段ボールの備忘録

'80~'90年代のYAMAHAに乗ってます、メンテ記録のメモ代わりなブログです。

発注部品の洗い出し3

2017年09月16日 | 3Y5(XT250)

ケース内の部分についてチェックが終わったところで

ケース外で仕事をしてる部品に眼を移していこうと思う。

まずはオイルポンプ…

右の皿に写ってるギアは、キックギアのアイドラーでポンプとは関係が無いw

バラした部品は、数枚の小皿とか小箱にパートごとに分別して作業なので

たまたま、空いてる箱が無く同居となったw

さて、そのギアと同居の右のポンプだが、たしかこれはこの後に出てくるケースから

外した気がする物だが、左のオイル焼けしてるポンプは、すでに処分したケースのもの。

XTのオイルラインは、エンジン下部からポンプで吸い上げ、その後2系統に…

一つはクランクシャフト内部のギャラリーと、もうひとつはミッションのメイン・ドライブシャフトへ届く

途中枝別れして、シリンダーのスタッドボルト併用のギャラリーで、ヘッドのカムシャフトへ供給。

ポンプで大事なのはとにかく吐出量…内部磨耗が進んで吐き出し量が減ると、磨耗や焼き付きに…

古いハーレーで、今にも止まりそうな3拍子のアイドルをしてる人がいるが、

カムは大丈夫なのだろうか?古いだけにポンプも疲労してるハズ…

必要なオイルがカムに届いているのか、いつも不思議に思う。

それはさておき…まずは外した方のポンプから。

五角形のアウターローターと、四角形のインナーローター…

クリアランスを計るのは吸入・吐出の役目を果たす、ロータリーエンジンでいうアペックスシール部分。

ここの隙間が大きいと、エンジンで言えば圧縮漏れとなる。

基準値の幅は0.03~0.09、使用限度が0.15という…これだけ幅があると「基準ってナニ?(・・ 」と

不思議に思うのだが、ゲージの値は0.06…

もう一方のオイル焼けポンプはというと…「頂点」の位置がわかり辛いのでゲージを差して

ピンセットでインナーを回すわけだが、0.06は無理…

オイル焼けしてる方が疲労してるのではないかと予想してた自分はちとビックリw

まぁ、どちらも基準値以内なので、両方とも合格なののだが、ここはオイル焼けを選択…

もう一方はストックすることにした。

お次はクラッチレリーズレバー…

オイルシール付近、磨耗が気になってたが、コンパウンドで汚れを落とすと

そう、深い溝も無かったので継続使用。

先端のプッシュロッドを押す部分がなんだかな…ロッドに当たる部分に磨耗は無いが

その反対側…なんかエッジが立っているというか、刃先が鋭いというか…

これでロッドの反力で押さえ付けられ回転したら…ケース、削れてない?と思ったので

ちょいと丸めてみることに…ムリでした、硬くて削れませんw

手がけのヤスリで削れるようなら、今頃ガタガタだよな…と、その硬さに納得。

…で、シフトシャフト

シフトドラムを引っ掛ける爪とかみ合うギアも全然きれいだし

気になったのはオイルシール部分…ちと曇ってるかな…

ここも、アタリ部分さえ普通に健康であれば特に問題はない。

コンパウンドで磨いて、溝を深さを確認…

爪も引っかからないし、充分かと。

最後にキックアームのスターター。

これも、コンパウンドで汚れを磨き落とし、オイルシール部分をチェックして終了。

アームが付く反対側、ケース側の受け部分にメタルを入れないのはなぜだろう?

ケースって普通はどこのメーカーもアルミ…そこに鉄のシャフトを入れてグリグリ回したら

オイルがあっても磨耗するのはわかってるのに、なんの対策もない…

ちと荒れ気味なのが残念。

っつ~と、後はケース本体か…