観点に置いては、大した補強はなかった。


しかしチームは変わった。

チームの戦い方として変わったのが、パスの回し方だ。
いや厳密に言えば、パスを回す意味が変わった。
昨季はなぜパスを回していたかというと、逆サイドにパスを振って、エースにワンオンワンの状況を作り出すためだった。
しかし、今季はチームの誰かがフリーでシュートするためにパスを回している。

昨季のベースはレブロンとウェイドのワンオンワンで、もしダメな時は外にパスを振って、シュートだった。
しかし今季はまずパスを回してフリーの選手を探す。そしてどうしようもない時だけ、レブロンとウェイドに頼る。
これは同じように見えて、だいぶ違う。
この違いによって、攻撃の選択肢に加わったチャルマーズやマイク・ミラーのシュート成功率が大きく伸び、
チームの武器になった。

去年はレブロン、ウェイド、ボッシュがそれぞれのワンマンチームを離れ、(ウェイドはヒートだが)
ヒートに集まって一年目ということもあり、誰もが「自分はエース」ということにこだわりすぎていた。
そして、昨季ファイナルで敗れたことで「自分」より「チーム」が大切なことに気付いた。
そしてレブロン、ウェイド、ボッシュはマークを引きつけて、フリーの味方にパスをするようになった。

そうなるとマイアミ・ヒートは強い。
元々個人が強いところに、チームとしての団結力があるのだから弱いわけがない。
現在のチームはスタメンがチャルマーズ、ウェイド、レブロン、ボッシュ、アンソニー。
そしてスタメンを休める時は、ベンチからのコール、バティエー、ミラー、ハスレムにスリーキングスから一人加える。
高さが足りないに不安はあるものの、今季もハワード擁するマジックを破っているし、
それ以上にオフェンスの安定感がある。

更に、昨季は前半リードしながら、サードクウォーターで追いつかれ、最後は接戦というパターンが多かった。
しかし、今季は前半リードした後、サードにリードを広げ、フォースは主力を休めて、逃げ切ることができる。
これがチームとしての成長の証である。

このままいくと、プレイオフに第1シード、または第2シードで臨むことは間違いない。
問題はシード順ではなく、その時期にピークを合わせられるかである。
去年のブルズはそれをミスった感があった。
そこに向けてのコンディション作りこそが、ヒートの残された課題である。

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