WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

三位決定戦

2006年07月09日 10時26分58秒 | Weblog
カードはドイツ対ポルトガル。おそらくモチベーションでは開催国のドイツのほうが高かった。やはり開催国として三位以内に入ることが必要とされていることは否めなかった。それでもドイツはセンターバックにフート、さらに怪我のバラックに代えてケールを起用してきた。対するポルトガルはベスト4で負けた時点で、かなり気落ちしているように考えられた。三位決定戦では怪我のフィーゴを外し、シモンを入れ、出場停止のリカルド・カルバーリョに代えてリカルド・コスタ。さらに準決勝で右脚を痛めたミゲルも出場することは出来ず、パウロ・フェレイラを右サイドバックに起用した。
試合は五分の展開。どちらが勝ってもおかしくない展開だった。そんな試合を決めたのがシュバインシュタイガーだった。ミドルシュートを二発叩き込み、さらにFKから相手のオウンゴールを導き出した。三度ともシュバインシュタイガーをマークしていたのは、ペチート。ペチートにとっては厳しい試合になった。ただ実際、試合を分けたのはGKの差だった。ポルトガルのリカルドはこの大会イングランド戦でPKを止めるなど、活躍が光っていた。それに対してドイツはレーマンではなく、カーンを起用。チーム第二GKではあるが、前回大会のMVPであり、バイエルンの守護神である。この二人の実力を量りにかけると、明らかにカーンに傾くだろう。リカルドはPKこそ強さを見せるものの、世界に名をはせるようなGKではない。それに対してカーンは世界の誰もが知っているようなGKである。この試合カーンはオウンゴールになりそうなクリアや、パウレタの至近距離からのシュート、全てを止めた。それに対してリカルドは先制点となった正面に来たシュバインシュタイガーのシュートに触れることが出来なかった。確かに無回転だったため、揺れたとは思うが、せめてパンチングはしなくてはいけないとこだった。カーンはクリスティアーノ・ロナウドの無回転のFKをしっかりを弾き出した。GKの差が3-1という得点差に表れたといっても過言ではない。それほどこの日のカーンは輝いていた。ただこの大会カーンをドイツの正GKに起用すれば良かったか、という話になるとそれは別問題である。レーマンはカーンに勝るとも劣らないGKだし、昨シーズンの活躍ではレーマンに分があった。準決勝のイタリアの先制点や追加点はカーンでも止められなかっただろう。それぐらいすばらしいシュートだった。
最終的にポルトガルは4位、ドイツは3位となった。ポルトガルにとっては黄金世代ラストの大会。フィーゴも次の大会はいない。チームの核であったパウレタやリカルド・カルバーリョもいない可能性が高い。ただクリスティアーノ・ロナウドという新しいチームの象徴が表れた。今後ポルトガルがチームとしてどのように変わっていくか楽しみである。ドイツは若い選手が多い大会だった。ラームやメルテザッカー、シュバインシュタイガー、ポドルスキなど次の大会までにはスパースターになっていてもおかしくない若手スターが登場した。問題はGKだろう。レーマンもカーンも次の大会はおそらくいない。ヒルデブランドがゴールを守っているのだろうか。一つ言えることは4年後のドイツは優勝候補である。