あやし小児科医院 第2ホームページ

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インフル予防接種、数百円値上がり 効果アップ「ご理解を」

2015-10-29 10:33:29 | Weblog


インフル予防接種、数百円値上がり 効果アップ「ご理解を」

産経新聞 10月29日(木)7時55分配信


 インフルエンザ流行期を前に、全国の医療機関で始まった予防接種で値上がりが目立つ。理由は、今年からワクチンが値上がりしたこと。専門家は「価格が上がった分、昨年より効果が高くなっている」として理解を求めている。

  厚生労働省によると、インフルエンザは例年12月~2月ごろ流行。約2週間で効果が表れるため、10月ごろから予防接種が始まる。今年はB型インフルエンザの種類が1つ増え、A型2種、B型2種の計4種のウイルスに対応するワクチンに切り替えられた。

  メーカーは価格を公表していないが、複数の医療機関によると卸業者からの購入価格は昨年の1・5倍になったという。製造会社の一つ、北里第一三共ワクチンは「原料が増えたため、価格を上げざるをえない」と話す。

  ワクチン価格の上昇を受け、接種費用を上げた医療機関も多い。川崎市多摩区の「むこうがおかクリニック」では、昨年より500円高い3500円に。65歳以上の定期接種でも、今年は自己負担額を数百円値上げした自治体が目立つ。大阪市では昨年より500円高い1500円、東京都新宿区では昨年より300円高い2500円になった。

  価格が上がったことでワクチンを打つのを控える動きも懸念されるが、医療法人「鉄医会」の久住英二理事長は「値段が上がった理由を話すと、より効果が高まったと受けとってもらえるようだ」として、現在までに打ち控えは確認できていないとしている。


4種混合ワクチン不足!  

2015-10-28 20:35:37 | Weblog

本日、下記のような文書がアステラス製薬から届きました。

 

平成27年10月 医療関係者各位

販 売:アステラス製薬株式会社
東京都中央区日本橋本町2丁目5番1号
製造販売:一般財団法人化学及血清療法研究所
熊本県熊本市北区大窪一丁目6番1号

クアトロバック皮下注シリンジ 弊社在庫欠品のお詫び

謹 啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は弊社製品に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、一般財団法人化学及血清療法研究所(以下、化血研)が製造販売するワクチン製剤等につきましては、承認書と製造実態の齟齬等について厚生労働省への報告が適切に行われていないことが判明 したことから、化血研ではワクチン製剤の出荷を自粛し、必要な確認作業と、厚生労働省への報告を 行ってまいりました。

この事態を受け、弊社では出荷を調整し、医療機関への製品の供給を継続する 努力をして参りましたが、化血研による確認作業が時間を要し、このたびクアトロバック皮下注 シリンジは弊社の在庫消尽をもって欠品に至ることとなりました。

医療関係者の皆様には、多大なるご迷惑をお掛けすることになりましたことを心よりお詫び 申し上げます。

当該製品は感染症部会の意見書において「公衆衛生対策上の必要性が高いため、品質及び安全性等 への重大な影響について、できる限り速やかに確認調査を行うべき」と求められており、現在、 製造販売元である化血研は、当該製品の一刻も早い供給再開に向けて鋭意努力しております。

供給再開時期についてはわかり次第ご連絡いたしますが、供給再開までの期間につきましては、 代替製品にてご対応頂きたく存じます。

しかしながら、代替製品も限りあることから、事前に特約店にご確認いただきますようお願いいたします。

製薬会社としての重要な使命であります医薬品の安定供給が確保できず、保護者の皆様並びに 医療関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けすることとなり、重ねてお詫び申し上げます。
謹 白

 

4種混合ワクチンにはジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオのワクチンを合わせたものです。

このワクチンの接種が遅れて一番心配なのが百日咳に罹患することです。

乳児が百日咳に罹ると、激しく長期に渡る咳が出て、時に無呼吸発作、痙攣、肺炎を起こして命にかかわることもあります。

阪大ビケンからテトラビックという別の4種混合ワクチンが出ていますが、すでに注文が殺到して品切れになっています。

アステラス製薬のクアトロバックがいつ出荷再開されるかの見通しもありません。

今から注文してもしばらく1本も入荷しないとのことです。

当院には1か月分の在庫がありますが、いわゆる「ワクチン難民」が押し寄せると2,3日でなくなってしまいます。そのため

 

当分の間、4種混合ワクチンは当院でワクチンを受けている患者さんを最優先いたします。

当院の診察券をお持ちでも、4種混合ワクチンを他院で受けている方については接種をお断りさせていただきます。

 

不足解消の目処がつけばまたこの欄でお知らせいたします。

なにとぞご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

                                あやし小児科医院


注射でないインフルエンザワクチン「フルミスト」

2015-10-20 11:36:15 | Weblog

フルミストとは、鼻腔に噴霧するタイプのインフルエンザ生ワクチンです。

弱毒化させたインフルエンザウイルスを 鼻腔内に投与し、インフルエンザ疑似感染状態をつくることにより免疫が得られます。

不活化ワクチンで得られる血液の抗体に加え、ウイルスの侵入口である鼻腔局所の免疫も得られるため、発病予防効果がより高くなります。

2003年に米国で認可され、10年以上の安全な使用実績があり、2011年からは欧州でも認可されています。

日本ではまだ無認可ですが、2年後に承認される予定です。

 

 

◆不活化ワクチンとの違いは?

 

フルミスト

                                                                       

対象年齢     2歳以上50歳未満

 
投与方法      鼻腔内に噴射

効果の持続    1シーズン                

成 分        4価(A型2株、B型2株) 

接種回数         1回
           (過去の1回もインフルエンザワクチンを受けた事が無い方は2回)

       

 

                   
不活化ワクチン

対象年齢     6ヶ月以上

投与方法      注射

効果の持続    4ヶ月程度

成分        4価(A型2株、B型2株)

接種回数    12歳以下は2回   13歳以上は1回
 


フルミストは不活化のインフルエンザワクチンに比べて

 1、発症予防効果が高い

 2、効果の持続が長い

 3、注射ではないので痛くない


という点で優れています。

 


◆フルミストを接種できない方

 1、2歳未満、50歳以上の方

 2、5歳未満で喘鳴の既往がある方、1年以内に喘息発作を起こした方

 3、慢性疾患のある方(心疾患、腎疾患、糖尿病など)

 4、インフルエンザワクチンの成分(鶏卵、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニン)に対して重度のアレルギーがある方(これは不活化ワクチンも同じ)

 5、妊娠している方(不活化ワクチンは可)

 6、免疫不全の方や、免疫不全の方のお世話をする方(不活化ワクチンは可)

 7、接種時にお子さんが激しく泣いてしまうと、ワクチンがうまく鼻腔に入らず効果が弱まってしまうため接種できない場合があります。

  

◆フルミストの副反応について

 副反応として最も一般的なものが鼻水・鼻づまり・頭痛・発熱などの風邪症状ですが、重篤な副反応の報告はありません。

その他のアレルギー反応など、通常のインフルエンザワクチンと同様の副反応が起こる可能性があります。ただし頻度は非常に少ないとされています。

 

◆そのほか

 1、既に個人輸入でフルミストを使用している医療機関もありますが、日本では未承認のワクチンのため、万が一重篤な副反応が生じた場合医薬品副作用被害者救済制度が適用されません。また出荷・入荷が不安定で、予約した日までに(理由不明で)届かないという事態が頻発しています。

 2、受験生などで効果を確実にしたい場合は、不活化インフルエンザワクチン接種後28日以上経過後、フルミストも接種することが可能です。

 3.フルミストは英語だとFlumist。 発音は「ル」にアクセントがあって、「フルーミスト」となります。

 4.料金 1回で8000円前後になりそうです。


新型ノロウイルス流行拡大 免疫なく患者急増の恐れも

2015-10-16 11:30:29 | Weblog


食中毒や感染性胃腸炎を引き起こすノロウイルスの新型が国内で増えています。

病原性はこれまでと同程度とみられますが、多くの人は新型に免疫がないため、流行期の秋から冬にかけて患者が急増する恐れがあります。

人間が感染するノロウイルスの遺伝子型は約30種類あり、主に流行していたのは「GII・4」という型。

しかし、昨年3月に「GII・17」という遺伝子型の変異株が初めて川崎市内で検出されました。

同市内では1~6月に新型が36人から見つかったのに対し、GII・4は17人でした。

新型は長野や埼玉、栃木、三重、大阪の5府県でも見つかっているほか、中国や米国などでも確認されています。

 

ノロウイルスは患者の唾液、便や吐物に含まれ、手や食べ物に付着して体内に入ります。

子供はスーパーの子供用カート、キッズコーナーのおもちゃ、ゲーム機、ファーストフード店のテーブルなどを触ってウイルスが手に付着し、その手をなめることで感染することがあります。

流行期には人込みに連れて行かないことが重要です。


アステラス製薬のインフルエンザワクチン 出荷見通し立たず

2015-10-11 18:12:51 | Weblog

インフルエンザワクチンは毎年10月1日から全国一斉に始まりますが、アステラス製薬のワクチンが出荷の見通しが立たず、予約した医療機関で混乱が生じています。

当院では同社のワクチンは使用しておらず、ご心配はありません。

 

同社がお詫びを出していますが、これでは遅れの理由が分かりません↓

http://med2.astellas.jp/med/jp/message/sonota/sonota-20150929100000.pdf

 

10月11日の朝日新聞ニュースによると

インフルエンザワクチンを製造する国内4社の一つ、化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)が、今季の出荷を始められないでいる。

厚生労働省に指示された製造工程の確認が終わっていないのが理由とし、出荷の見通しは立っていないという。

化血研は今季、850万本(大人で1700万人分)を担う予定で、長引けばワクチン不足が起きる恐れがある。

ワクチンの接種は10月下旬から本格化する。今季は4社で計約3千万本(同約6千万人分)製造することになっている。

化血研によると、同社の血液製剤が国に承認された製造法とは異なる方法でつくられていたことが明らかになり、6月から一部を除いて出荷停止になっている。

インフルエンザワクチンでも、同様の問題がないか確認するよう厚労省から求められ、その作業が終わっていないという。

これまでに製造した450万本は、有効性などを確認する国の検定を通っている。

化血研は、ワクチン不足が起きないように、ほかのメーカーなどに協力を依頼しているという。

 

 

 

 


 
 

 

 


 
 
   
 


おたふくかぜワクチンの不足について

2015-10-08 21:05:03 | Weblog

現在全国的におたふくかぜワクチンが不足しています。

理由は明らかにされていませんが、某製薬会社のワクチンが検定不合格になったためではないかと言われています。

当院には約100人分の備蓄がありますが、それがなくなると注文しても入荷しなくなります。

ワクチンは製造に半年かかるので、一旦なくなると春先までの欠品が予想されます。

 

おたふくかぜワクチンは1~2歳の方は自己負担2,500円で接種出来ますが、3歳になってしまうと8,190円になります(仙台市民の方)。

特に3歳の誕生日が近い方は早めに接種しておくことをお勧めします。