Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

宮本先生、直木賞受賞おめでとうございます!

2009-07-16 07:54:54 | 読書感想
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昨日、芥川賞と直木賞の選考会が行われ、直木賞に、北村 薫(本名は、宮本 和男)先生の『鷺と雪』の受賞が決まりました。

あえて本名の方で呼ばせていただきますが、私は、高校3年生の1年間、宮本先生の現代国語の授業を受けていたものですから、これほど嬉しい事はありません。

先生の作品は、6度も直木賞の候補には挙がっていたのですが、ようやく受賞された事になります。

宮本先生、本当におめでとうございます。



この写真は、以前にも書いたのですが、先生が、母校の埼玉県立春日部高校の、現代国語の教師として、教壇に立たれていた頃のもの(私の高校の卒業アルバムから撮影・引用)。

そういえば、先日の「ホーム・カミングデー」にも、宮本先生が担任だった同窓生達が、結構集まっていたよなぁ…。

繰り返しになりますが、私も、高校3年生の時に、宮本先生の授業を1年間受けましたが、印象的だったのが、森 鴎外の『舞姫』の授業ですね。
この授業をなさっていた時から、実は「覆面作家」として『空飛ぶ馬』を書いていた事になります。

今日の朝日新聞2面(北九州・山口版)の『ひと』のコーナーで、先生が紹介されています。
全文を引用して紹介します。

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デビューから20年。時間をテーマにした『スキップ』などの人気作で知られ、すでに山本周五郎賞選考委員や、本格ミステリ作家クラブ会長も務めた。大家といってもいい。
6度目の直木賞候補だった。
「ほっとしました。賞もうれしいが、候補に選んでもらえるものを書き続けてこられたことが勲章です」。何度も落とされると、怒る人もいれば、思い悩むひともいるが、飾らず、てらわずこう言える穏やかな人柄が作品にも反映している。
受賞作の『鷺と雪』は、2・26事件直前の東京を舞台に、良家の令嬢が身の回りの謎を解き明かしていく。「ささやかな出来事を描くのは、大きくふりかぶらなくてもいいからです。私でなければ書けない作品だと言っていただければうれしい」
自分の作品については口が重いが、他人の作品をほめると止まらない。本格ミステリ大賞の贈呈式の司会は、会長引退後も引き続きまかされた。対象作品の魅力を紹介する技が余人を持って代え難いからだ。
国語の教師をしながら覆面作家としてデビューした直後は、女性作家だと思われていた。女性の心の揺れを繊細に描く作風で、朝日新聞に連載された『ひとがた流し』など、ドラマ・舞台化された作品も多い。
息抜きは野球観戦。タイガースファンとして知られる。「新しいテレビを買って中継を見たいのですが、足の踏み場もない部屋で、電器屋さんに入ってもらえないんです」

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紹介文中の「『…候補に選んでもらえるものを書き続けてこられたことが勲章です』…飾らず、てらわずこう言える穏やかな人柄が作品にも反映している」の部分は、私が先生の授業を受けていた時の印象と、全く変わらないですね。
そのお人柄が、受賞をもたらしたとも言えるのかも知れません。

鷺と雪
北村 薫
文藝春秋

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こちらが、今回直木賞を受賞した作品。
短編集との事ですから、読書が「大好き」という程ではない私でも、読めそうな気がします。

先生…とにかく、おめでとうございます。

これからも、いい作品を書き続けてください。
先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
Comments (2)
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