1月28日(木) 訪問者数588人(閲覧者数1,152人<青色追加>
■ 「銀行窓販」と「かんぽ生命」の今後!
● 「銀行窓販」については、既存の保険業界現場関係者からは「楽観的な見方」が少なくないが、どうやら今年の12月の見直しでは、いわゆる「弊害防止措置」については、緩和される可能性がある。そもそも17年12月の「追加銀行窓販解禁」では2年間の「モニタリング」の期間が設けられたが、この際「生保労連や代協」等が中心になって、多様な案件をまとめて公表したが、実はその後の保険業界の動向が大きく変動してきたことから、緩和せざるを得ないという見解が保険業界内には多くなってきた感が強い。
● その最たるものが「生保業界」だが、少なくとも現在「銀行窓販の保険商品」を提携している生保の歯切れは悪い。しかし、2-3年前と大きく事情が異なる点は、「銀行窓販チャネルを無視した生保経営は、先が見えない」ということだ。
はっきり言えば今後「銀行窓販を無視した生保経営は困難」ということだ。そのために銀行サイドもこれまでそこそこの投資をしてきたしまた今後もその傾向は拡大することはあっても縮小・撤退はあり得ないと考える生保関係者は多くなっている。
しかも今はまだ本格参入とまではいっていないが、「保険販売の妙味」が理解され始めると「メガバンクー地方銀行ー信金・信組」という販売チャネル拡大は歯止めが効かなくなる可能性が大だ。
● また、弊害防止措置が緩和された場合、間違いなく銀行側のターゲットは「法人市場」だ。「保険・かわら版=第85号=」でデータと解説をしたが、現在とは考えられない事態が生保業界を遅くことになるが、しかし、これは販売チャネルが変わるだけで、肝心な生保業界、つまり保険会社からすると何ら問題ない保険業績ということになる。
● もちろん、「損保業界」も同様だ。例えば既に「直販損保・児童書保険」の子会社を3メガ損保(「チャーティス」も)とも保有した以上、損保会社としては自動車保険の契約は、直販でも代理店経由でも構わないことになる。
しかも「三菱東京UFJ銀行」は「そんぽ24とty-リッヒ」と販売提携したが、「三井住友損保系の三井住友ダイレクト損保」は、「ソニー損保」に次ぐ業績を挙げている。やや出遅れ感のある「そんぽ24」や、東京海上日動火災の丁半子会社「イーデザイン損保」も新規参入した以上、今後大胆に巻き返しを計るはずだ。
● ところで、「かんぽ生命」の保障額の限度額引き上げが姦しくなってきたが、仮に現在の1,300万円が2,000万円になったとしても大きな影響はでないはずだ。ただ、「かんぽ生命の定期付き終身保険」の金額には影響を及ぼすことから、現在の2倍型・5倍型に10倍型が追加されるという可能性は出てくる。
ただ、余程かんぽ生命の場合は社内学習をしない限り「民間生保の定期付き終身保険とかんぽ生命の定期付き終身保険」との違いすら理解していない研修担当(?)がほとんどのことからそうなっても現在の生保業界が大きく変わる可能性は極めて少ない。
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■ 「AIG系3社 銀行窓販を再開」のニュースの真贋!
● (やや時間がタイトなためじっくり書ききれないが)本日の「日本経済新聞」の記事で問題は最後の「住友生命やハートフォード生命保険が年金保険の販売を休止した影響で、取扱商品を補充するためにAIG系へのニーズが出ているという要素があるようだ」というところだ。
もし、AIG計3社の銀行窓販商品に大きな変更がなければ、このような記事表現は解釈の間違いを犯すことになる。つまり、「住友生命やハートフォード生命」は「銀行窓販」で「変額年金保険」を大量販売した。結果、売り止めに追い込まれた、というのが事実だ。
● しかし、「アリコジャパン」が「銀行窓販で大量販売したのは定額年金保険」である。これは21年度上半期末でその収入保険料は「変額年金5,958億円、定額年金3兆943億円」というように主力販売保険商品は大きく異なるのである。少なくとも「住友生命やハートフォード生命」の代替生保というような印象づけはよくない。
また「AIGエジソン生命とAIGスター生命」に至っては、これまで「銀行窓販の変額年金の販売実績は0」である。
● このように指摘すると、「いや、保管保険商品を売るのでは?」といわれそうだが、「アリコジャパン」は、確かに「一時払終身保険や第三分野保険商品」も確かに販売しているが、「AIGエジソン生命やAIGスター生命」では、エジソン生命が一時払終身保険を少々販売しているものの、他の販売保険商品は販売実績はない。
おそらく記者氏の思いこみで記事をまとめようとしたか、あるいは3社の特殊情報を元に書いたかは分からないが、少なくとも現時点ではそのような「変額年金保険」を銀行窓販で主力販売するという保険情報は聞いていない。もっとも、仮にAIG系3生保が「住友生命やハートフォード生命」の代替生保として「変額年金保険を主力販売」するというなら、これは間違いなく3社の不安材料となる。
はっきり言えばこの3社の販売保険商品の選択は、自分の首を絞めるようなそれほど甘い保険商品選択はしないはずだ。
● 下げ一色だった「AIG」株も昨日のNYでは、0.51㌦高の24.91㌦と反転した。それを受ける格好で今朝の東証では70円高で寄りついた。
● ところで今朝の「日本経済新聞」に「アリコなどAIG系3社 銀行窓販を再開」の記事が掲載された。ざっくり書くと、「アリコジャパン」の場合は「約70行と販売提携していたが一時は全行が販売を取りやめたが、直近では約4割が再会した」という内容。また「AIGエジソン」の場合は、「約20行の販売提携の内10行以上が再会した」とあり、「AIGスター」の場合は「25行の提携銀行の内7行が再開、4月からさらに7行が加わる見通し」とある。
● 一時は「AIGの経営危機」が囃された関係もあり、銀行サイドの販売自粛は止む終えないものではあったが、昨年7月の「AIG株の20株併合の前後の危機」を何とかクリアーしたことで、経営危機説は落ち着きを取り戻している。もちろん、ここ最近の「AIG」株の下落と米国内での「AIG」に対する当初の資金導入に対する事実解明には余談を許さないところはあるが、少なくとも「AIG3社の経営危機」という危惧は遠のいたとみるのが妥当だろう。
しかも、ここにきて「AIG」の経営体力、とりわけAIG株の下落が3社にも大きく悪影響を及ぼすという捉え方の一方で、逆にもし「AIG」の資金返却の資金が不足した場合でもこれらの3社は「売却候補の一番手」という見方ができる。つまり、「AIG」が好調推移してもあるいは緊迫した状態に陥ってもそれが理由で3社が最悪の事態を迎えるという可能性は極めて少なくなったという捉え方だ。
● 特に「AIGエジソン生命とAIGスター生命」は、ばら売りでも2社同時でも買い手はそこそこ出る、というのが保険業界の通説になっている。但し問題は金額となるが、以前「米プルデンシャル」が提示したとされる、2社で1,000億円では厳しいが、その何割増しかであれば、興味を抱く保険会社は少なくないはずだ。
そして「アリコ」の場合は、・・・。
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1月27日(水) 訪問者数560人(閲覧者数1,153人<青色追加>
【重要】 「フィッチ」は、「日本国債の格付け変更の予定無し」!
● 昨日の「S&P」の格付け見通しの変更を受けて、他の格付会社の動きが気になっていたが、「フィッチ」は、S&Pがアウトルックを引き下げた日本国債の格付けを「変更する予定はない」とした。一方、「中期的財政再建策は必要」と指摘していることから、今後の政策には気をつけていきたいところだ。
もっとも「フィッチとS&P」の日本国債格付けには、並列に並べた場合、1ノッチの差があることを考えると、「フィッチ」が引き下げ、あるいはアウトルックを現在の「安定的」から「弱」にでも変更しようものなら日本国債引き下げの先駆けにもなりかねないところだった。やはり問題は「ムーディーズ」の動向だ。
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■ 「AIG」株急落!160円安の2,175円!「メットライフ売却」に暗雲か?!26日のNYは24.40㌦!
● 東証の「AIG」株は、115円安で寄りついた2,220円を高値に、その後、値を切り下げた現在2,175円と160円安。もし、このままで終わるようだと、NYの「AIG」株は3月末まで実質「1㌦割れ」は避けられない事態に陥ることになりかねない。今日の急落を見ると、東証では2,000円割れ(実質100円割れ)は1日で可能な話だ。
もちろん、こうなってくると「メットライフのアリコ買収」の話も厳しくなる可能性が高い。もしそうなると、そもそもあの「関係者の話」という信憑性も疑惑が湧くことになりかねないが、買収額の”140-150億㌦”がどこから出た金額か極めて不可解だ。
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■ 「銀行窓販」と「かんぽ生命」の今後!
● 「銀行窓販」については、既存の保険業界現場関係者からは「楽観的な見方」が少なくないが、どうやら今年の12月の見直しでは、いわゆる「弊害防止措置」については、緩和される可能性がある。そもそも17年12月の「追加銀行窓販解禁」では2年間の「モニタリング」の期間が設けられたが、この際「生保労連や代協」等が中心になって、多様な案件をまとめて公表したが、実はその後の保険業界の動向が大きく変動してきたことから、緩和せざるを得ないという見解が保険業界内には多くなってきた感が強い。
● その最たるものが「生保業界」だが、少なくとも現在「銀行窓販の保険商品」を提携している生保の歯切れは悪い。しかし、2-3年前と大きく事情が異なる点は、「銀行窓販チャネルを無視した生保経営は、先が見えない」ということだ。
はっきり言えば今後「銀行窓販を無視した生保経営は困難」ということだ。そのために銀行サイドもこれまでそこそこの投資をしてきたしまた今後もその傾向は拡大することはあっても縮小・撤退はあり得ないと考える生保関係者は多くなっている。
しかも今はまだ本格参入とまではいっていないが、「保険販売の妙味」が理解され始めると「メガバンクー地方銀行ー信金・信組」という販売チャネル拡大は歯止めが効かなくなる可能性が大だ。
● また、弊害防止措置が緩和された場合、間違いなく銀行側のターゲットは「法人市場」だ。「保険・かわら版=第85号=」でデータと解説をしたが、現在とは考えられない事態が生保業界を遅くことになるが、しかし、これは販売チャネルが変わるだけで、肝心な生保業界、つまり保険会社からすると何ら問題ない保険業績ということになる。
● もちろん、「損保業界」も同様だ。例えば既に「直販損保・児童書保険」の子会社を3メガ損保(「チャーティス」も)とも保有した以上、損保会社としては自動車保険の契約は、直販でも代理店経由でも構わないことになる。
しかも「三菱東京UFJ銀行」は「そんぽ24とty-リッヒ」と販売提携したが、「三井住友損保系の三井住友ダイレクト損保」は、「ソニー損保」に次ぐ業績を挙げている。やや出遅れ感のある「そんぽ24」や、東京海上日動火災の丁半子会社「イーデザイン損保」も新規参入した以上、今後大胆に巻き返しを計るはずだ。
● ところで、「かんぽ生命」の保障額の限度額引き上げが姦しくなってきたが、仮に現在の1,300万円が2,000万円になったとしても大きな影響はでないはずだ。ただ、「かんぽ生命の定期付き終身保険」の金額には影響を及ぼすことから、現在の2倍型・5倍型に10倍型が追加されるという可能性は出てくる。
ただ、余程かんぽ生命の場合は社内学習をしない限り「民間生保の定期付き終身保険とかんぽ生命の定期付き終身保険」との違いすら理解していない研修担当(?)がほとんどのことからそうなっても現在の生保業界が大きく変わる可能性は極めて少ない。
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■ 「AIG系3社 銀行窓販を再開」のニュースの真贋!
● (やや時間がタイトなためじっくり書ききれないが)本日の「日本経済新聞」の記事で問題は最後の「住友生命やハートフォード生命保険が年金保険の販売を休止した影響で、取扱商品を補充するためにAIG系へのニーズが出ているという要素があるようだ」というところだ。
もし、AIG計3社の銀行窓販商品に大きな変更がなければ、このような記事表現は解釈の間違いを犯すことになる。つまり、「住友生命やハートフォード生命」は「銀行窓販」で「変額年金保険」を大量販売した。結果、売り止めに追い込まれた、というのが事実だ。
● しかし、「アリコジャパン」が「銀行窓販で大量販売したのは定額年金保険」である。これは21年度上半期末でその収入保険料は「変額年金5,958億円、定額年金3兆943億円」というように主力販売保険商品は大きく異なるのである。少なくとも「住友生命やハートフォード生命」の代替生保というような印象づけはよくない。
また「AIGエジソン生命とAIGスター生命」に至っては、これまで「銀行窓販の変額年金の販売実績は0」である。
● このように指摘すると、「いや、保管保険商品を売るのでは?」といわれそうだが、「アリコジャパン」は、確かに「一時払終身保険や第三分野保険商品」も確かに販売しているが、「AIGエジソン生命やAIGスター生命」では、エジソン生命が一時払終身保険を少々販売しているものの、他の販売保険商品は販売実績はない。
おそらく記者氏の思いこみで記事をまとめようとしたか、あるいは3社の特殊情報を元に書いたかは分からないが、少なくとも現時点ではそのような「変額年金保険」を銀行窓販で主力販売するという保険情報は聞いていない。もっとも、仮にAIG系3生保が「住友生命やハートフォード生命」の代替生保として「変額年金保険を主力販売」するというなら、これは間違いなく3社の不安材料となる。
はっきり言えばこの3社の販売保険商品の選択は、自分の首を絞めるようなそれほど甘い保険商品選択はしないはずだ。
● 下げ一色だった「AIG」株も昨日のNYでは、0.51㌦高の24.91㌦と反転した。それを受ける格好で今朝の東証では70円高で寄りついた。
● ところで今朝の「日本経済新聞」に「アリコなどAIG系3社 銀行窓販を再開」の記事が掲載された。ざっくり書くと、「アリコジャパン」の場合は「約70行と販売提携していたが一時は全行が販売を取りやめたが、直近では約4割が再会した」という内容。また「AIGエジソン」の場合は、「約20行の販売提携の内10行以上が再会した」とあり、「AIGスター」の場合は「25行の提携銀行の内7行が再開、4月からさらに7行が加わる見通し」とある。
● 一時は「AIGの経営危機」が囃された関係もあり、銀行サイドの販売自粛は止む終えないものではあったが、昨年7月の「AIG株の20株併合の前後の危機」を何とかクリアーしたことで、経営危機説は落ち着きを取り戻している。もちろん、ここ最近の「AIG」株の下落と米国内での「AIG」に対する当初の資金導入に対する事実解明には余談を許さないところはあるが、少なくとも「AIG3社の経営危機」という危惧は遠のいたとみるのが妥当だろう。
しかも、ここにきて「AIG」の経営体力、とりわけAIG株の下落が3社にも大きく悪影響を及ぼすという捉え方の一方で、逆にもし「AIG」の資金返却の資金が不足した場合でもこれらの3社は「売却候補の一番手」という見方ができる。つまり、「AIG」が好調推移してもあるいは緊迫した状態に陥ってもそれが理由で3社が最悪の事態を迎えるという可能性は極めて少なくなったという捉え方だ。
● 特に「AIGエジソン生命とAIGスター生命」は、ばら売りでも2社同時でも買い手はそこそこ出る、というのが保険業界の通説になっている。但し問題は金額となるが、以前「米プルデンシャル」が提示したとされる、2社で1,000億円では厳しいが、その何割増しかであれば、興味を抱く保険会社は少なくないはずだ。
そして「アリコ」の場合は、・・・。
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1月27日(水) 訪問者数560人(閲覧者数1,153人<青色追加>
【重要】 「フィッチ」は、「日本国債の格付け変更の予定無し」!
● 昨日の「S&P」の格付け見通しの変更を受けて、他の格付会社の動きが気になっていたが、「フィッチ」は、S&Pがアウトルックを引き下げた日本国債の格付けを「変更する予定はない」とした。一方、「中期的財政再建策は必要」と指摘していることから、今後の政策には気をつけていきたいところだ。
もっとも「フィッチとS&P」の日本国債格付けには、並列に並べた場合、1ノッチの差があることを考えると、「フィッチ」が引き下げ、あるいはアウトルックを現在の「安定的」から「弱」にでも変更しようものなら日本国債引き下げの先駆けにもなりかねないところだった。やはり問題は「ムーディーズ」の動向だ。
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■ 「AIG」株急落!160円安の2,175円!「メットライフ売却」に暗雲か?!26日のNYは24.40㌦!
● 東証の「AIG」株は、115円安で寄りついた2,220円を高値に、その後、値を切り下げた現在2,175円と160円安。もし、このままで終わるようだと、NYの「AIG」株は3月末まで実質「1㌦割れ」は避けられない事態に陥ることになりかねない。今日の急落を見ると、東証では2,000円割れ(実質100円割れ)は1日で可能な話だ。
もちろん、こうなってくると「メットライフのアリコ買収」の話も厳しくなる可能性が高い。もしそうなると、そもそもあの「関係者の話」という信憑性も疑惑が湧くことになりかねないが、買収額の”140-150億㌦”がどこから出た金額か極めて不可解だ。
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