宮城県内でRSウイルス感染症患者が,過去5年間で最も早い時期に増加しています。
RSウイルス感染症は通常冬期にピークがありますが、今年は夏季から患者数の増加がみられています。
RSウイルス感染症は,呼吸器系の感染症で,多くは軽症で済みますが,重症化することもあります。
今後更に増加する可能性がありますので、咳が止まるまでの休園、石けんと流水による手洗いの徹底など感染拡大の予防をお願いします。
RSウイルス感染症とは
症状
0歳児・1歳児に多い感染症で,潜伏期間は2~8日です。
主な症状は発熱,鼻水,咳等で,通常は1週間くらいで治りますが,生後数週間から数か月で初めて感染した場合は,細気管支炎,肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
軽い症状でも,保育施設や高齢者施設では感染拡大の発端となる可能性があるので,咳が完全に止まるまで休園し、他の人に感染させないように注意が必要です。
感染経路
感染者の咳やくしゃみによって飛び散るしぶきを吸い込み感染する飛沫感染や,ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染があります。
治療方法
特別な治療法はなく,基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。
RSウイルス感染症の予防
1. 食事の前などには,こまめに石けんと流水による十分な手洗いを徹底しましょう。
2. 咳やくしゃみが出る場合は,マスクの着用やハンカチを口にあてる等の咳エチケットを心がけましょう。
3. 乳幼児がよく触る場所やおもちゃなどの消毒をこまめに行いましょう。
4. 乳幼児を連れて人混みへの不要不急の外出を避けましょう。
第34週(平成29年8月21日~8月27日)
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1定点医療機関当たり患者報告数:2.97人・・・同時期の過去5年平均(0.44人)の約7倍