10月30日(水) 訪問者数612人(閲覧者数1,519人)
■ 「ソニー生命」単体の9月末「その他有価証券の評価益」は、338億円!
● 9月末の株価が11,259円だったこともあり、「ソニー生命」の国内株式の評価益は241億円となった。但し「転換社債」等の評価損は204億円。もっとも現在の8,000円台では、株式の評価損が228億円(24日現在)となっている。
■ 「AIG」株、辛うじて1.55㌦とー0.28㌦!
● 昨日の東証で値を上げたAIG株だったが、結局NY市場では前日比ー0.28㌦と1.55㌦に下げて終わった。資産売却も含め、不透明な展開になってきた。
■ ややこしくなってきた「米国の保険会社への資本注入」?!
● 米国の生保業界が米政府の金融機関向けに用意された2,500億㌦の資金注入枠を巡って騒がしくなってきている。既に第1弾の資本注入として今月14日に、1,250億ドルが米銀大手9行に配分され、さらに1,250億ドルがより小規模な金融機関向けに振り向けられた。これに保険会社が対象に含まれることになれば、信用危機の深刻化に伴い、7,000億ドル規模の米金融安定化策の柱となる財務省の問題債権購入計画(TARP)の範囲拡大を意味することになる。
● ところが、AIGは既に政府管理下にあり、またメットライフやプルデンシャルを含む米生保会社は時価総額の半分以上を失っている。もっとも水面下では保険会社にも資金注入を求める声もある。しかし、ややこしくなるのは資金枠の拡大にともない、AIGへの米国保険会社からの買収候補が手を挙げにくくなることだ。もっとも、米国損保協会は、資金投入の必要はないとのコメントを出したことで、AIG買収の可能性と期待は残ることにはなる。もちろん、資金投入を受けた生保がAIGを買収してはいけないということはないが、やや不自然に写ることは避けられまい。
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10月29日(水) 訪問者数581人(閲覧者数1,363人)
■ ”ジェットコースター相場”では、平衡感覚を失いかねない?!
● 「株、為替、金利」の情報に神経をとがらせる日々が続く。もちろん私の仕事とは直接関係ないとはいえ、このご時世では多いに関係する情報だ。しかし、ここ最近の動きは文字どおり「ジェットコースター」状態だ。とにかく「為替」が毎日何円単位で動くとなると銭単位で動いていたころが懐かしい。
● 昨日のNY市場も889㌦のプラスで一気に9065㌦で終えた。当然のことながら東証も500円前後上げて8130円当たりを付けている。為替も一気に円安に振れた。また辛うじて「AIG」の株価もNY市場では1.83㌦と0.5㌦上がり、東証でも201円から始まった。1㌦を割るような展開は極めて危険水域に突入することを意味することから、どうにか一段落だ。
■ WBCの監督問題「原監督」でまずはめでたしだ!
● どうも星野氏はなぜ自分が嫌われているかがよく分かっていないようだ。単に北京での4位がその原因ではないことが分かっていない。まあ、どうでもいいことだが。
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10月28日(火) 訪問者数654人(閲覧者数2,016人)
■ 「AIG」株、1㌦割れ待ったなしか?!
● 「AIG」の株価がNY市場で1.35㌦で終えた。前日に引き続き0.35㌦安だ。今夜ももし0.35㌦以上安くなると、1㌦割れとなる。こうなると再生よりも他の選択肢が蠢くことになりかねない。果たしてどうなる。
● 今日の東証では、126円の安値を付けたが、終値は156円と辛うじて戻した。しかし、終値ベースでの最安値となった。果たして今夜のNY市場はどうなるのか。もし、見出しに書いた「1㌦割れ」となるようだと、相当厳しい状況に陥ることになるが、東証の上昇基調を引き継げば、一気に2ドル台も視野に入る。もちろん、それでも安心といかないところが、今回の金融不安の根の深さだ。
いずれにしても生保3社の現場からの悲鳴が聞こえてくる。
■ 山崎元氏の生命保険に関する解説は、やはりおかしい!
● 「AIG 」の生保関連でのマスコミ発言で「大丈夫」を連発していた山崎氏の生命保険に関する認識はやはりおかしいことがこれを読めば分かる。
↓
http://diamond.jp/series/yamazaki/10052/
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10月27日(月) 訪問者数666人(閲覧者数2,003人)
■ 終値は7,162円(ー486円安)!生保、株式含み損発生!日本生命、明治安田生命も!
③● 終値が7,162円と、バブル崩壊後の最安値を付けた。これで「明治安田生命の7,400円」をも割ったことになり、計算の上ではほとんどの生保が「株式の含み損」を抱えたことになる。
もちろんこれより更に下落が続くとなると、巨額の含み損を抱える保険会社も出てくることになり、かなり予断を許さない事態となるのは避けられない。
②● 遂に、株価が26年ぶりの最安値を付けた。その後切り返し現在は7,600円前後だが、もし7400円を割ることになると、先に書いた下記のような事が大々的に報じられる事になる。
しかも円も独歩高の状態であり、ほとんどの生保にとってダブルパンチ状態だ。
今日の市場から目が離せない。
①● 「シカゴ日経平均先物12月限(円建て)」の 終値は、7,410円だった。大証の終値より210円安だ。このままだとこのような見出しが現実のものとなることになる。とはいえ、これ以上下がらずにリバウンドするようであれば、逆に「明治安田生命と日本生命」の株式保有がかなり優位なポジションにあることを皮肉にも教える事になる。ただ、為替の動向は不透明なままだ。
■ オランダ「エイゴン」にも資金注入を模索か?!「ソニー生命」との提携に影響か?!
■ 「AIG」資産売却どころか、さらなる融資申請か?混迷の度を増す生保3社、エジソン・スターの合併も棚上げか?!
● 東証でも一気に100円台突入!最安値163円で推移している。
■ 英プルーデンシャルの本音?!
● 「英プルーデンシャル」のこのようなニュースに付いて、意見が分かれている。
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米AIGのアジア資産以外にも注目=英紙
2008年 10月 24日 11:46 JST
[ロンドン 24日 ロイター] 英保険大手プルーデンシャル(PRU.L: 株価, 企業情報, レポート)は、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)のアジア部門以外の取得も検討している。24日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が、プルーデンシャルのマーク・タッカー最高経営責任者(CEO)の話として報じた。
同社は今週に入って、AIGのアジア事業の一部取得に関心があると表明していた。FTによると、タッカーCEOは、この関心がさらに広範に広がる可能性があると語った。
FTはまた、関係筋の話として、プルーデンシャルがAIGの米生命保険事業の一部取得にも関心があると伝えた。
同紙によると、タッカーCEOは「資産全般について検討している」と述べた。
関係筋によると、プルーデンシャルは、AIGのアジア資産の中では日本と台湾の事業にはあまり関心がないという。
AIGは今月初め、米政府から受けた緊急融資の返済のため、海外事業の一部を売却する方針を明らかにした。
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● 私はこの英プルーデンシャルタッカーCEOのコメントの真意を図りかねている。米国政府への遠慮があるように思えてならないのだが。
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10月26日(日) 訪問者数524人(閲覧者数1,336人)
■ 生保、株式含み損発生!日本生命、明治安田生命も!
● 明日の東証次第では、このような夕刊の見出しが躍る可能性が高くなってきた。更に円高が時価評価の差損益を大きく左右することになる。とにかく株の乱高下と為替のこれも乱高下は予想すること事態が不可能と言ってよい。このような状況になると、リスク性金融商品は持たない方がよいと言いがちだが、実際に資産運用をする立場の人間からするとそうも言っていられまい。
● とはいえ、やはりこのような「株安・円高」が長期化するようだと何らかの手だてを打たないと生保の場合諸財務商標を直撃することになる。その結果、S・M比率の減少を引き起こすことにでもなると、やはり生保を取り巻く環境は姦しくなることは避けられない。
■ 「AIG」株価遂に1ドル台の攻防に突入?!
● 遂に「AIG」の株価が10月24日の取引で、1ドル台に終始し、2ドル台を付けることはなかった。やはり借入枠は増大していく中で一向に資産売却の具体的方向性が見えないことが株主心理を冷やしていると思われる。
さらに「米大手生損保にも財務不安 メットライフなど評価損発生」のニュースが飛び込んできた。「メットライフ」は、9月末で債券投資などで170億㌦の評価損が発生とある。また「オールステート(損保)」も41億㌦の評価損を抱えていることを明らかにした。結果、株安から格付け格下げの負の連鎖が生じかけている様子だ。
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10月25日(土) 訪問者数551人(閲覧者数1,348人)
■ 日経平均7649.08円の株式保有の危険水域、為替も90円台突入!
● 余りにも急激な変化でおそらく当事者も対応のしようがない、というのが本音だろう。いわゆる「株安・円高」が保険会社を直撃したわけで、このままの推移は12月末、来年の3月末の決算に甚大な影響を与える事は間違いない。
● 今週号の「週刊ポスト」や「読売ウィークリー」にもコメントした「危ない生保のシグナル」だが、「ソルベンシー・マージン比率、格付け、情報開示」の3ポイントが重要だ。
ややもすると「ソルベンシー・マージン比率」については、生保の経営体力を正確に反映していないという批判もあるが、当初よりもかなり向上した点は評価できる。もっとも、詳細な部分を指摘しても一般の契約者には理解しがたい部分もあり、現状のS・M比率で大まかな察知をするのが賢明だ。
● ポイントは「価格変動準備金」の動向だ。もし、前回の公表資料より払戻があるようだと、有価証券の穴埋めに使われたと見てよい。また「危険準備金」も払い戻されているようなら危険水域に近いあるいはそこに至っていると考えるべきだ。
もっとも好調生保の取り崩しについては、準備金の限度に達した場合にあえて取り崩すこともあるのでこの点は注意が必要だ。
● 例えば10月10日破綻した「大和生命」の場合は、18年末には「価格変動準備金15.18億円、危険準備金32,31億円」があったが19年度末では「1.67億円、ー億円」となっている。急激な準備金の取り崩しの必要があったことを窺わせるのである。
もう一つの事例を挙げると「アリコ・ジャパン」のケースだ。この場合は年度決算では異常は見られないが、20年度第1四半期の業績で「価格変動準備金」が20年3月末には226.6億円あったが、これを取り崩し6月末には「13億円」しかない。
● 当然のことながらこれらの準備金の取り崩しは直接「ソルベンシー・マージン比率」を下げる要因となることから、「大和生命」は、18年度末の836.2%が555.4%に急減している。また「アリコジャパン」も20年3月末の913.3%が僅か3ヶ月後に809.6%へと100%以上も下落しているのである。
● 当然のことながら、「S・M比率」の激減は「格付け評価」に反映されることが少なくない。さらには、自社に不都合な情報は出来るだけ出したくないとする心理が働くせいか、先送りにする生保も要注意だ。
実際に「大和生命」は20年度の第1四半期の業績報告を発表しなかった。
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10月24日(金) 訪問者数643人(閲覧者数1,842人)
■ 日経平均7649.08円の株式保有の危険水域!
● 日経平均があっさり8,000円を割り込み、7,649円で終えた。この水準では、ほとんどの生保が「株式の含み損」になる日経平均だ。理論上では「明治安田生命と日本生命」が辛うじて「含み益」となり、他は軒並み「含み損」ということになる。もっともまだ救われるのは、9月末あるいは12月末ではないことだ。また、生保によっては株価を月中平均や月末で計算するため、単日だけの株価の変動に左右される必要はないものの、しかしこの状態が恒常化すると相当ややこしい事になる。
■ またぞろ出るか恒例の「ソニー生命売却」説?!
● 「ソニー生命」が保有する株式の減損損失計上などでも、営業利益が約600億円分押し下げられる見通しとのことだ。確かに20年3月末の「含み損になる日経平均株価が9,489円」で「有価証券含み益は1,278億円」だったが、9月末水準の株価が年度末まで続くとなると、600億円の営業利益が失われるという計算だ。
● 実は「ソニー生命」の株式保有は少ない方ではない。3月末の「時価ベースによる有価証券保有占率」では「7.1%」だ。リスク性資産運用は100%ダメと決めつけるスタンスでは私はないが、しかし、親会社が「ソニー」というエレクトロニクス企業である以上、出来るだけこのようなリスクからは遠ざけるのが「ソニー生命」の役割でもある。
● この「時価ベースの株式保有」が多い生保は、こうなっている。
・ 32.1%(損保系生保)
・ 22.2%(大和生命=破綻)
・ 11.2%(外資系生保)
・ 7.1%(ソニー生命)
ちなみに、親会社が異業種の「オリックス生命」は株式保有占率は0。また上の損保系生保以外の損保系生保はおしなべて株式保有は少ない。特に「東京海上日動あんしん生命、損保ジャパンひまわり生命」はゼロだ。(詳細は近々発行の「保険・かわら版」を参照)
● このようなことから、ソニーの本業回帰には足かせになりかねない「ソニー生命」を中心としたSFHに付いての評価が取りざたされる可能性が高い。
● これらのソニ株式会社の発表を受ける形で、SFHは「ソニー株式会社の2008年度連結業績見通し修正発表に関して」というリリースを出した。どうやらソニー株式会社の数字は米国会計基準であり、SFHの日本会計基準とは異なるというのが言い分だ。そして現在連結業績予想値については検証中とある。
どちらの言い分が正確かは分からないが、とはいえ今日のSFHの株価は最安値圏で動いていることだけは確かだ。部外者から見るとソニー株式会社にとってソニー生命を中心としたSFHは”鬼っ子”のように写るがどうか。
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■ 「ソニー生命」単体の9月末「その他有価証券の評価益」は、338億円!
● 9月末の株価が11,259円だったこともあり、「ソニー生命」の国内株式の評価益は241億円となった。但し「転換社債」等の評価損は204億円。もっとも現在の8,000円台では、株式の評価損が228億円(24日現在)となっている。
■ 「AIG」株、辛うじて1.55㌦とー0.28㌦!
● 昨日の東証で値を上げたAIG株だったが、結局NY市場では前日比ー0.28㌦と1.55㌦に下げて終わった。資産売却も含め、不透明な展開になってきた。
■ ややこしくなってきた「米国の保険会社への資本注入」?!
● 米国の生保業界が米政府の金融機関向けに用意された2,500億㌦の資金注入枠を巡って騒がしくなってきている。既に第1弾の資本注入として今月14日に、1,250億ドルが米銀大手9行に配分され、さらに1,250億ドルがより小規模な金融機関向けに振り向けられた。これに保険会社が対象に含まれることになれば、信用危機の深刻化に伴い、7,000億ドル規模の米金融安定化策の柱となる財務省の問題債権購入計画(TARP)の範囲拡大を意味することになる。
● ところが、AIGは既に政府管理下にあり、またメットライフやプルデンシャルを含む米生保会社は時価総額の半分以上を失っている。もっとも水面下では保険会社にも資金注入を求める声もある。しかし、ややこしくなるのは資金枠の拡大にともない、AIGへの米国保険会社からの買収候補が手を挙げにくくなることだ。もっとも、米国損保協会は、資金投入の必要はないとのコメントを出したことで、AIG買収の可能性と期待は残ることにはなる。もちろん、資金投入を受けた生保がAIGを買収してはいけないということはないが、やや不自然に写ることは避けられまい。
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■ ”ジェットコースター相場”では、平衡感覚を失いかねない?!
● 「株、為替、金利」の情報に神経をとがらせる日々が続く。もちろん私の仕事とは直接関係ないとはいえ、このご時世では多いに関係する情報だ。しかし、ここ最近の動きは文字どおり「ジェットコースター」状態だ。とにかく「為替」が毎日何円単位で動くとなると銭単位で動いていたころが懐かしい。
● 昨日のNY市場も889㌦のプラスで一気に9065㌦で終えた。当然のことながら東証も500円前後上げて8130円当たりを付けている。為替も一気に円安に振れた。また辛うじて「AIG」の株価もNY市場では1.83㌦と0.5㌦上がり、東証でも201円から始まった。1㌦を割るような展開は極めて危険水域に突入することを意味することから、どうにか一段落だ。
■ WBCの監督問題「原監督」でまずはめでたしだ!
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■ 「AIG」株、1㌦割れ待ったなしか?!
● 「AIG」の株価がNY市場で1.35㌦で終えた。前日に引き続き0.35㌦安だ。今夜ももし0.35㌦以上安くなると、1㌦割れとなる。こうなると再生よりも他の選択肢が蠢くことになりかねない。果たしてどうなる。
● 今日の東証では、126円の安値を付けたが、終値は156円と辛うじて戻した。しかし、終値ベースでの最安値となった。果たして今夜のNY市場はどうなるのか。もし、見出しに書いた「1㌦割れ」となるようだと、相当厳しい状況に陥ることになるが、東証の上昇基調を引き継げば、一気に2ドル台も視野に入る。もちろん、それでも安心といかないところが、今回の金融不安の根の深さだ。
いずれにしても生保3社の現場からの悲鳴が聞こえてくる。
■ 山崎元氏の生命保険に関する解説は、やはりおかしい!
● 「AIG 」の生保関連でのマスコミ発言で「大丈夫」を連発していた山崎氏の生命保険に関する認識はやはりおかしいことがこれを読めば分かる。
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■ 終値は7,162円(ー486円安)!生保、株式含み損発生!日本生命、明治安田生命も!
③● 終値が7,162円と、バブル崩壊後の最安値を付けた。これで「明治安田生命の7,400円」をも割ったことになり、計算の上ではほとんどの生保が「株式の含み損」を抱えたことになる。
もちろんこれより更に下落が続くとなると、巨額の含み損を抱える保険会社も出てくることになり、かなり予断を許さない事態となるのは避けられない。
②● 遂に、株価が26年ぶりの最安値を付けた。その後切り返し現在は7,600円前後だが、もし7400円を割ることになると、先に書いた下記のような事が大々的に報じられる事になる。
しかも円も独歩高の状態であり、ほとんどの生保にとってダブルパンチ状態だ。
今日の市場から目が離せない。
①● 「シカゴ日経平均先物12月限(円建て)」の 終値は、7,410円だった。大証の終値より210円安だ。このままだとこのような見出しが現実のものとなることになる。とはいえ、これ以上下がらずにリバウンドするようであれば、逆に「明治安田生命と日本生命」の株式保有がかなり優位なポジションにあることを皮肉にも教える事になる。ただ、為替の動向は不透明なままだ。
■ オランダ「エイゴン」にも資金注入を模索か?!「ソニー生命」との提携に影響か?!
■ 「AIG」資産売却どころか、さらなる融資申請か?混迷の度を増す生保3社、エジソン・スターの合併も棚上げか?!
● 東証でも一気に100円台突入!最安値163円で推移している。
■ 英プルーデンシャルの本音?!
● 「英プルーデンシャル」のこのようなニュースに付いて、意見が分かれている。
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米AIGのアジア資産以外にも注目=英紙
2008年 10月 24日 11:46 JST
[ロンドン 24日 ロイター] 英保険大手プルーデンシャル(PRU.L: 株価, 企業情報, レポート)は、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)のアジア部門以外の取得も検討している。24日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が、プルーデンシャルのマーク・タッカー最高経営責任者(CEO)の話として報じた。
同社は今週に入って、AIGのアジア事業の一部取得に関心があると表明していた。FTによると、タッカーCEOは、この関心がさらに広範に広がる可能性があると語った。
FTはまた、関係筋の話として、プルーデンシャルがAIGの米生命保険事業の一部取得にも関心があると伝えた。
同紙によると、タッカーCEOは「資産全般について検討している」と述べた。
関係筋によると、プルーデンシャルは、AIGのアジア資産の中では日本と台湾の事業にはあまり関心がないという。
AIGは今月初め、米政府から受けた緊急融資の返済のため、海外事業の一部を売却する方針を明らかにした。
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● 私はこの英プルーデンシャルタッカーCEOのコメントの真意を図りかねている。米国政府への遠慮があるように思えてならないのだが。
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■ 生保、株式含み損発生!日本生命、明治安田生命も!
● 明日の東証次第では、このような夕刊の見出しが躍る可能性が高くなってきた。更に円高が時価評価の差損益を大きく左右することになる。とにかく株の乱高下と為替のこれも乱高下は予想すること事態が不可能と言ってよい。このような状況になると、リスク性金融商品は持たない方がよいと言いがちだが、実際に資産運用をする立場の人間からするとそうも言っていられまい。
● とはいえ、やはりこのような「株安・円高」が長期化するようだと何らかの手だてを打たないと生保の場合諸財務商標を直撃することになる。その結果、S・M比率の減少を引き起こすことにでもなると、やはり生保を取り巻く環境は姦しくなることは避けられない。
■ 「AIG」株価遂に1ドル台の攻防に突入?!
● 遂に「AIG」の株価が10月24日の取引で、1ドル台に終始し、2ドル台を付けることはなかった。やはり借入枠は増大していく中で一向に資産売却の具体的方向性が見えないことが株主心理を冷やしていると思われる。
さらに「米大手生損保にも財務不安 メットライフなど評価損発生」のニュースが飛び込んできた。「メットライフ」は、9月末で債券投資などで170億㌦の評価損が発生とある。また「オールステート(損保)」も41億㌦の評価損を抱えていることを明らかにした。結果、株安から格付け格下げの負の連鎖が生じかけている様子だ。
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10月25日(土) 訪問者数551人(閲覧者数1,348人)
■ 日経平均7649.08円の株式保有の危険水域、為替も90円台突入!
● 余りにも急激な変化でおそらく当事者も対応のしようがない、というのが本音だろう。いわゆる「株安・円高」が保険会社を直撃したわけで、このままの推移は12月末、来年の3月末の決算に甚大な影響を与える事は間違いない。
● 今週号の「週刊ポスト」や「読売ウィークリー」にもコメントした「危ない生保のシグナル」だが、「ソルベンシー・マージン比率、格付け、情報開示」の3ポイントが重要だ。
ややもすると「ソルベンシー・マージン比率」については、生保の経営体力を正確に反映していないという批判もあるが、当初よりもかなり向上した点は評価できる。もっとも、詳細な部分を指摘しても一般の契約者には理解しがたい部分もあり、現状のS・M比率で大まかな察知をするのが賢明だ。
● ポイントは「価格変動準備金」の動向だ。もし、前回の公表資料より払戻があるようだと、有価証券の穴埋めに使われたと見てよい。また「危険準備金」も払い戻されているようなら危険水域に近いあるいはそこに至っていると考えるべきだ。
もっとも好調生保の取り崩しについては、準備金の限度に達した場合にあえて取り崩すこともあるのでこの点は注意が必要だ。
● 例えば10月10日破綻した「大和生命」の場合は、18年末には「価格変動準備金15.18億円、危険準備金32,31億円」があったが19年度末では「1.67億円、ー億円」となっている。急激な準備金の取り崩しの必要があったことを窺わせるのである。
もう一つの事例を挙げると「アリコ・ジャパン」のケースだ。この場合は年度決算では異常は見られないが、20年度第1四半期の業績で「価格変動準備金」が20年3月末には226.6億円あったが、これを取り崩し6月末には「13億円」しかない。
● 当然のことながらこれらの準備金の取り崩しは直接「ソルベンシー・マージン比率」を下げる要因となることから、「大和生命」は、18年度末の836.2%が555.4%に急減している。また「アリコジャパン」も20年3月末の913.3%が僅か3ヶ月後に809.6%へと100%以上も下落しているのである。
● 当然のことながら、「S・M比率」の激減は「格付け評価」に反映されることが少なくない。さらには、自社に不都合な情報は出来るだけ出したくないとする心理が働くせいか、先送りにする生保も要注意だ。
実際に「大和生命」は20年度の第1四半期の業績報告を発表しなかった。
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10月24日(金) 訪問者数643人(閲覧者数1,842人)
■ 日経平均7649.08円の株式保有の危険水域!
● 日経平均があっさり8,000円を割り込み、7,649円で終えた。この水準では、ほとんどの生保が「株式の含み損」になる日経平均だ。理論上では「明治安田生命と日本生命」が辛うじて「含み益」となり、他は軒並み「含み損」ということになる。もっともまだ救われるのは、9月末あるいは12月末ではないことだ。また、生保によっては株価を月中平均や月末で計算するため、単日だけの株価の変動に左右される必要はないものの、しかしこの状態が恒常化すると相当ややこしい事になる。
■ またぞろ出るか恒例の「ソニー生命売却」説?!
● 「ソニー生命」が保有する株式の減損損失計上などでも、営業利益が約600億円分押し下げられる見通しとのことだ。確かに20年3月末の「含み損になる日経平均株価が9,489円」で「有価証券含み益は1,278億円」だったが、9月末水準の株価が年度末まで続くとなると、600億円の営業利益が失われるという計算だ。
● 実は「ソニー生命」の株式保有は少ない方ではない。3月末の「時価ベースによる有価証券保有占率」では「7.1%」だ。リスク性資産運用は100%ダメと決めつけるスタンスでは私はないが、しかし、親会社が「ソニー」というエレクトロニクス企業である以上、出来るだけこのようなリスクからは遠ざけるのが「ソニー生命」の役割でもある。
● この「時価ベースの株式保有」が多い生保は、こうなっている。
・ 32.1%(損保系生保)
・ 22.2%(大和生命=破綻)
・ 11.2%(外資系生保)
・ 7.1%(ソニー生命)
ちなみに、親会社が異業種の「オリックス生命」は株式保有占率は0。また上の損保系生保以外の損保系生保はおしなべて株式保有は少ない。特に「東京海上日動あんしん生命、損保ジャパンひまわり生命」はゼロだ。(詳細は近々発行の「保険・かわら版」を参照)
● このようなことから、ソニーの本業回帰には足かせになりかねない「ソニー生命」を中心としたSFHに付いての評価が取りざたされる可能性が高い。
● これらのソニ株式会社の発表を受ける形で、SFHは「ソニー株式会社の2008年度連結業績見通し修正発表に関して」というリリースを出した。どうやらソニー株式会社の数字は米国会計基準であり、SFHの日本会計基準とは異なるというのが言い分だ。そして現在連結業績予想値については検証中とある。
どちらの言い分が正確かは分からないが、とはいえ今日のSFHの株価は最安値圏で動いていることだけは確かだ。部外者から見るとソニー株式会社にとってソニー生命を中心としたSFHは”鬼っ子”のように写るがどうか。
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