あやし小児科医院 第2ホームページ

あやし小児科医院第1ホームページに載せきれなかった情報、横道にそれた話題をランダムに掲載します。

不活化ポリオワクチン予約開始

2012-08-31 21:39:18 | Weblog

 

不活化ポリオワクチンの予約を9月1日(土)から始めます。

まだワクチンの入荷数が少ないので、1日8名ずつ行ないます。

10月になると充分な数が入荷するようになります。

 

電話または窓口で、空いているご希望の接種日を予約して下さい。

その際、診察券の番号をうかがいますので、診察券をご用意下さい。

  電話の受付時間は9~12時14~17時です。

  12~14時は休憩時間ですので、緊急以外の電話はお断りします。

 

予約した日に受けられない場合は、改めて予約を取り直して下さい。

2回目以降の接種についてはその都度予約をお願いします。

 

 

下記の実施要項を必ずお読み下さい。

接種対象者は、生後3~90ヶ月の「仙台市民と原発避難者特例法に指定された13市町村からの避難者」です。

それ以外の市町村の方は費用は自己負担(11,060円)になります。

 

これまでのポリオ生ワクチンは保健センターでの集団接種でしたが、今度は登録医療機関での個別接種となります。

仙台市の方の予診票(無料券)は当院の窓口にあります。

避難者の方は区役所で予診票(無料券)をもらって来て下さい。

必ず母子手帳が必要です。

 

接種は9月3日開始です。最初はワクチンの供給が十分でないので予約制になります。

当院では死亡事故を避けるため、他のワクチンとの同時接種は一切行なっておりません。

同時接種をご希望の方は他の医療機関を受診して下さい。

 

【不活化ポリオワクチンの接種回数】

生ポリオワクチンを1回も接種していない方は、不活化ポリオワクチンを4回接種。

生ポリオワクチンを1回接種した方については、不活化ポリオワクチンを3回接種。

生ポリオワクチンを2回接種した方は、追加接種不要。 

 

不活化ポリオワクチンの接種間隔

 1回目と2回目、2回目と3回目の間隔は3~8週間、3回目と4回目の間隔は1年~1年半あける。(これはDPTワクチンと同じです。)

 

 

【注意】 別の病院で、任意接種で不活化ポリオワクチンを受けられた方の追加接種

     → 2回目、3回目は無料で受けられます。

     → ただし4回目については、今のところ無料券が使えません=有料(11,060円)になります。

 

なお11月頃から4種混合ワクチン(3種混合ワクチン+不活化ポリオワクチン)が導入されます。。

4種混合ワクチン導入後は、3種混合ワクチン未接種者については4種混合ワクチンを使用することになります。

 

 

ポリオワクチンに関するQ&A(厚生労働省)↓

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html

 

 


福島県内の子供36%にしこり 福島以外でも甲状腺検査へ

2012-08-29 19:02:25 | 地震

 
産経ニュース 2012.8.27 11:24


政府は8月27日までに、福島県以外の全国3カ所で、18歳以下の4500人を対象に甲状腺超音波検査の実施を決めた。

東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内の18歳以下の子供を対象に行っている検査では約36%の子供の甲状腺にしこりなどが見つかり、これらが事故による影響かどうかを見極めるためデータを集める。

内閣府原子力被災者生活支援チーム医療班は「良性のしこりは健康な人にもよく見られるものだが、疫学的な調査がこれまでにない。

福島県からできるだけ遠く、放射線の影響がない場所で調べる」と話している。

同チームによると、福島県内で行っている検査と同様の方法で、来年3月まで実施。日本甲状腺学会などの専門医が担当し、疫学の専門家も加えて結果を検討する。

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日本甲状腺学会雑誌 (vo.3 No.1 p.24-29.)によると、

福島県における県民健康調査の中の詳細調査として、18歳以下の全県民を対象にした甲状腺検査が行われており、以上はその結果です。

 

平成24年3月末までの検査実施総数は38,114人で、

1.結節や嚢胞を認めなかったもの(A1判定)が64.2%、

2.5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞(A2判定)35.3%、

3.5.1mm以上の結節や20.1mm以上の嚢胞(B判定)0.5%、

4.甲状腺の状態等から判断して、直ちに二次検査を要するもの(C判定)0%

 

と公表されています。

したがって、大きさに関係なく結節や嚢胞を認めた人の割合(2+3+4)は36%となり、上のような発表になったと思います。

超音波検査の機器の精度がよくなり、小さな嚢胞は通常の小児でもよく認められるようになりました。

しかしこれまで小児に対する疫学的なデータはないので、心配したものか、しなくていいものか、混乱を招く事態になっています。


佐々木泰平君のライブ・ペインティング

2012-08-18 21:04:47 | Weblog

当院出身のプロ・イラストレーター、佐々木泰平君がわざわざ東京から来て、待合室の窓ガラスに動物の絵を描いてくれました。

 

子どもたちは、「わあ、上手だなあ、次は何を描くのかなあ、ドラえもんかなあ?」と大騒ぎ。

泰平君は、「ドラえもんは描かないってば」と苦笑い。

 

瞬く間に半分完成。

 

ちょっと休憩です。

 

コンビニで一緒にバイトしたというお母さんと遭遇。

 

スタッフと記念撮影。

 

今日はここまで。

明日また継続します。

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翌日、描画再開です。

今日は水族館の絵です。

 

最後は入口のドア。

 

撮影用に白いシーツを張ってみました。

 

いろんな動物が描いてあります。これはライオン。

良く見て下さい。

 

キリンと猿。

見ていた子どもが「次は猿かなあ・・・」と言ったので、猿を描いたそうです。

 

こっちは水族館コーナーです。

 

イルカ、イカ、熱帯魚。

 

シーツを外すと・・・

 

入口はふくろう。

 

シマウマ。

 

カンガルー。

 

パンダ。

 

ふくろう。

 

魚。

 

熱帯魚。

 

魚の親子。

 

日付とサインを入れてもらいました。

皆さん、ぜひ見に来て下さい。

 

泰平君は下のような童話の絵も描いています。

 

 

            ヘンゼルとグレーテル

 

     長靴を履いた猫   

 

    ジャックと豆の木

 

 

 

ついでにこれは モンキーマジック。

 

どれも独創的ですよね。

 

詳しくは彼のHPをごらん下さい↓

http://blog.livedoor.jp/yubiningen/

http://taiheisasaki.jugem.jp/

 

 

 

 

 


4種混合ワクチン、11月1日から定期接種へ

2012-08-02 20:12:36 | Weblog

利便性から4種混合普及、供給不足の懸念も

2012年8月2日 m3.com 

 

厚生労働省の「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」(座長:岡部信彦・川崎市衛生研究所所長)が8月2日開催され、7月27日に薬事承認された4種混合ワクチンを今年11月1日から定期接種に導入する方針とその使用ワクチン案を了承した。ただし、企業の供給量の確保、ワクチンの国家検定、市町村の接種体制の整備などの事情により、導入が遅れる可能性もある。

 今回承認された4種混合ワクチンは、DPT(百日せき、ジフテリア、破傷風混合ワクチン)とポリオ不活化ワクチンの混合(DPT-IPV)。単独のポリオ不活化ワクチン(IPV)は、ポリオ生ワクチン(OPV)に代わり、9月1日から定期接種に導入されることが既に決まっている。

 厚労省が提示した使用ワクチン案は、後述の通り。臨床研究の結果、(1)初回はOPV、2-4回はDPT-IPV、(2)初回はOPV、2-4回はIPV、(3)DPT-IPV2回とIPV2回、といういずれの組み合わせでも、同等の効果が得られることが明らかになっている。


2012年度末時点でのIPVの需要量は、396.5万ドーズ、供給予定量は477万ドーズ。DPT-IPVの需要量は「105.7万ドーズ+α」、供給予定量は147万ドーズ。厚労省は、需給バランスを踏まえ、原則として開始したIPV (単独もしくは4種)を最後まで使用することを求めている。しかし、IPVを単独接種した場合は、別途DPT接種する必要があるため、両方を一度に接種できるDPT-IPVの希望者が出ることを想定、その分が「α」に当たる。

 会議で呈せられたのは、DPT-IPVの接種希望が大幅に増え、供給不足になる懸念だ。川崎市保険福祉局医務監の坂元昇氏は、「1回も接種したことがない人については、DPT-IPVとIPVプラスDPTのどちらがいいのか、自治体は判断を迫られることになる。ある程度、指針を示してほしい。また、もしDPT-IPVが供給不足になり、接種間隔が空いた場合、特例的に接種間隔を延ばしてもいいのか。その場合は、IPVプラスDPTの形でいいのか」などと、接種を担当する自治体の立場から質問。

 日本医師会常任理事の小森貴氏も、「心配されるのは、DPT-IPVの供給量。国民の理解が得られれば問題ないが、DPT-IPVでは一度に接種できるため、希望者は当然出てくる。医師会としてもすべての医療機関に、原則として開始したIPV (単独もしくは4種)を使用するよう通知するが、本質的にこの周知は国の責任で行うべきもの。そうでなければ、混乱が生じるのは必至」と指摘した。

 DPT-IPVを定期接種に導入する場合、予防接種法の省令改正を行うため、新規に接種を開始する人については、「DPT-IPV」を推奨することになる。ただし、坂元氏や小森氏が指摘したように、既にOPV、個人輸入したIPV、あるいはDPTを1回接種した人が、「IPVプラスDPT」とDPT-IPVのいずれに移行するか、医療現場では混乱が生じる可能性がある。

 岡部座長は、「最初にAというワクチンを接種した場合、Aワクチンで終了することが、データから言って安定している。そこを原則にしないと、需給バランスが崩れることになる。がちがちにこの原則を求めるわけではないが、最初からこの点についてルーズに打ち出すと、自治体にも混乱が生じる」と述べ、理解を求めた。さらに、「とにかく最初に接種してほしいのは、未接種の人。百日せきは日本で根絶されたわけではない。DPT-IPVの導入を待つのは、疾病に対するリスクが高まる」と強調した。

 IPVの導入を待つ親が多いことから、OPVの接種率は低くなっている。2012年4月から6月の3カ月間で、15都市のサンプル調査を実施した結果、平均接種率は62.2%、最も高い市で78.3%、低い市では44.7%にとどまっている。従来は90%以上の接種率だった。

 なお、厚労省は、IPVは国内での使用経験がほとんどなく、DPT-IPVは新規に開発されたものであるため、「不活化ポリオワクチン予防接種後副反応検討会」を新たに設置する。予防接種や小児感染症の専門家などから構成する予定。

【使用するワクチン案】
1. DPT未接種かつポリオワクチン未接種の者
・DPT-IPV未導入の時点で開始する者:DPTプラスIPV
・DPT-IPV未導入後に開始する者:原則としてDPT-IPV
2.いずれかのワクチンを接種している者
・OPV1回、IPV1回以上(個人輸入等による)、DPT1回以上:DPT- IPVの導入にかかわらず、原則としてDPTプラスIPV


ポリオワクチンへの社会的な関心の高さから、「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」には、テレビ局なども取材に。

 ポリオアウトブレイク対応も検討課題

 そのほか、会議では、IPV接種に伴う抗体価を長期的にフォローする必要性も指摘された。IPVの接種回数は4回だが、「追加免疫として、5回目をどうするかについて早急に議論して結論を出してもらいたい」と岡部座長は求めた。

 さらにポリオのアウトブレイクへの対応も議論。日本では1980年を最後に野生株ポリオの発生は見られていないが、野生株または伝播型ワクチン由来ウイルスが検出された際に、その地域において免疫を持たない集団で、集団発生する可能性がある。昨秋、および前述のように今春は接種率が下がっており、厚労省は、「現状では免疫を持たない集団が、一定程度存在すると見られる」とする。海外では最近、2010年にはタジキスタンで、2011年には中国新疆ウイグル自治区で集団感染が見られている。

 ポリオ流行時には、伝播阻止効果が優れていることから、米国CDC(米疾病対策センター)などでは、OPVの接種を勧めている。ただし、米国でもOPVの承認を既に取り消しており、米国をはじめ、IPVを臨時に予防接種する体制を取る国が多い。

 厚労省は、アウトブレイク対策として、IPV の備蓄状況とポリオワクチンの接種率などを考え、2014年夏までは、(1)感染拡大の恐れが高いと判断された場合には、原則としてOPVを臨時に予防接種、(2)感染拡大の恐れが高くないと判断された場合には、IPVを臨時に予防接種、という案を提示。2014年夏以降は、IPVを臨時に予防接種として用いるとした。ただし、2014年以降も、ポリオワクチンの接種率が向上せず、感染拡大の恐れが残る場合には、接種率向上までOPVの迅速な製造供給体制を確保する。