あやし小児科医院 第2ホームページ

あやし小児科医院第1ホームページに載せきれなかった情報、横道にそれた話題をランダムに掲載します。

山形のはしか流行 合計60人に

2017-04-27 21:07:16 | Weblog

はしかの感染者が60人に

 

Nスタやまがた(4月20日18:01) 

県内ではしかの感染者がきょう新たに1人確認されこれで一連の感染者は60人となりました。

 

県によりますと、麻しん、いわゆるはしかへの感染が新たに確認されたのは、東置賜郡に住む40代の女性です。
先月9日、バリ島帰りの男性から端を発した一連の感染者は、これで60人となりました。
女性はすでに感染している人の会社の同僚で、ワクチンは打っていたということです。

 

 

はしか1カ月、収まり見えず 山形県など計7都県で57人に

朝日新聞 2017年4月11日08時42分
 
山形県内ではしか(麻疹)の感染が確認されて1カ月が過ぎた。

県は10日午後6時までに1都6県の計57人の感染を確認。

感染の拡大はまだ収まっていない。

■感染確認57人に 20~30代が半数以上 

確認された感染者は山形県内のほか宮城県や埼玉県、東京都、三重県、滋賀県などに広がっている。

男女57人のうち20~30代が38人で、半数を超えている。

山形県健康福祉企画課の担当者は「注意は続けているが、今後も患者が増えるのか予想がつかない」と話す。

 

 

はしか感染、新たに1人 

山形新聞 2017年04月06日 07:28 

山形県は5日、新たに1人がはしか(麻しん)に感染したと発表した。

県薬務・感染症対策室によると、東置賜郡の30代男性で、2次感染者の職場の同僚。

3次感染が疑われ、一連の感染者は計53人となった。

  

 

山形の麻疹、2つの医療機関からも3次感染例


日経メディカル 2017/4/4

 3月に山形県で発生した麻疹集団感染で、2つの医療機関から2人の3次感染例が確認された。1人は2次感染例と同じ医療機関を受診した患者で、もう1人は2次感染例が受診した医療機関の従業者だった。

 山形県の発表によると、4月3日に新たに6例の患者が報告された。2例は感染経路など調査中で、残り4例は全員が3次感染例だった。2人は医療機関の患者と従業者で、ほかの2人は、2次感染者の同僚と2次感染者が立ち寄った営業施設の従業員だった。それぞれの2次感染例が何例目の患者なのかは、まだ発表されていない。

 バリ島から帰国し麻疹と診断された患者を発端とする集団感染は当初、初発例が通っていた自動車教習所と利用していた宿泊施設を中心に感染が広がっていた。3月下旬からは3次感染例が目立ち始め、2次感染例が立ち寄った営業施設の従業員、2次感染例の職場の同僚や家族、さらに別々の医療機関の患者と従業者への広がりを見せている。これで3次感染例は15例となり、患者総数(45例)の3分の1を占めるまでに至った。感染経路など調査中の患者も4人に上り、3次感染例はさらに増える可能性もある(図1)。

 


 
図1 発症日別に見た麻疹患者発生の推移

 

 4月3日に確認された患者は以下の通り。

◆40例目:20歳代 男性 鶴岡市在住
 3月30日 発熱
 3月31日 医療機関受診
 4月2日 医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※感染経路など詳細は確認中

◆41例目:50歳代 女性 酒田市在住
 3月27日 咽頭痛
 3月28日 発熱(39℃)
 3月29日 発疹
 4月2日 医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※感染経路など詳細は確認中

◆42例目:30歳代 男性 東置賜郡在住
 4月2日 発熱(37.4℃)、医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※二次感染者の職場同僚

◆43例目:40歳代 男性 上山市在住
 4月2日 発熱
 4月3日 医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※二次感染者と同じ医療機関を受診

◆44例目:50歳代 女性 庄内地域在住
 4月2日 発熱(38.1℃)、医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※二次感染者が立ち寄った営業施設の従業員

◆45例目:30歳代 女性 山形市在住
 4月1日 発熱(37.8℃)、咳、鼻水
 4月3日 医療機関受診
 4月3日 衛生研究所の検査で陽性
※二次感染者が受診した医療機関の従事者(43例目とは別の医療機関)


パドルテニス講習会に参加しませんか

2017-04-19 20:02:36 | Weblog

 

パドルテニスを体験してみませんか?

 

仙台市パドルテニス協会は 6月9日(金)、16日(金)、30日(金)に講習会を行ないます。

対象は初心者からテニス経験者まで、どなたでも。

場所は落合市民センター。

時間はどの日も10時から12時。

参加費は無料です。

申込みはメール( sendaipaddle@gmail.com )か FAX( 022-711-5221 )で。

 


はしかの合併症

2017-04-06 21:28:16 | Weblog

来週から幼稚園、小学校、中学校が始まります。

そこにはしかが持ち込まれたらと思うと身の毛がよだちます。

 

麻疹には恐ろしい合併症もあります。 

もっとも怖いのは脳炎です。 

麻疹の脳炎は2種類あります、通常のウイルス脳炎と発病後5年以上たってから発病する脳炎の2種類です。 

ウイルス性脳炎は1000人に一人の確率で発症し、6分の1の確率で死亡し、3分の1の確率で神経に障害が残ります。 

麻疹でウイルス性の脳炎にかかると高確率で死亡と障害がついてくるということです。 

 

2つ目が亜急性硬化性全脳炎です。 

この脳炎は難病に指定されているほど恐ろしい病気です。 

日本には150人の患者がいます。 

麻疹の感染後10万人に1人か2人発病します。 

特徴としては平均7年という長い期間をかけての発病になります。 

そのため何が原因だが当初はわからないでしょう。 

初期症状としては、字が汚くなる、性格が変わる、情緒が不安定になる、知能障害、運動障害などです。 

こういう症状が出てから気づくことが一般的です。 

この病気の根本的な治療方法はなく、進行し続け、死ぬまた、体が全く動かせない状態になり話しかけても反応が全くなくなります。 

亜急性硬化性全脳炎は、発病が分かった時点で手遅れといえる病気です。

あまり知られていませんが、はしかは失明の原因にもなります。


自動車教習所の教官も陽性、患者総数は30人山形の麻疹集団感染、3次感染例が4カ所で4人に

2017-04-01 21:56:31 | Weblog

 

日経メディカル 2017/3/31 

 山形県で発生した麻疹の集団感染で、3次感染例が4カ所で4人と拡大した。初発患者が通っていた自動車教習所の教官にも1人の感染者が確認されており、3月30日現在で患者総数は30人となった。

 山形県によると、3月30日に新たに1人の麻疹患者が確認された。患者は30歳代の男性(山形市在住)で、27例目の患者と同じ職場の従業員だった。この職場での3次感染例は2人目となる。

 一方、3月29日には、2人の麻疹患者を発表。1人は30歳代男性(米沢市在住)で、初発患者が通っていた自動車教習所の教官だった。自動車教習所で麻疹患者が相次いで発生したことを受け、3月20日に予防策として緊急ワクチン接種を受けていた。だが、翌21日に発熱、悪寒が出たため医療機関を受診。22日に山形県衛生研究所で遺伝子型検査を実施したところ、初発患者からの感染と判明した。

 もう1人は、20歳代男性(酒田市在住)で、3月28日に発熱(37.4℃)があり医療機関を受診。29日の衛生研究所の検査で麻疹陽性と判明した。この患者は、2次感染者が立ち寄った営業施設(地域は未公表)の従業員だった。これで、2次感染者が立ち寄った営業施設で確認された患者は2例となった。それぞれの営業施設は別の施設だった。

 これにより3次感染例は、別々の営業施設での2人、2次感染者の職場での2人の計4例となった。

 山形県は現時点で、それぞれの患者の感染経路や接触者を把握できていると話している。

 

 

           患者の発生状況(縦軸人数 横軸月日)

 

表1 バリから帰国した20歳代男性を発端とする麻疹感染で確認された患者と経緯
(30日発表まで。山形県、宮城県などの情報を基に作成)
◆30例目:30歳代 男性 山形市在住(3次感染例)
 3月26日 発熱
 3月29日 医療機関受診
 3月30日 衛生研究所の検査で陽性
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を訪問した2次感染者の職場(27例目と同じ)の従業員

◆29例目:20歳代 男性 山形県酒田市在住(3次感染例)
 3月28日 発熱(37.4℃)で医療機関を受診
 3月29日 衛生研究所の検査で陽性に
※2次感染者が立ち寄った営業施設(22例目とは別の施設)の従業員

◆28例目:30歳代 男性 山形県米沢市在住
 3月20日 初発患者が通っていた自動車教習所の教官。5例目の発生を受け、予防のための緊急ワクチンの接種を受けた
 3月21日 発熱、悪寒があり医療機関を受診
 3月22日 衛生研究所で検査(遺伝子型検査により29日に陽性と判明)
※遺伝子型検査の結果、初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)からの感染と判明

◆27例目:30歳代 男性 山形市在住(3次感染例)
 3月27日 発熱(38℃)で医療機関を受診
 3月28日 衛生研究所の検査で陽性と判明
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を訪問した2次感染者の職場の従業員

◆26例目:30歳代 女性 山形県長井市在住
 3月18日 発熱
 3月19日 医療機関受診
 3月21日 医療機関受診
 3月25日 医療機関受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆25例目:20歳代 男性 山形県米沢市在住
 3月21日 発熱(38.5℃)
 3月24日 発疹があり医療機関受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆24例目:20歳代 男性 山形県東置賜郡在住(公立置賜総合病院の研修医)
 3月8日 バリ島から帰国し発症した初発例を診察
 3月22日 早朝 37.5℃の発熱
 3月24日 朝から上半身に軽度の発疹が出現、検査を実施。咽頭ぬぐい液ではウイルスは検出されず、血液検査で陽性
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)を診察。修飾麻疹と診断される

◆23例目:30歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月21日 発熱(37.8℃)
 3月22日 医療機関を受診
 3月23日 発熱(37.8℃)、医療機関を受診
 3月24日 発疹、咳、鼻水、下痢、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆22例目:30歳代 男性 山形県酒田市在住(3次感染例)
 3月23日 発熱(37.8℃)、倦怠感、咽頭痛、医療機関受診
※2次感染者(4例目)が立ち寄った営業施設の従業員

◆21例目:40歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月24日 発熱(38.1℃)、発疹、医療機関受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆20例目:20歳代 男性 東京都在住
 3月19日 発熱、頭痛、咽頭痛
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆19例目:10歳代 男性 東京都在住
 3月18日 発熱、結膜充血、発疹
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆18例目:10歳代 男性 東京都在住
 3月16日 発熱、咳、鼻汁、胸痛
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆17例目:10歳代 男性 滋賀県在住
 3月18日 発熱(38.4℃)
 3月20日 発疹、咳、医療機関受診、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆16例目:20歳代 女性 山形市在住
 3月23日 発熱(37.9℃)、咳、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆15例目:20歳代 女性 山形県長井市在住
 3月21日 発熱、顔の発疹
 3月22日 咽頭痛、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆14例目:30歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月21日 発熱(37.6℃)、発疹、鼻水
 3月22日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆13例目:30歳代 男性 山形市在住
 3月15日 発熱、咳
 3月18日 医療機関を受診
 3月21日 医療機関を受診
 3月22日 発熱(40℃)、発疹で医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を、3月6日に訪問しており、接触した可能性が高い

◆12例目:20歳代 女性 山形県西置賜郡在住
 3月20日 発熱(37.4℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆11例目:20歳代 女性 山形県西置賜郡在住
 3月19日 発熱(37.5℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆10例目:30歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月17日 発熱(37.5℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆9例目:30歳代 男性 山形県南陽市在住
 3月17日 発熱(38℃)
 3月18日 発疹が現れ、医療機関を受診
 3月21日 口内炎、発熱(37.8℃)があり、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆8例目:10歳代 男性 三重県津保健所管内在住
 3月17日 山形県置賜地域の自動車教習所での教習終了
 利用新幹線 つばさ146号14号車 赤湯駅15:27発、東京駅17:48着
 3月18日 発熱(37℃)、発疹で医療機関を受診
 3月19日 三重県保健環境研究所での検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆7例目:40歳代 男性 山形県長井市在住
 3月16日 発熱
 3月17日 発熱(38℃)で医療機関を受診
 3月19日 発疹
 3月20日 医療機関を受診。衛生研究所での検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆6例目:10歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月16日 発熱(39~40℃)、咽頭痛で医療機関を受診
 3月19日 発熱(38.1℃)、発疹
 3月20日 医療機関を受診。衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆5例目:20歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月18日 発熱(40℃)があり医療機関を受診
 3月19日 衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆4例目:20歳代 女性 埼玉県草加保健所管内在住
 3月17日 発熱(38.4℃)
 3月18日 医療機関を受診
 3月19日 埼玉県衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた
・埼玉県の草加保健所で患者調査を実施した結果、3月16日夕方から17日夕方まで、山形県酒田市内での飲食及び公共交通機関の利用があったことが明らかに。今後、感染が拡大する可能性があることから、広く情報提供が行われた。
 利用した列車は以下の通り。
 3月16日 普通列車(米沢発-山形行き)赤湯駅15時47分発、山形駅16時17分着
 3月17日 特急いなほ14号 13号車 酒田駅18時04分発、新潟駅20時07分着
 3月17日 MAXとき348号 9号車 新潟駅20時20分発、大宮駅22時02分着


◆3例目:10歳代 女性(宮城県発表)
 3月2日 この日から、山形県置賜地方の自動車教習所に通う(この自動車教習所には初発例と2例目も通っていた)
 3月15日 自動車教習所の送迎バスにより宮城県に帰県。夕刻に、仙台駅周辺の商業施設を利用。家族の送迎により自家用車で帰宅。その後、38℃以上の発熱が出現
 3月16日 大崎市内の医療機関を受診。麻疹患者の届出があり大崎保健所で検査を実施
 3月18日 検査の結果、麻疹と確定

◆2例目:10歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月15日 発熱(37.5℃)、頭痛
 3月16日 発熱(38℃)、結膜充血、頭痛、関節痛
 3月17日 医療機関を受診。衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所を3月8日に卒業

◆1例目(初発例):20歳代 男性 横浜市在住
 2月26日 バリより帰国
 3月2日 山形県に来県
 3月3日 38℃以上の発熱及び発疹が出現
 3月8日 置賜地方の医療機関を受診。医療機関から麻疹患者として届出
 3月9日 検査の結果、麻疹と確定

患者総数は30人に 山形県の麻疹感染

2017-04-01 10:33:05 | Weblog

 

「はしか」30人に拡大
  

山形新聞 3月31日

県の発表によると、米沢市の30代男性は最初の発症者が通っていた自動車教習所の教官で、今月21日、発熱と悪寒で医療機関を受診した。

また、酒田市の20代男性は、最初の発症者が宿泊していた施設へ訪問した2次感染者が立ち寄った営業施設の従業員で、3次感染者となる。

さらに30日夕方、山形市の30代男性が、4人目の3次感染者として発症したことが新たに発表された。

これで一連の発症者は7都県で合わせて30人に拡大し、このうち県内は22人となっている。

 

新たに東京都で3人、滋賀県でも1人、患者総数は25人に山形県の麻疹感染で3次感染例を確認、研修医も感染

   日経メディカル 2017/3/26

 

山形県で発生した麻疹集団感染で、初めてとなる3次感染例が確認された。

患者は30歳代の男性(山形県酒田市在住)で、2次感染者(4例目、表1)が立ち寄った営業施設の従業員だった。

また、初発例を診察した公立置賜総合病院の救命救急センターに勤務する20歳代男性の研修医も、24日夜に麻疹と判明した。

患者の確認地域は広がりを見せている。

25日までに、新たに東京都で3人、滋賀県でも1人の患者が確認されるなど、7都県となった。

バリから帰国した20歳代男性(神奈川県横浜市在住)を発端とする麻疹の集団感染は、2週間で患者総数が25人と拡大した。

山形県の発表によると、3月9日に初発例が確認されて以降、17日と18日に1人ずつ、19日と20日に2人ずつと4日連続で確認された。

22日には一挙に6人と増加し、23日に2人、24日に8人、25日に2人と推移している。

地域的には山形県が中心だが、宮城県、埼玉県、三重県、東京都、滋賀県からも報告されている。

3次感染例と研修医の事例以外は、初発例が利用していた自動車教習所や宿泊施設で接触した可能性のある人だった。

年代別では、20歳代が10人、10歳代が7人、30歳代が6人、40歳代が2人。男性が19人で、女性が6人と男性が多くなっている。

 

表1 バリから帰国した20歳代男性を発端とする麻疹感染で確認された患者と経緯

(24日発表まで。山形県、宮城県などの情報を基に作成)
◆23例目:30歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月21日 発熱(37.8℃)
 3月22日 医療機関を受診
 3月23日 発熱(37.8℃)、医療機関を受診
 3月24日 発疹、咳、鼻水、下痢、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆22例目:30歳代 男性 山形県酒田市在住
 3月23日 発熱(37.8℃)、倦怠感、咽頭痛、医療機関受診
※2次感染者(4例目)が立ち寄った営業施設の従業員


◆21例目:40歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月24日 発熱(38.1℃)、発疹、医療機関受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆20例目:20歳代 男性 東京都在住
 3月19日 発熱、頭痛、咽頭痛
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆19例目:10歳代 男性 東京都在住
 3月18日 発熱、結膜充血、発疹
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆18例目:10歳代 男性 東京都在住
 3月16日 発熱、咳、鼻汁、胸痛
 3月22日 麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆17例目:10歳代 男性 滋賀県在住
 3月18日 発熱(38.4℃)
 3月20日 発疹、咳、医療機関受診、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆16例目:20歳代 女性 山形市在住
 3月23日 発熱(37.9℃)、咳、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆15例目:20歳代 女性 山形県長井市在住
 3月21日 発熱、顔の発疹
 3月22日 咽頭痛、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆14例目:30歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月21日 発熱(37.6℃)、発疹、鼻水
 3月22日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆13例目:30歳代 男性 山形市在住
 3月15日 発熱、咳
 3月18日 医療機関を受診
 3月21日 医療機関を受診
 3月22日 発熱(40℃)、発疹で医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を、3月6日に訪問しており、接触した可能性が高い

◆12例目:20歳代 女性 山形県西置賜郡在住
 3月20日 発熱(37.4℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆11例目:20歳代 女性 山形県西置賜郡在住
 3月19日 発熱(37.5℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆10例目:30歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月17日 発熱(37.5℃)
 3月21日 医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆9例目:30歳代 男性 山形県南陽市在住
 3月17日 発熱(38℃)
 3月18日 発疹が現れ、医療機関を受診
 3月21日 口内炎、発熱(37.8℃)があり、医療機関を受診
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設を利用しており、接触した可能性が高い

◆8例目:10歳代 男性 三重県津保健所管内在住
 3月17日 山形県置賜地域の自動車教習所での教習終了
 利用新幹線 つばさ146号14号車 赤湯駅15:27発、東京駅17:48着
 3月18日 発熱(37℃)、発疹で医療機関を受診
 3月19日 三重県保健環境研究所での検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆7例目:40歳代 男性 山形県長井市在住
 3月16日 発熱
 3月17日 発熱(38℃)で医療機関を受診
 3月19日 発疹
 3月20日 医療機関を受診。衛生研究所での検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)が宿泊していた施設の従業員

◆6例目:10歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月16日 発熱(39~40℃)、咽頭痛で医療機関を受診
 3月19日 発熱(38.1℃)、発疹
 3月20日 医療機関を受診。衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆5例目:20歳代 男性 山形県東置賜郡在住
 3月18日 発熱(40℃)があり医療機関を受診
 3月19日 衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた

◆4例目:20歳代 女性 埼玉県草加保健所管内在住
 3月17日 発熱(38.4℃)
 3月18日 医療機関を受診
 3月19日 埼玉県衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所に通っていた
・埼玉県の草加保健所で患者調査を実施した結果、3月16日夕方から17日夕方まで、山形県酒田市内での飲食及び公共交通機関の利用があったことが明らかに。今後、感染が拡大する可能性があることから、広く情報提供が行われた。
 利用した列車は以下の通り。
 3月16日 普通列車(米沢発-山形行き)赤湯駅15時47分発、山形駅16時17分着
 3月17日 特急いなほ14号 13号車 酒田駅18時04分発、新潟駅20時07分着
 3月17日 MAXとき348号 9号車 新潟駅20時20分発、大宮駅22時02分着


◆3例目:10歳代 女性(宮城県発表)
 3月2日 この日から、山形県置賜地方の自動車教習所に通う(この自動車教習所には初発例と2例目も通っていた)
 3月15日 自動車教習所の送迎バスにより宮城県に帰県。夕刻に、仙台駅周辺の商業施設を利用。家族の送迎により自家用車で帰宅。その後、38℃以上の発熱が出現
 3月16日 大崎市内の医療機関を受診。麻疹患者の届出があり大崎保健所で検査を実施
 3月18日 検査の結果、麻疹と確定

◆2例目:10歳代 男性 山形県西置賜郡在住
 3月15日 発熱(37.5℃)、頭痛
 3月16日 発熱(38℃)、結膜充血、頭痛、関節痛
 3月17日 医療機関を受診。衛生研究所で検査の結果、麻疹と確定
※初発例(バリ島から帰国した麻疹患者)と同じ置賜地域の自動車教習所を3月8日に卒業

◆1例目(初発例):20歳代 男性 横浜市在住
 2月26日 バリより帰国
 3月2日 山形県に来県
 3月3日 38℃以上の発熱及び発疹が出現
 3月8日 置賜地方の医療機関を受診。医療機関から麻疹患者として届出
 3月9日 検査の結果、麻疹と確定