Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

2010FIFAワールドカップ直前で、サッカーについて感じていること

2010-06-08 08:19:46 | サッカー全般
もう、タイムリーじゃないし、あの御方も、この方も、辛口のこの御方も、それでも日本代表を「愛情」もって応援するこの方も、み~んな取り上げているけれど、ちょっと私も参加させて!…という趣旨で、サッカーについて思うことを、だらだらを思いつくまま、書いてみようかと思う。

そもそも、サッカーを「面白い」と思って見るようになったのは、「キング・カズ」こと、横浜FCの三浦 知良 選手の影響だった。「キングカズ」と称されるのは、私は「当然」と思っている。私に、サッカーって、面白いよって事を、全身を使って教えてくれたプロだから。

三浦選手が、ヴェルディからイタリア・セリエAのジェノアに移籍したのが、確か1994年。私が千葉大学の修士の1年生の時だった。

フジテレビが、彼を追いかけるようにセリエAのジェノア戦を中心に中継し出して、『セリエAダイジェスト』という30分番組まで作っちゃった程だから、やっぱり「アジア出身で最初のヨーロッパサッカーリーグ選手」という看板は、大きかったのだなぁと、今にして思う。

その時である。

その前の年に、日本で10のクラブチームが参加して産声を上げた「Jリーグ」…これも、それなりに面白く観戦できたけれど、三浦選手がイタリア・ジェノアへ移籍して、初めてヨーロッパのサッカーを見て、こう思った。

「日本のサッカーは、発展途上にようやくたどり着いたに過ぎなかったのか」

と。

どういうことかと言うと、単刀直入に結論を述べれば、レベルが違いすぎて、Jリーグなんかつまらない…ヨーロッパのサッカーの方がよっぽど面白い、面白すぎて困っちゃうって事。
それ程、日本のサッカーとヨーロッパのサッカーに雲泥の差があったって事。

三浦選手は、それを私に教えてくれた。

セリエAデビュー戦で、ACミランの「旗印」であるバレージと競って鼻骨骨折で長期戦線離脱を余儀なくされ、当時のジェノアの監督のスコーリオとの確執もあったから、出場機会には恵まれなかったけれど、三浦選手がイタリアに行っていなければ、こんな気付きもないまま、だらだらとJリーグを見て、一喜一憂していた、間違いなく。

「でも、そうじゃなんだよ。世界のサッカーは、凄いハイレベルなんだよ。」

って事を教えたのが、三浦選手だった。
開拓者と言う意味では、本当に「キング」だと思う。

まぁ、そういうことがあって、イタリアのサッカーにのめり込み、肉を切らせて骨を断つプレースタイルのラツィオの大ファンになっちゃったわけだけど。

とにかく、ヨーロッパのサッカーを、なめちゃいけない…って事を、ここで強烈に学んでしまった。
そこが、今の私のサッカー観のベースになっている。

日本が初出場した1998年のフランス大会の時に、少し遡る。

イタリアでは、ロベルト・バッジオもまだ現役だったし、ペルッツィ、パリューカがGKの二枚看板で、突然ジャンルイジ・ブッフォンが出てきて「カテナチオ」のスタイルがまだまだ続くんだろうなぁ…って予感させたし、DFではマルディーニが「バリバリ」で、そこにようやくカンナヴァーロや「我がラツィオ」からネスタといった若手が台頭してきて楽しみが増幅した。攻撃陣では、ロベルト・バッジオの後継にデルピエロやヴィエリが出てきて、得点力もある程度望めるメンバーではあった。

でも、それ以上だったのがフランス。
この時代には、「新たなタレント」が揃いすぎて、自国開催優勝を確信したほどだった(見事にそうなっちゃったけれど)。
「それまでのタレント」であった、カントナ、ジノラ、パパンをジャケ監督が追い払い、ジダンという絶対的な支柱を中心に、守備ではバルデズ、ブラン、デサイー、そして私の中では今でも「最も上手いし、100億円でも安い位」と思っているテュラム、中盤にデシャン、ジョルカエフ、ヴィエラらの豪華メンバが揃い、攻撃陣では決定力抜群のアンリ、トレゼゲらが台頭、控えにもデュガリー、カランブーらが居て、層が厚かったなぁ。

アルゼンチンのバティストゥータ、シメオネ、チャモットもバリバリだったし、ブラジルのロナウドが注目を浴びていたけれど、いわゆる「ミレニアム」の時は、フランスの時代だった。

でも、そのサッカーが凄過ぎて、とても日本が付け入る隙なんて、見つからなかった。

結局1998年フランス大会は、唯一勝てるかもしれなかったジャマイカにも負けて、1次リーグ敗退が決まった訳だけど、同じグループでアルゼンチンとクロアチアと戦えたことは、それだけで良かった事。夢の様だった。3連敗でも、未来の日本のサッカーの発展のためには、このグループに入ったことで必ず活きるはずだ…と思った。ここを経験した日本の10年後20年後が凄く楽しみな、「幸せ」なグループだった。

そのフランス大会で指揮を執った岡田 武士 監督は、今の2010年南アフリカ大会でも指揮を執っているのに、その時一体何を学んだのだろう?…というのが、今、率直に感じていること。
あそこで、「レベルが違いすぎる」ということを知ったはずなのに、厳しくないんだよね…何故か。

じゃぁ、ここから感じていることを書こうかな。

多分、あと3日後に始まる南アフリカ大会そのものも、「失敗」するんじゃないかとぼんやり思っているんだけど(治安維持だとか、会場間の移動手段とか、色々な面で不安だらけだから)、そこに出場する今の日本代表は、多分一つも勝てないだろうというのが冷静に見た時の「下馬評」だろうと思うし、妥当だろうと思う。

テレ朝のサッカー中継の解説でお馴染の、セルジオ越後氏の見方…あれ、私も概ね同感。残念だけど。

だって、ヨーロッパのサッカーのレベルに未だについていけていないおろか、逆に差をつけられている様じゃ、どうひいき目に見たって、はっきり言ってダメ。

テストマッチの韓国戦で、マンチェスター・ユナイテッドで大活躍中の朴 智星に、あんなに「クリーン」にゴールを決められたことが実に象徴的。
岡田ジャパンの方向性が全く見えないサッカーを、この期に及んでサポーターに披露している様では、「とにかく前を向いて」は確かに大事なんだけど、精神論でどうにかなる様な問題じゃない。
川口 能活を代表に呼んだのは褒めるべきことだけど、彼の問題処理キャパを超えちゃうほどの問題が未だに「山積」しているのだから、難しいでしょ。

ある日の新聞記事で、今回の日本代表の中沢 祐二が、以下の様なニュアンスの事を言っていた。

「ドイツ大会は、直前にミーティングをしたけれど、皆が個人個人の思いをぶつけただけで、何も解決できないまま大会に入ってしまった。」

今回も、同じようにミーティングしたみたいだし、それがどんな内容かは分からないけれど、ドイツの時とは「別」であったとしても、結果は「同じ」になる様な気がして、正直応援する立場の私達サポーター側から見ても、不安。

でも、かすかな希望は、中沢自身がそう感じたのだから、今大会で「リベンジ」してくれるかもしれないって事。
同じ失敗は2度はしないって、期待していいよね?…っていう部分。
結果負けちゃっても、「勝ちたかった!」っていう姿勢は見せてくれるかもしれないっていうところ…かな。
過去3回、3回とも「他の誰よりもオレが一番、試合に勝ちたい!」っていうのがとってもよく見えた川口 能活の様に、中沢のプレーからそれが見えたら、仮に3つ負けちゃっても、私は納得できる。そこに「成長」の証があるわけだから。

とまぁ、まとまりがないんだけど、日本代表に関しては、勝ち負けよりも、そういう部分を見たいと思っているし、単純な勝ち負けなら、同じグループのオランダが、テストマッチで絶好調なので、その伝統的な「パワーサッカー」で優勝までしちゃうのかな?…っていうところに期待して、南アフリカ大会を見てみたいと思っている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする