ツバメの巣

当院の軒先にツバメが巣を作りました。

「ツバメの巣」と聞くと、スープにできないかな、と思ってしまいます。

しかし、食用とされる燕の巣は、人家の軒先に見られるツバメの巣とは別のものです。
本種のツバメの巣は、唾液だけでなく泥や枯れ草によって作られるので食用には適しません。


ふかひれ、乾しあわびと並んで広東料理の高級食材とされるツバメの巣は、アナツバメ類のうちジャワアナツバメなど数種の巣です。

アナツバメ類は東南アジア沿岸に生息します。極端に空中生活に適応したグループで、ほとんど地表に降りることはありません。睡眠も飛びながらとるということです。

巣材も地表から集めるのではなく、空気中に漂っている鳥の羽毛などの塵埃を集め、これを唾液腺からの分泌物で固めて皿状の巣を作ります。巣は海岸近くの断崖によく見られます。
猿にロープを付けて巣を取らせる、という話を聞いたことがあります。

という訳で、写真の巣は食べられません。どうぞよろしく。

さくらんぼの季節

今日山形からさくらんぼが届きました。
最近少なくなった季節感溢れる果物です。
今年は出荷が10日ほど遅れているそうです。