桑畑の向こうにとなりの家がある
日の暮れ 煙があがり燈火が点く
縁の雨戸を繰りながら
「おうい」と大きな声で呼ぶ
しばらくして「おうい」と返事がある
「あしたまた遊ぼうや」
「遊ぼうや」
その家に 宗ちゃんという少年がいた──
山は暮れ
鳥屋の鶏たちもねてしまった
そしてせせらぎの聞こえるあたり
今夜も星が美しい
桑畑の向こうにとなりの家がある
日の暮れ 煙があがり燈火が点く
縁の雨戸を繰りながら
「おうい」と大きな声で呼ぶ
しばらくして「おうい」と返事がある
「あしたまた遊ぼうや」
「遊ぼうや」
その家に 宗ちゃんという少年がいた──
山は暮れ
鳥屋の鶏たちもねてしまった
そしてせせらぎの聞こえるあたり
今夜も星が美しい