■ 大知一成の公式「ブログ 保険・かわら版 」■=「間違いだらけの生命保険選び」=

=保険会社決算分析・保険商品分析・保険販売・保険金詐欺事件等保険業界のウラオモテを知る評論家「大知一成の公式ブログ」!=

■「日本の生保業界の真実」=第139回=■

2009年02月25日 | 保険
2月25日(水) 訪問者数739人(閲覧者数1,778人)

■ 「AIG」の株価、遂に0.38ドルへ急落!今日の東証の安値は42円!追加・青色

● ロイターが「事情に詳しい関係者1人によると、AIGをめぐる協議では、政府融資の一部返済免除と引き換えに、米国以外の生保事業の一部を政府に譲渡する案が選択肢として挙がっている。日本や中国の主要事業を伴う海外の2大保険事業が候補だという。」と、伝えている。
● となると、昨日の「メットライフの112億ドル買収」の話は何だったんだ、となる。まさか、仮に80億ドルに下がってもこんな”うまい話”はないわけで、これ以上を望む方が現実離れした話だ。何とも矛盾だらけの話が続く。


● AIGの株価が急落している。NYSEの全体の動きは何とか堅調だが先日の四半期決算の大幅赤字(約600億ドル)の見込みを受けてある程度の下落は予想されていたものの急落だ。
 一方「米メットライフ」の「アリコ」買収額が112億ドルと一部報道機関から流されたが、いくらで買おうが最終的には相対取引となることから一向に構わないが、どうも整合性がとれない金額ではある。様子を冷静に見守りたいところだ。


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2月24日(火) 訪問者数788人(閲覧者数2,139人)追記・青色文字

■ 「AIG」の株価、8円安の48円!危機的状況に突入か?!終値は52円だったが・・・!

● ブルームバーグによると「関係者によると、メットライフはアメリカン・ライフ・インシュアランス(アリコ)に対し112億ドルの仮提案を行った。アリコの財務状況の悪化を理由に買収額が約80億ドルに減額される可能性もあるという。関係者らは交渉が非公開だとして匿名を条件に語った。一方、仏アクサの対抗案は、アリコの最大市場である日本での事業を除いた部分を買収する内容。」との報道が流れた。
● ”関係者”が話した内容を元にした記事のため、この信憑性は極めて疑わしいが、もし仮に約80億ドルで売却が決まれば、これは「アリコ」にとっては願ったり叶ったりだ。もちろん「AIG」としても救いの神だ。
 しかし、「メットライフがアリコに対し112億ドルの仮提案」を行ったとすれば、「AIG」は即決したいくらいの話だ。さて、真偽のほどは?


● WSJ紙が「AIGの10-12月期の赤字を約600億ドル」と報じたことから周辺が俄に騒がしくなってきている。既に今日のブログで書いたように「シティやGM」への米国政府の対応が目立つが、しかし「AIG」の場合は株価も売却資産も含め、更に混沌としてきた。
● 「共同通信」によると「AIGの破綻の可能性」に触れるなど事態は緊迫感を増してきている。12月の決算は3月2日に発表されるが、予断を許さない状況が続くことになる。この四半期決算と1ドルルールと想定される今後のAIGについて、3月7日(土・名古屋)と3月15日(日・福岡)の「大地一成セミナー」では大胆に報告する予定だ。



● 公的資金を投入した「シティやGM」の破綻後の再生説が飛び出している。これに伴い「AIG」はどうなるのか、の議論が関係者の間で噴出してきている。
 「AIGは、資産売却を粛々と実行しており関係ない」とする見方と「仮に資産売却を実行しても資金繰りが解消されて再生プログラムに乗れる可能性は絶望的」というものに大きく分かれる。
● その判断のバロメーターが株価なのだが、今朝の東京市場では「48円」を付けている。いわゆる”下げ止まらない”状態が続いている。NYSEの「1ドル割れ」も気になるところだが、現実に東証での株価がいわゆる「額面割れ」の金額となると、やはり不安感の方が強い。
 どうにか「エジソンとスター」の入札は2月注に行われる予定でギリギリセーフとなりそうだが、問題は「アリコ」だ。3月末が大きなカギを握ることになる。


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2月23日(月) 訪問者数698人(閲覧者数1,642人)

■  一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった某社の経営問題がくすぶり続けている!

● 販売チャネルも壊滅的打撃を受け、撤退のウワサが絶えないが、肝心な「買い手」が現れない。複数の「買い手候補」にも聞いたが、全くそのそぶりもない。さてどうする?

■ やはり、四半期決算(業績報告)でも「S・M比率の内訳」を公表すべきではなかったか?!

● 土曜日の「FP実務講座」の資料として、12月末の第3四半期の「S・M比率」とそれに関する「価格変動準備金・危険準備金」の一覧を作成した。昨日は時間がタイトで「準備金」は全生保が間に合わなかったが、実は「S・M比率の内訳」が公表されないことで一部の生保でややこしい解釈をせざるを得ない事が生じている。
● もちろん、いくら現在は四半期決算(業績)が開示義務ではないが、やはりディスクロージャーの意味合いからも中途半端な情報開示ではよからぬ思惑をも招きかねない。
 例えば、「ハートフォード生命」は、A4・2頁物の極めて簡単なものしか公表していないが、やはり銀行窓販で大量の年金保険を販売してきた以上、少なくとも丁寧な情報開示は必須だ。
● ところで、「損保系生保」は全社「S・M比率」は発表しなかったが、そのために理解出来ない数字に悩まされることになる。
 例えば「東京海上日動あんしん生命」だが、ここの「危険準備金」は、「S・M比率」とその内訳が公表されていないことから、他の諸表から計算していくことになる。ところが、19年度末(20年3月末)には「217億17百万円」あったが、20年9月の中間では「6億66百万円」繰り入れられた「223億83百万円」になっている。
 ところが今回の12月末では、20年4月~12月迄の累計繰入額は「5億92百万円」となっており、これで計算すると12月末時点では「223億9百万」となり、これが正しいとすると、10月~12月の間に「危険準備金が74百万円」減少したことになる。
● 推測するに、「危険準備金」をこの3ヶ月間に74百万円戻し入れをすることは「東京海上日動あんしん生命」の場合は極めて考えにくいが、これを確かめる財務諸表は公表されていない。もし「S・M比率」の内訳が開示されていれば、このような杞憂は必要ないのだが、実際はどうだったのか疑問が残る。


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2月22日(日) 訪問者数523人(閲覧者数1,095人)

■ めまぐるしく変わる「AIG」の評価?!

● 昨日は東京での「FP実務講座」だった。来られたほとんど方が初めての方で当然のことながらどのような立場の方かは分からないまま3時間の講座は修了した。終了後の希望される方々との名刺交換で分かったことは、結構多方面の方が来られていたという点だ。
 当初は、財務諸表からの生保の経営分析をやる予定だったが、しかしこれだけ保険業界が急変しているときに経営分析でもあるまいと、文字どおり、実務的な話に切り替えた。
● 2月13日の「自主セミナー(東京)」の内容に最新の保険情報を加えた内容になったが、「AIG問題、S・M比率による経営チェック、3社統合(損保)」を中心に解説した。
 しかし、わずか1週間で話の内容を書き換える必要があるほど最近の保険業界の現状は激変している。しかもその結論がいつ収束するかも読み切れない。
● 中でも「AIG問題」は、株価の1ドル割れにより新たな一面に突入したとみてよい。とりわけ「日本の生保3社」は、3月末までが一つの山場だが、どうにか「AIGエジソンとAIGスター」は目処が立ちそうだが、「アリコ」はまだ見えない状況が続く。
● 次回の自主セミナーは「3月7日・名古屋」「3月14日・福岡」と続き「3月20日」に「東京」では講演会方式で開催するが、この間新たな展開があることを考えると、気が抜けない日々が当分続くことになる。
 最後に昨日「実務講座」に参加された方、ありがとうございました。


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2月21日(土) 訪問者数593人(閲覧者数1,208人)

■ 「エジソン・スター生命」の売却先、プルデンシャル(ジブラルタ生命)が優勢!(ロイター)

● ようやく、この件についての記事が公に出た。もちろん今日の「日本経済新聞」にも出ている。但し「プルデンシャル優勢」という表現は「複数の関係筋」をニュースソースとしてロイターが伝えている。
● これまでに明らかになったことは、
・ 「プルデンシャル(ジブラルタ生命)・マニュライフ」が応札
・ 買収価格は「1,000億円」程度。(~2,000億円)
・ プルデンシャル(ジブラルタ生命)は2社、マニュライフはバラ(の可能性)
・ 数週間(3月以内か?)以内に最終合意の見通し
 というところだ。

● このブログでは、いろいろな表現を駆使しながらこの件についてはある時点までは書き込みをしてきたが、諸事情からこの件に関する書き込みは遠慮してきた。もちろん現段階で最終結論が出たわけではないが、おおよその方向性は、昨日深夜に公になり日本のプレスも報道をしたことから書くことに決めた。
● おそらく、「エジソン生命・スター生命」の関係者も「プルデンシャル(ジブラルタ生命)が優勢」ということは社内的にも話が多く、特に今回のニュースに新鮮味はなかったかも知れない。しかし、買収価格が「1,000億円(~2,000億円)」ということについては、当初「数千億円」と言われてきただけに驚いた方が多かったに違いない。
 実は、第1次入札価格が「1,000億円以下」という情報は相当以前に入手していたが、問題はそれが事実かどうかで、その裏付けが出来たことで、2月13日(金)の「大地一成セミナー・東京」では、このことを解説した。
● はっきり言えば「アリコの1兆円、2社の数千億円はあり得ない」とやったのだが、その中で「2社の買収価格は1,000億円以下」と説明した。もちろん裏取りが出来ていなければ金額は濁すところだが、確信をもって報告した内容だ。
 もちろん、「AIG3社」については、セミナーではまだ明らかにされていないことや推測を交えた話もしたが、当然のことながら不特定多数が見れるこのブログで無責任に書くわけにはいかない。
● 「アリコ」についても触れたが、ほぼセミナーで解説したとおりの内容で現在推移していることが今回の報道ではっきりした。一部には「中国(CIC)で決まり」という関係者もいたが、セミナーでは「これはあり得ないが、実際に金は出すが経営には口出ししない」というスポンサーがあれば、アリコにとっては願ったり叶ったりだろうが、これはビジネスではあり得ない、と断言した。その通りだったことがようやく今回の報道ではっきりした。もちろん、これにまつわる裏話も付け加えたが、やや支障があるのでここでは書くのを控えたい。
● まあ、今回の「3社売却」でこれまでに報じられたいろいろなマスコミ記事をみると、「AIGに優位」に書くところと事実だけを書くところとに大きく分かれた。これでは読者は読む新聞によって「情報」が大きく異なることになる。特に保険関係者は要注意である。
 まだまだ奥歯に物が挟まった書き方しかできないが、これはこのようなブログの宿命でもある。いずれにしても、次回の私のセミナーは「AIGの1ドル割れの行方」が大きなテーマになると思われる。
 もっとも今日(21日)は「FPの実務講座」が、東京である日でもあることから、これまでの経緯と少々はこの件(AIGの1ドル割れ)について触れざるを得ないだろう。乞う、ご期待である。驚くことにNYSEでは「AIG」の株価は最安値0.49ドルを付けている。


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2月20日(金) 訪問者数701人(閲覧者数1,577人)

■ 「AIG」の安値0.55ドル!「株式連結」にも危機か?!

● NYSEで、「AIG」の株価が遂に安値0.55ドルを付けた。その後0.62ドル近辺まで戻してはいるものの、もし0.5ドル割れということにでもなると、単純に2株を1株に連結するというわけにもいかなくなる。もっともこの株式連結は、あくまでも目先の上場維持のためのやり方のため、正攻法ではないとする意見が多い。
● ところで「AIG」を巡っては「AIGー富士火災ーオリックス」の負の連鎖が止まらない格好だ。ほとんど毎日「最安値」を切り下げている状態だ。

(追記)● 東京市場でもNYSEの株価を追うように63円程度まで急落している。


■ ブルームバーグ・ニュースのコラスト、ウィリアム・ペセック氏のコラム!=その①=

● 実にウィットに富んだコラムを書いている。まず始めの方をさらりとならべるとこうある。

【経済コラム】日本の指導者が飲まずにいられない理由-W・ペセック
2月18日(ブルームバーグ):中川昭一前財務相兼金融担当相がどんな風邪薬を服用していたのか分からないが、私にも少し分けてほしいものだ。
 先週末ローマで開催された7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で記者会見に臨んだ中川前財務相の映像を見た人なら、誰でも同じように考えているかもしれない。中川氏は17日に辞任した。酔っていたからではなく、風邪薬のせいだと自ら主張していたにもかかわらず。
 日本のメディアは中川氏の主張をほとんど信じなかった。ある民放は、当時自民党政調会長だった中川氏が酔っ払って演説をしているように見える2006年11月の映像を引っぱり出してきた。
 一般市民の怒りは、ろれつが回らず記者の質問にまともに答えられない男に向けられたものではない。矛先はアジア最大の経済大国を運営する大役を全うしていない麻生内閣に向けられているのだ。堂々巡りの権力争いを繰り広げている日本の政治も反映している。次の財務相は過去2年間で5人目だ。
 もちろん、もし私が急速に縮小する日本経済(昨年10-12月期の成長率は年率ベースでマイナス12.7%)のかじ取りを任されたとすれば、私もバー通いの誘惑に駆られるかもしれない。ただ、ほろ酔い気分は長続きしないだろう。最近の日本の経済指標を見ると、酔いもすぐに覚めてしまいそうだ。
 日本の指導者らは飲み過ぎても許されるかもしれない。そう思う5つの理由を挙げてみよう。

・・・と、書いてここから5つの理由が始まるのだが、思わずクスッとくるから読んでいて実に面白い。本文はブルームバーグの記事を読んで頂きたいが、まあ覚えていれば5つの理由を後日このブログで紹介するかも知れない。


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■「日本の生保業界の真実」=第138回=■

2009年02月20日 | 保険
2月20日(金) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

● 「AIG」の安値0.55ドル!「株式連結」にも危機か?!

● NYSEで、「AIG」の株価が遂に安値0.55ドルを付けた。その後0.62ドル近辺まで戻してはいるものの、もし0.5ドル割れということにでもなると、単純に2株を1株に連結するというわけにもいかなくなる。もっともこの株式連結は、あくまでも目先の上場維持のためのやり方のため、正攻法ではないとする意見が多い。
● ところで「AIG」を巡っては「AIGー富士火災ーオリックス」の負の連鎖が止まらない格好だ。ほとんど毎日「最安値」を切り下げている状態だ。


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2月19日(木) 訪問者数641人(閲覧者数1,452人)

● 「富士火災」が下げ止まらない!「AIG」と悪循環相場?!

● 昨日のNYSEで0.73ドルで終えた「AIG」株は、今朝の東京市場では、5円安の71円。一方「富士火災」も60円を付け、悪い相乗効果で値を切り下げている。
 確かに建設株では、50円の額面割れ銘柄がいくつかあるので、額面割れイコール経営破綻とはならないが、しかし企業ダメージは計り知れない。
● ようやく「AIG」の資産売却が具体化し始めてきたが、金額的には相当不足だ。日本では生保3社売却が気になるところだが、2社は金額と諸条件次第だ。1社は・・・状態が濃厚だ。タダいずれにしても「AIG株の1ドル割れ」により、評価が大きく変わってくる可能性もあり、今や「AIGからの脱出競争」が生き残る条件になりつつある。
● それとやはり「富士火災」の行方が気になるところだ。「3社統合」で、一気に損保の再編が話題になったが、この「富士火災」の行き先如何によってはまたもや首位争いに順位の入替の可能性が出てくる。さて、どうする「東京海上」だ。


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2月18日(水) 訪問者数696人(閲覧者数1,513人)>★青色追加★

● 3月末には「AIG」系生保、資金不足の恐れ?!

● 12月末の「AIG」の株価は、日本市場で「146円」(NYSEでは1.57ドル)だったことを考えると、現在はほぼ半値だ。12月末の段階でこの株価を想定した資金導入をしたとは考えにくいことから、単純に株価下落分相当額の穴埋めをする必要が出てくる。出来た場合と万一出来なかった場合、さらにはNYSEからの上場廃止となった場合、果たしてどうなるか。

■(お知らせ)「FP対象の実務講座」2月21日開催!まだ参加出来るようです!

● やや題目が堅ぐるしかったのか、まだ定員には達していない様子。はっきり言えば、先日の私の保険セミナー(2月13日)のFP対象最新版。内容は「最新の日本の保険業界の現状」というところが分かりやすい。要はマスコミには出ない諸々を分かりやすく説明・解説というもの。もちろん「3単位」付きだから、FPとしては聞いて損はないとやや自画自賛!関心のある方は下をクリックして申込みを!
http://www.fpk.co.jp/fpk/fpk9.html

■ 「AIG 0.78ドル」では、1ドル割れ30日ルールに抵触はほぼ確実か?!

● 「AIG」の緊急な問題は株価だ。間違いなく「1ドル割れ30日ルール」からは逃れられそうもなくなってきた。もちろんここに来て資産売却を急いでいるようだが、どれも株価には無反応だ。
 となると、1ヶ月後には「AIGの上場廃止」についての話題が表舞台に出ることになる。そこで、急遽「3月20日」には、東京で「講演会+セミナー」を開催することにした。極めてナーバスな時期だが、おそらく「上場廃止」にならないための策(株式連結か?)が講じられるものとは思われる。
● もっとも、6ヶ月間は上場が許されることから、この間に1ドル以上に”復活”できれば再度上場ということも可能性としてはあるだろうが、現状からは難しいとみるのが常識的な捉え方だ。
 もっとも、日本の3生保にとっては、かなり高い可能性として3月末に対応する「資金投入」が必要と思われることから、3月後半はかなり緊張した状態が続くことが十分に予想できる。


■ 「生保の第3四半期決算(業績報告)」ほぼ出そろう!

● 2月16日付けのこのブログで「第3四半期」業績を自社HPにアップしていない生保を書いたが、その後「チューリッヒ(13日)・カーディフ(16日)・アイリオ(16日)」が開示している。残りは2社となったが、第1三半期の「大和生命」のようなネガティブな理由からではないと思われる。

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2月17日(火) 訪問者数623人(閲覧者数1,402人)

■ やはり気になる「AIGと富士火災」の株価!富士火災下げ止まらず67円!終値65円

● 昨日(昨夜)のNY市場はプレジデントデーとかで休み。早速、今日の東証が気になったが、「AIG 75円、富士火災72円」といずれも最安値を付けている。どうやらこのままだと「AIGの1㌦割れルールによる上場廃止」を本格的に心配する必要がありそうだ。
● 「富士火災」が、67円で前場を終えた。果たしてどこが救いの手をさしのべるのか?どうやら損保業界再編の台風の目になりそうだ。絡むところが「AIGとオリックス」となると、そうすんなりとはいくまいが「AIGとオリックス」にしても渡りに船だ。

■ やはり始まった「生保の格下げ」!

● 当然のことながらこのブログでも指摘した「生保の格下げ」が始まった。いくらポジティブに捉えようとしても12月末・第3四半期の結果を見れば、”格下げ要因”は目白押しだ。まず「R&I」が「朝日生命・三井生命」の格付けを下げた。(*「格下げ」ではなく「格下げ方向」というのが正しい。)そして「第一生命」を「格下げ方向」にした。
 「R&I」の場合は他の格付け会社より国内生保に対しては1~2ノッチ甘いところがあることから、格下げ方向の通りになると、これでほぼ格付け的には横並びとなる。
● また「S&P」の「三井住友海上メットライフ」は、アウトルックが「安定的→ネガティブ」になったが、これは業績と言うより損保3社統合のあおりを受けたもので今後、格下げに直結するかは分からない。
 いずれにしても、「第1回・東京セミナー」で使ったレデュメの7頁記載の「生保格付け一覧」が早くも書き直す必要が出てきた。おそらく今年は間違いなく毎月「書き直し」が必要な1年になりそうだ。
● ちなみに、セミナー参加の方はあのレジュメに「格付け」については御自分で加筆訂正をしておけば「8頁の損保格付け」も含め「最新版」をいつでもみることが出来るのでお薦めだ。


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2月16日(月) 訪問者数700人(閲覧者数1,947人)

■ 「東京講演会」を3月20日(金・祭日)に緊急開催!!

● 第1回の「東京セミナー=日本の保険業界の現状=」が好評だったことで、そのタイムリーな講演会を開催することにしました。
 とにかく刻一刻と変化する状況下では、保険業界関係者が関心が高い割には情報がほとんどマスコミから出てこないため、おそらく「1㌦ルール」が騒がれる3月中旬の3月20日に50分間の「特別緊急講演会」を行います。
● 主旨は、「第1回・東京セミナー」の追加解説という意味もあることから、2月13日の「東京セミナー」に参加の方は参加料を安く設定しました。また、名古屋や福岡では先に行われる「銀行窓販」のセミナー開催を講演会の後、同じ会場で開催いたします。

 
● 「銀行窓販」のセミナーについては、題目は「銀行窓販に勝つ販売術」となっていますが、逆に販売する銀行関係者には「知っていて損はない知識」です。実は既に銀行関係者もセミナーには参加されており、これらの「保険の知識」があるかないかが先々大きな販売力の差になるとも思われます。


■ 「AIG」77円の最安値!富士火災も75円!

● どうもこのままでは「AIG」は1㌦ルールに引っかかりそうな様子だ。となると、それと連動して「富士火災の株価」もより窮地に追い込まれることになる可能性が極めて高い。極めて流動的な状況に両社とも陥っている。

■ 12月末・第3四半期「S・M比率」を開示した生保としない生保!

● 確かに「4半期決算(業績報告)」が現在開示項目とはなっていないことから、それを開示するかどうかは各生保の自主判断だ。もちろんその意味ではどの項目をどのように開示するかも勝手だ。
 しかし、リーマンショック以降の世界の金融市場の動向は説明するまでもなく極めてネガティブな状況だ。そのような中での「生保決算(業績報告)」である。やはり、その生保の状況が把握できる指標として「S・M比率」の開示は全社やるべきではなかったのか。
● 実は、45社(「かんぽ生命」含む。「大和生命」含まず。)のうち「S・M比率」を開示したのは、「27社」にすぎない。もっとも「チューリッヒ生命・カーディフ生命・ライフネット生命・アイリオ生命・みどり生命」は、「第3四半期」のHPへの記載が見あたらない。
 もちろんこの前兆は「第1四半期」業績発表の時からあった。しかし、第3四半期は金融情勢の激変もあり、ひょっとすると開示が行われるのでは、とも思っていたが残念ながら第1四半期同様、開示は無かった。
● ではなぜ「S・M比率」の開示が必要かとなるが、当然のことながら「S・M比率」の数字も重要なのだが、問題はその明細だ。とりわけ「価格変動準備金・危険準備金」の動向が一目瞭然となるからだ。
 いくら契約面の”表面ズラ”を取り繕っても、肝心な資金面での動向に問題があれば、それは生保経営としては重要事項だ。
● 残念ながら「四半期決算」で「S・M比率」を開示していない生保は「損保系生保」がほとんどだ。もっとはっきり言えば9社中9社が「S・M比率」を非開示としているのだ。そしてそれに便乗するかのように「オリックス生命とマスミューチャル生命」なども非開示だ。
 


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2月15日(日) 訪問者数564人(閲覧者数1,140人)

■ 「S・M比率」の「ストレステスト」との比較から分かった事実

● 「保険・かわら版=第72号=」の「ストレステスト」の結果と12月末の第3四半期の各生保の「S・M比率」が気になるところだが、概ね理解の範囲内の「S・M比率」が出そろった。

・日本生命  929%   ST(1) 1042.7% ST(2) 958.1
・第一生命  756%   ST(1)  775.2%
・明治安田 1,091%   ST(1) 1188.1% ST(2) 1108.3%
・住友生命  858%   ST(1) 961.6%  ST(2) 919.0 ST(3) 880.5%
・三井生命  625%   ST(1) 500.3% *増資有り
・太陽生命  820%   ST(1) 653.2%
・大同生命  800%   ST(1) 806.6% 
・朝日生命  551%   ST(1) 588.8% *増資有り
・富国生命 1262%   ST(1) 939.4%

 このように並べると、ほぼストレステスト(1)~(2)の近似値が多いことが分かる。もっとも「太陽生命と富国生命」は、ストレステスト(1)よりも「S・M比率」が高いが、この背景には、評価損を抱えた「外国証券」を相当売却したことがうかがえる。そのため両社とも「最終損益」は「太陽生命10億円、富国生命60億円」というように赤字寸前にまでなっている。

● また、「アメリカンファミリー、アクサ」等も「S・M比率」は、ストレステスト(1)よりも高くなってはいるが、「外国証券」の売却で「アメリカンファミリーは251億円の最終益」を何とかしたが、「アクサは1020億円の赤字」となっている。
 もちろん今回は第3四半期の決算(業績報告)であり、”赤字”が大きなダメージになることは少ないが、3月末の本決算ではそうもいくまい。となると、金融情勢如何では「ストレステスト(1)から(3)」あるいはそれ以下になる可能性が高くなる。


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■「日本の生保業界の真実」=第137回=■

2009年02月14日 | 保険
2月14日(土) 訪問者数614人(閲覧者数1,328人)

■ 「4-12月の第3四半期決算」報道の評価!「日経・毎日は○、朝日は読者には意味不明!」

● 四半期決算(業績報告)が始まり、年2回の生保の業績が4回に増え、その分最近の金融情勢が悪い場合はその影響がもろに数字になって現れることになる。
 もちろん、全国紙でも今日の紙面には記事が掲載されているが、どうも担当の経済部記者が「何を読者に伝えようとしているか」トンと不明な新聞もあれば、適格にポイントを掴んで報道している新聞社もある。
● まず基本的に四半期決算ということから、継続性がない指標は意味がない。例えば「読売・東京」は「保険料等収入」を掲載しているが、これは無意味だ。この生の金額から読者は何を読み取るかとなると増減も比較できないことから、掲載の意味はない。むしろ規模の違いを表すとするなら、継続性がある「総資産」のほうが読者には分かりやすい。
● もっとも読者の関心が高いことは、この金融状況の中での生保の経営体力だ。状況が穏当な時なら、いわゆる「契約業績の善し悪し」が関心が高いことになるがこの緊迫した状況下ではやはり「保有する有価証券の評価損」と、それに関係する「S・M比率」が最低読者には伝えたい業績項目だ。
 既にこのブログではくどいように、12月と3月の「S・M比率」は厳しくなると警鐘を鳴らしてきた。結果、9月末に比べ「S・M比率」を下げた生保は、総資産20位の中では、「富国・ソニー」等以外が揃って下げた。
● このような情勢を知るには「日本経済新聞・毎日新聞」が合格点で、他は一息だ。中でも「東京新聞」は、折角5つの業績を掲載しているにもかかわらず「保険料収入(「等」が抜けている。)、新契約年換算保険料」を入れてあるがこれは意味がない。折角表の下に「有価証券含み損益」の分かりやすいグラフを掲載しているヒットが残念ながら台無しだ。
● ところで「S・M比率」を掲載していない全国紙は「読売・朝日」だが、とりわけ「朝日新聞」の掲載業績はこれは読者にはわかりにくい。というよりはっきり言えば不適切だ。「金融危機関連費用、準備金取り崩し額、純損益、実質純資産」の4項目を掲載しているが、おそらく保険業界関係者でもこの表から国内生保の現状を読み取ることはほぼ無理だ。
 業績項目を選択した記者氏のわがままを見て取れる。やはり全国紙である以上「読者の目線」にたった業績の選択が不可欠だ。


■ 「大地一成保険セミナー・第1回東京開催報告」

● このような自主開催セミナーは、オープンのためいろいろな立場の方々が来られる。いわゆる講師としては文字どおり真贋を試される場でもある。当たり障りのない中身では聞く意味がないワケで、最初に耳障りな話もあると思われるがその辺は大人の判断でよろしくお願いします、と断りはしたものの、終えてからの名刺交換(自由)でいろいろな立場の方々が来られていることに改めて恐縮した。
 
● 内容については省略するとして、自由に記入して貰った「アンケート」(回答は自由)は、参加者の約7割のかたが協力いただいたがその結果は、「満足9名、やや満足7名、無記入1名」ということでどうにか及第点か。
 ところで自由に記入していただいた「感想」欄には、「時間不足だと思います。もう少し長くやって欲しい。」「AIG問題他が現状認識できた。」「資料がしっかりしていて良い。」「貴重な生の話が良かった。」「現場では知り得ない情報を知ることが出来て貴重な時間でした。」等々、有り難い感想が多かったことも感謝だった。

● もちろん、現在の保険業界は流動的なため昨日の話の内容が明日も同じということはないことから、改めて私の情報収集が始まることになる。いずれにしても参加いただいた皆様にはお礼申し上げます。


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2月13日(金) 訪問者数651人(閲覧者数1,431人)

■ 「AIG」の1㌦割れは必至か?!次のシナリオは?

● 12日の東京市場で87円(2月6日の94円がこれまでの最安値)の終値を付けたことで、NY市場でも1㌦割れ必至とする見方が強い。そのままの推移は、3月の今頃は「AIGの上場廃止」が囃されることになる。まさに昨年の9月半ばまでは考えられない「現実」だ。
● また、「富士火災」の株価も弱い。「AIG」株と連動するようにじわじわと下値を切り下げてきている。


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2月12日(木) 訪問者数661人(閲覧者数1,568人)=追加有り(青色)=

■ いよいよ開催「大地一成保険セミナー第1回」!しかし、混沌としてきた保険業界!
● まさに何年かぶりの自主開催セミナーの第1回が2月13日に「東京」で行われる。案内を始めたときは何人の方に参加してもらえるのか実に不安だったが、どうにか20数名にまでなりそうでほっとしている。
 本音を言うと、意外にも幸先が良かったので「定員」にはなると勝手に読んだのが間違いでそこから出入りやいろいろなことがあり、まあ妥当と思われる人数に落ち着いた感じだ。
● とかく「自主セミナー」を私のビジネスモデルと言う方もいるのだが、これは大きな誤りで、いわば「辻説法」のようなものでとても”ビジネス”というには似つかわしいものだ。少なくとも以前は大量のDMを送り、コストを全く度外視して結果的には赤字の連続だったが、今回からはこの手法は止めた。
 このブログでの案内と「保険・かわら版」の読者の方々へのDMという実に慎ましやかな案内にした。その意味ではよくぞ20数名の方が参加してくださることに感謝である。
● ところが、セミナーの柱の一つでもある「AIG」関連の情報が、ここ数日で様変わりしてきた。その原因は「AIGの1㌦割れ」だ。今日(米国NY市場11日)でも「AIG」株は0.90㌦と前日比ー0.02㌦を示している。始値こそ0.97㌦だったことから、やはり1㌦割れは嫌う方向性かと思ったのもつかの間でずるずると下げている。
 30日平均で1㌦割れの銘柄は上場廃止されることから、今後何か良い材料でも出ない限り、このままの推移は、3月に入り「上場廃止」が囃されることになる可能性が極めて高くなってきた。
● となると、かの「3生保売却」にもいろいろな思惑が働くことになる。これまでは知り得た情報を並べて解説する予定だったが、どうやらそうもいかなくなったようだ。そもそも「AIG」の存続自体が極めて不透明になってきたからだ。
● それともう一つの関心事は「富士火災」だ。昨年12月に157億円の増資に応じたのが「AIG」となると、思惑は悪い方へ働くのは避けられず、株価もじりじりと値を下げている。
 もっとも「富士火災」の場合は「AIGとオリックス」が保有株を手放しそれを確かなところが買い受ける、というようなことにでもなると一気に株価は大暴騰することになると思われるが、その可能性は?というところだ。
 逆に金融情勢のさらなる悪化からその対処を誤ると、現在予想している3月末の有価証券評価損が12月末の891億円を大きく上回ることになり、やや緊張した3月末を迎えることになる。
● また、気になるのが「格下げ」になった「アフラック」と「ハートフォード」の動向だ。水面下でまことしやかにこんな話が飛び交っていたのだが・・・。


■ 「FP実務講座」は2月21日開催!

● 自主セミナーは、少々(かなり)荒っぽい表現になり、やや品格を疑われることにもなるのですが、まあ保険会社の名前がポンポン出るところに参加の意味が持たれるところもあるようです。
 もっとももう少し品良く聞きたいFPの方には下記の「実務講座」が2月21日東京で開催されるので、是非ご参加のほどを!もちろんFPの方なら単位の取得もできるのでお得!です。しかも保険業界以外の方にはまさに「目からウロコ」の本来の「実務講座」です!

http://www.fpk.co.jp/fpk/fpjitu_pdf/tokyo090221apm.pdf

■ 「AIG、チューリッヒに自動車保険事業売却へ」」

● ブルームバーグによると、「AIGが、米国での自動車保険事業をスイスの同業、チューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズに売却する方向で交渉を始めたことが分かった。」とある。売却対象部門の評価額は約20億ドル(約1800億円)。AIGが昨年9月に救済されて以来、最大規模の売却になるという。

● 確か「損保事業は売却対象から外しそのまま維持」のはずだったが、どうもそうではなくなって来たということか。ひょっとすると、売れるものなら何でも売る、という経営姿勢になってきたとすると余計先行きが不透明になってくる。


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2月11日(水)<建国記念の日> 訪問者数519人(閲覧者数1,052人)

■ 「AIG、遂に0.92ドル!」の衝撃!

● NY市場の暴落に伴い、例えば「ハートフォード」は、13.2%安。「メットライフ」は、12%安、というように大幅安となった。
 同様に「AIG」も「1.07㌦」から始まったものの、安値引けの「0.92ドル」で取引を終えた。文字どおり”1㌦割れ”である。

● もちろん明日の東京市場を経由して更に株価が落ち込むような事態にでもなると「NY市場からの上場廃止」という事態も想定に入ってくる。この株価の変動はFRBも想定外だったのではないか。極めて難しい表現だが、大方の見方は「AIGはFRBが融資したことで”破綻”はあり得ない」とするものだが、しかし市場が「NO」を突きつけたとする場合は、実質的な「破綻状態」に陥るのではないか。

● このことは、現在進行中の「資産売却」にも大きなダメージを与えることは避けられない。買い手側に、そう焦って買うこともあるまい、という空気が広がり始めたら資産売却は進捗しないことにもなりかねない。
 そうなると、ことは重大だ。もっとも、緊急な課題となるのが「3月末」にむけての資金手当だ。おそらく日本の売却生保3社は、資金不足に陥る可能性が現在の金融情勢からすると、高い。果たしてその手当が出来るのかどうか、が多いに疑問となる。


■ 「3社統合の影の主役はトヨタ?!」の記事!
http://www.j-cast.com/2009/02/10035421.html

● ネットニュースの「CASTニュース」が、「3社統合」の影の主役を「トヨタ」と解説している。この「トヨタ説」については、既に「保険・かわら版=第73号=(1月30日発行号)」でこのように書いた。

 ~もっとも具体的な「3社統合」の背中を押したのは、「トヨタ」という説がある。実は「トヨタ」の親密損保は「東京海上と三井住友海上とあいおい損保」だが、損保業界全体の保険金不払いはまだしも「あいおい損保」のサブプライムローン関連損失や業績に不満が募っていたとされる。そこにトヨタ自身の米国発の販売不振となると、ややお荷物感のある「あいおい損保」の損保事業を「三井住友海上」との一本化ができればと考えたのでは、というのだ。~

● 損保の統合には「系列銀行の力学」が大きく関係してきた。前回の損保統合では、某損保首脳が「相手を間違えて統合に参画」し、その後他の損保と提携という何ともしまらない話もあった。(このことは時間があれば書き足したいが・・・。)


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2月10日(火) 訪問者数611人(閲覧者数1,560人)

■ 「ハートフォード」(米国)」の格下げ!

● ようやく、囃されていた「ハートフォード」の格下げが「ムーディーズ」から発表された。これまでの「Aa3」から1ノッチ下げの「A1」だが、これで終わりとなるかどうか。「S&P」の「ハートフォード生命」の格付け「AAー」がどうなるか。

■ 「三井生命、朝日生命の『S・M比率』は、500%~600%」!(12月末)

● 結局、「三井生命」は、600億円、「朝日生命」は350億円の資本増強を行って辛うじて「S・M比率」の500%割れを守ったといえる。もっとも、まだ正確な数字が公式に発表されたワケではないので、今日の記事(日本経済新聞)をみて決めつけるのはやや早計だ。

● 12月29日発行の「保険・かわら版」では、「S・M比率」の簡易版ストレステストの一覧を掲載したが、両社はこうなっていた。

「三井生命」は、20年9月末では「637.9%」だったが、「簡易版ストレステスト(①・500.3%、②・362.7%、③225.0%)」となっていた。資本増強の効果もあってどうやら①のランクで済みそうだが、もし資本増強がなかったら、極めて厳しい「S・M比率」になっていた可能性は否定できない。

 一方「朝日生命」は、20年9月末では「643.8%」だったが、「簡易版ストレステスト(①・588.8%、②・533.9%、③478.9%)」となっていた。「三井生命」同様、資本増強が無かった場合は500%割れは確実だったと思われる。

● どうしても生保危機というと、国内生保に注目が集まるが、今回の米国発の金融危機の悪影響はむしろ外資系生保の方に重くのし掛かっている。「AIG」関連は当然だが、日本で営業をしている数社にも暗い影を落ちしている。もちろん、これらのほとんどが、大きく「S・M比率」を落としてくるものと考えられる。
 もっとも相当数字を落としても「200%」を割ることはないと思われることから「破綻」という選択肢はないと思われるものの、やはり「身売り」の選択肢を探る動きは水面下で活発化することになると思われる。 


■ 「R&I・オリックスの格付けアウトルックを『安定→ネガティブ』へ変更!

● 先に「S&P」が「オリックス生命」の格付けのアウトルックを1月27日付で「安定的→ネガティブ」に変更している。格付けは「Aー」。今回の「R&I」も「方向性」を「安定的→ネガティブ」に変更した。
 理由としては「親会社オリックス」の業績予想の下方修正を受けて、子会社である「オリックス生命」の格付けも見直された。「A+」の格付けは変わらず。

● どうしても「オリックス」というと、「かんぽの宿売却」の件が取りざたされややダーティーな雰囲気になりつつある。ただ、今回のことで国会答弁に立った、西川善文氏をみて、相当老けた感に驚いた。以前はエネルギッシュだったが、かの「郵政民営化」により社長就任のころはいろいろと手法が取りざたされたがその面影はすっかり消えていた。
 


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■「日本の生保業界の真実」=第136回=■

2009年02月09日 | 保険
2月9日(月) 訪問者数616人(閲覧者数1,440人)

■ 「富士火災 77円と急落!最安値!

● 「AIG」の株価に目を奪われている内に、「AIG関連銘柄」の「富士火災」の株価が怪しくなってきた。2月6日に付けた78円を1円割り込む最安値である。既に130円でAIGが資金投入した株式は評価損を抱えていることになる。

■ セミナーを「福岡」で開催決定!
● このブログで「福岡&札幌」のセミナーについてアンケートをお願いしたところ、いろいろなご意見を頂戴した。ありがとうございました。
 その結果、3月は年度末で忙しいが、しかしやるなら早いほうが良い、とのご意見が多く、スケジュール調整をしたところ「福岡・3月15日(日)開催」を、やや強行に決めてしまった。

● もちろん集客に自信があるわけでないが、少々口幅ったい言い方をすると混迷の度を増す保険業界の中でこれだけは是非知っておいて欲しい、というものがある。いわゆる目先のことだけに振り回され、気がついたら荒波に飲み込まれていたというのでは困るからだ。
 例えば「銀行窓販」だ。おそらくセミナーでこれだけのことを知っておけば、そう暢気には構えていられないことが理解できるはずだ。もちろん、その対処法は「早い者勝ち」だ。

● 中でも特に(損保)代理店にとって不気味なのは「自動車保険」の販売だ。もちろん東京海上がNTTと提携したことで「自動車保険の通販」への意気込みがはっきりした。確かにシェアーは微々たるものだが、現在の実績は損保各社が苦労しているにもかかわらず順調推移している「直販損保」が多い。問題はどうするか、だ。何もしなければ間違いなく市場を奪われることになりかねない。しかも中小企業は特に要注意だ。銀行は”絡め手”で攻めてくるのだ。2年後に気付いてももう間に合わないのだ。


■ 「AIG、上場廃止の危機 一時1ドル割れ」のニュース!

● 「かつて世界最大の保険会社だった米AIGの株価が5日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場廃止の一つの基準となっている1ドルを一時的に割り込んだ。回復しなければ、上場廃止の可能性もある。」と「フジサンケイアイ」が報じている。その内容については、「NYSEは、上場企業の株価が30日平均で1ドルを下回ると上場廃止手続きを開始する可能性があるが、株価の下落基調が反転したり、株価てこ入れのため株式併合が実施されたりすれば手続きを停止する場合もある。」とあり、「AIGの株価」が極めて厳しい状況に立たされていることが鮮明になった。

● もちろん東証では”1㌦ルール”のような上場廃止基準はないものの、先週末の「AIG」の終値「95円」(最安値94円)というのは、先行きに不安をもたらす株価だ。おそらく、「フジサンケイアイ」の”1㌦ルール”が正しく、そのまま対応された場合、1㌦以上維持かあるいは上場廃止しかないことになる。もし、上場廃止ということにでもなると、東証への上場がどうなるのか分からないが少なくとも株価への悪影響は避けられないのは間違いないと思われる。

● もっとも、東証では「AIG」の株価も気になるところだが、ここにきて「富士火災」の株価も関係銘柄としては気になるところだ。先週末は一気に「82円」(最安値78円)と16円も下げた。出来高からすると、売りが売りを呼ぶ展開で今日からの動きが注目されるところだ。


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2月8日(日) 訪問者数466人(閲覧者数人)873人

■ 遂に「国内大手生保」も価格変動準備金と危険準備金を取り崩す!
● ”遂に”と言う表現が妥当な「日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命」の「準備金取り崩し」が明らかになった。(「日本経済新聞」報道)
 記事によると「日本生命が5000億円」とあり、「価格変動準備金と危険準備金を取り崩す」とあるが、そもそも「日本生命」の「価格変動純金」は19年度末時点で「4872億円」しかなく、どうしても「危険準備金」の1兆4290億円を取り崩す必要が生じたことになる。

● 他の「第一生命・明治安田生命・住友生命」も、「価格変動準備金」だけでは必要とする金額に足りないと思われることから「危険準備金」にまで取り崩しを余儀なくされるものと思われる。
 ただ、危惧されるのは「住友生命」で、両準備金の総額は6,356億円ほどしかないことから取り崩す金額によっては準備金が底を打ち可能性もある。

● もっとも、そうはいってもまだ”払い戻しができる生保”は、良い方で「三井生命・朝日生命」は、既に過去に取り崩したことから、蓄積額は何百億円程度だ。 また「アリコジャパン」も同様だ。
 結局、この取り崩しが「12月末のソルベンシー・マージン比率」にどのように影響するか見守りたいところだ。

● 少なくとも現時点ではっきりしていることは、「12月末」の第3四半期の業績報告の「S・M比率」は、相当悪化されることだ。もちろん、それは国内大手生保に限らない話で、外資系生保も”驚愕のS・M比率”が発表される可能性が高い。 


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2月7日(土) 訪問者数498人(閲覧者数931人)

■ 「銀行窓販」、これからが本番?!

● 遂に「三井住友銀行」が、保険窓口販売の店舗・人員を2倍にする。店舗数が90店舗から165店舗に。人員を約300人から約600人にする。(2月7日「日本経済新聞」)
 
● ややもすると、銀行窓販に積極的なメガバンクである「三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行」の店舗がない県が少なくなく、そのような県の保険業界関係者は「銀行窓販」への危機感は自ずと薄くなりがちだ。
 しかし、一旦方向性が決まると雪崩現象を起こすのが銀行業界の仕組みでもある。メガバンクが先陣を切る形で進捗し、そのやり方やノウハウを学んだ一般の銀行や信金・信組が追随することにでもなると、5年後あるいは10年後の保険販売のチャネルは様変わりする事態も想定叶だ。

● もちろん今日の記事は「三井住友銀行」だけだが、もう一つのメガバンク「三菱東京UFJ銀行」も着々と人材強化に質量ともに増強している。20年4月10日発行の「保険・かわら版」では、余りの保障型保険商品の貧弱な保険商品の羅列に「保障型保険商品”不揃いの銀行窓販”撤退必至?!」というような見出しで解説したが、ここにきていわゆる「まともな保険商品」を両行とも投入してきたことで、俄に様相は激変してきた。

● つまり、両行の「日本生命・定期保険EX」の保険商品投入がそれである。もちろん、こんな高い保険料の「定期保険」を個人対象に販売するなどというと現状の保険事情が分かっていない銀行業界と思われがちだが、残念ながら銀行の目論見は全く異なるところになる。
 既に「長期定期保険」を版橋してきた実績のある営業員や代理店ならおわかりのように「法人営業対策保険商品」なのである。キーポイントは2年後だ。

● 結局、銀行窓販の大方の顧客層は富裕層である。そこの多くにピンポイントで「長期定期保険」を売れるようにすれば良いのである。つまり、今はそのノウハウを「個人保険販売対象」の保険商品としてそっと店舗の端に何食わぬ顔をしながら置いているだけなのだ。
 しかし、じわじわと店舗も陣容も拡大していくメガバンクが、ある時から一斉に「法人企業」を対象に「長期定期保険」に乗り出したらどうなるか?

● 実は、今回の「大地一成セミナー」でも、何を今更「銀行窓販」をするのかといぶかしがる声もあった。しかし、この保険商品のイロハが理解できないとこれからの「生保販売のポイント」も理解できないことになる。裏を返せば「長期定期保険(解約返戻金有り)」の販売ノウハウがないといずれは生き残れない時代が来ることを暗示しているとも言い切れるのだ。

● 間違いないことは、保険会社の推奨する「保険商品」(特に短期定期保険・生活保障型保険・収入保障型等)だけを嬉々として販売し続けていると、その契約者からの”しっぺ返し”は必ずくる時がある。
 もちろんそうはいっても生命保険には「保険料」が不可欠だ。そのためどうしても保険料が払えない顧客には、保険料の安い保障型保険商品を勧めるしかない。 

● ここまで書けばおわかりのように「銀行窓販の社内教育が徹底」すれば「富裕層は保険料が高い契約者の損失が少ない保険商品」を選択し、その他の顧客層を他の販売チャネルが奪い合うという図式が浮上してくる。
 もちろん「保険商品」によっては、全く逆の価値観である「保険料が安い自動車保険」の販売に銀行サイドが乗り出す可能性も極めて高い。このことは「自賠責保険料」と多いに関連が出てくる。


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2月6日(金) 訪問者数637人(閲覧者数1,378人)

■ 「AIG情報」が”沈黙期間”で報道されない一方で株価だけは危険水域突入か?!「富士火災85円→82円、AIG96円→95円」

● 終値は「富士火災が82円、AIGが95円」だった。ところで「保険・かわら版=第74号=」の「富士火災」関連記事について質問を含む問い合わせを頂戴しているが、今回の「富士火災の株価急落」とは、全く関係ない「保険・かわら版」の内容と答えている。もっともAIGにすれば「買値(130円以上)」で買い戻してくれるところがあれば、売りたい心境ではないかと思われるのだが。もちろん「オリックス」とても同様ではないのか。
 俄に周辺が騒々しくなってきた。


● 今朝の「AIGと富士火災」の株価は、昨日に引き続き安値更新だ。「AIG」が。94円の最安値を付け現在96円、「富士火災」が一気に86円の最安値から現在90円だ。   いくら公的資金が注入されたとはいえ、株価がこれでは資金調達は必至でますます泥沼に嵌ることになる。果たして「アリコ」はどうなる?

● NY市場の終値は1.00㌦だ。しかもさらなる融資の必要性が囃されている。さすがにAIGに好意的な記事が多かったS紙2紙もピタっと止まった。一方外国メディアは、どちらかというとAIGにはネガティブなニュースが続いている。
 とにかく諸事情のためここにはこれ以上書けない。残念だが致し方ない。ジレンマが続く。


■ 「第1回・東京セミナー=2月13日(金:18時より)=」のご案内!

● 早くもあと1週間後に迫った「第1回・東京セミナー」だが、まだ空席がある。間違いなくもっとも早い保険情報になるはずだ。とはいえ、経済は生き物ということを考えるといろいろな諸情報がギリギリの段階でひっくり返ることもゼロではない。

● 少々違った面の話をしておくと、やはり「銀行窓販」には要注意だ。特に「保障型保険と自動車保険」だ。まだ現状はメガバンク止まりだが、これが地銀や信金にまで攻略法が波及すると、相当現在の保険業界の営業現場はややこしいことになる。大型化も良いが、やはり先を読む力は必須だ。
 ヒントは「自賠責の保険料」だ。なぜ20年度から大幅に安くなったのか、また次回もこの料率が適用されるのかとなると極めて事態は深刻だ。もし「自賠責保険料が暴騰」したらそのしわ寄せはどこにいくのか説明するまでもない。誰も好きこのんで”高い保険料”は払わない。


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2月5日(木) 訪問者数653人(閲覧者数1,396人)

■ 「AIG」の株価、97円!富士火災98円!

● 今朝方NY市場で「1.03㌦」で引けた「AIG」株が東証で「97円」と最安値を付けている。また、「富士火災」も98円とこちらも同様だ。この株価切り下げの悪循環はより「AIG」の体力を消耗させることにつながる。
 となると、生保3社の行方が気になるところだが、いくら何でもオーバーランを承知で書くわけにはマスコミ各紙はいかないが、一方当事者にすると1日も確実な情報を得たいところだ。

● もちろん、私もここに知り得ている保険情報をすらすら書くわけにはいかない。そのための「セミナー」だが、今回は保険会社の役者が勢揃いだ。「AIG3社」が主役ではあるが、その周囲が華々しい。外資系生保がそろい踏みだ。確かに某国内生保幹部が言うように「(国内生保)うちが、出る幕はないでしょう」というのが、偽らざるところだ。
 しかし、ここのところ(特に昨年秋以降)の金融庁検査は、ピンポイントで照準を合わせた入り方をよくしている。 


■ 「損保7社 有価証券評価損5004億円」!

● この報道については、ほとんどの新聞各社が報じていることから保険業界関係者なら知っているはずだ。ところが、実に不可解なことが各紙の記事から読み取れるのだ。

● 「なにが理由で評価損が発生したか?」がとんと不明なのである。一般的には「株安・円高」がその要因と考えるのは自然だ。ところが「株価」については例えば「日本経済新聞」の場合には、「国内外の株式相場が下落したことに伴い、保有する株式や投資信託を中心に評価損が拡大した」とある。また、「連結決算による603億円の評価損を追加計上した」ともある。
 また「毎日新聞」は、「損保、株損失4113億円」と見出しがあり、記事でも「評価損は株式などの時価が取得時の価格(簿価)を下回る”含み損”のことで、時価が簿価の半額以下に下落すると、下落分を実際の損失として決算に計上(減損処理)する必要がある」と、説明している。

● ところが「朝日新聞」によると、「株安や円高が主な原因とみられるが、(東京海上HD)は、内訳は”公表できない”としている」とある。ひょっとすると「朝日新聞」にだけ”公表できない”と意地悪をしたのでは、とも捉えられかねないが、常識的にはこれはあるまい。
 つまり、損保各社の評価損についてのプレスリリースを見る限りでは「評価損の内訳」は公表していない。この事実から推測すると「評価損の原因が株安なのか円高なのか」については不透明だ。

● ところで、唯一内訳を発表したのが「富士火災」だ。単体で890億円の評価損を計上しているが、第3四半期で616億円という約70%の評価損を計上した原因は「その他証券」であり、さらにその内訳は「為替の急激な変動や株式・REITの急激な下落等により、外国証券、その他証券等において評価損が増加」と説明がある。
 なるほどである。 


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■「日本の生保業界の真実」=第135回=■

2009年02月05日 | 保険
2月4日(水) 訪問者数539人(閲覧者数1,147人)

■ 「AIG」の株価、100円割れ!!

● NY市場では急落して1.08㌦で終えたが、東京市場では遂に「99円」を付け、現在100円で推移している。1500億㌦に対する救済資金不足が言われているが、いずれにしてもこの状況では保有する資産も買いたたかれる可能性が高い。
 もし、株価が100円割れ、1㌦割れが当たり前になってくると少々ややこしい事態に陥る可能性が高い。

● 一方「富士火災」の株価も2日に98円を付けたが、今日は辛うじて100円前後で推移している。


■ 「AIG」の株価が底値圏?!あるいはまだ下がる?!・・・と書いたら1㌦割れ寸前!

● AIGの株価が.1.23㌦と低迷している。果たしてこれが”底値”なのか、あるいはまだ下がるのかは不明だが、とにかく上げる材料が乏しい。となると、12月末の「1.57㌦」を20%強割り込むことになり、保険会社等に再度の資金投入が必要になる可能性が高い。

● もちろん、一気に「航空機リースや保険会社の売却」が進展し、しかもそれなりの売却額になると、好材料になるのだろうが、それでも「航空機リースは80億㌦程度」であり、また現在売却されている保険会社なども金額的には大きい物件はない。当然、そうなると「AIG生保3社の売却額」が気になるところだが、当初囃された「アリコ1兆円」とか「2社数千億円」というのは、夢のまた夢の金額だ。(「セミナー」ではズバリ解説予定)

● と、昨日このブログで書いたばかりだったが、現在のNY市場では安値1.01㌦を付けその後1.09㌦で推移している。大暴落だ。


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2月3日(火) 訪問者数552人(閲覧者数1,167人)

■ 「オリックスのかんぽの宿」問題!

● オリックスの宮内氏もいくら何でも今回はやり過ぎだ。既に「小泉ー竹中」ラインの経済合理主義が今の日本には歓迎されないことが、よく分かっていないらしい。
 AIG3社売却がでたころ、買収候補として「オリックス」の名前も挙がっていたが、地道な経営努力をする姿勢を示さないと、評価はされない。


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2月2日(月) 訪問者数534人(閲覧者数1,149人)

■ 1月の「格下げ・格下げ傾向(見通し)」続出も、これからが正念場で大量格下げは確実!

● 1月の「格下げ」は、「アメリカンファミリー(S&P)、朝日生命(ムーディーズ)」の2社だったが、今後の見通しについては「悪化」した保険会社が続出した。「オリックス、三井住友海上(S&P)、三井住友海上きらめき・三井住友海上メットライフ、三井住友海上、富士火災(R&I)」だが、これに昨年の12月を入れると「アイエヌジー、マニュライフ(S&P)、三井生命、損保ジャパンひまわり(ムーディーズ)」となる。

● 逆に「格上げ」は「エース損害」の1社のみだ。また見通しが「良化」したところは、かの3社統合の「あいおい、ニッセイ同和」関連だ。いずれにしても例えば「フィッチ」のように「11月に国内生保9社の格付けウォッチをネガティブ」にしたままのところもある。「AIG3生保」は、相手次第では「格上げ」になる余地もあるが、この金融情勢からは、12月・第3四半期、3月末20年度決算と「格下げ」するタイミングは続くことになる。
 当然のことながら、「S・M比率」が大きく下がる生保の場合は、大きな「格下げ要因」となることは避けられまい。

● ところで、31日迄に「保険・かわら版=第73号・第74号=」の発行が終了したと報告を受けた。内容は「損保関連」である。「第73号」は、損保の中間決算から3社統合問題を、そして「第74号」は「東京海上の選択肢」を4つ解説した。早くも「第5の選択肢」も浮上しているが、さすがにここまでは今の段階では書けない選択肢だ。もちろんセミナーでは実名でしゃべりますが。

● 実は、この「かわら版」に1月25日付けの「格付け一覧」を添付送付する予定でいたが、先に書いたように「格付け(見通し)の移行」が連続したため「生保・損保 格付け一覧」作成が間に合わなかった。「格付け一覧」は「S&P、フィッチ、R&I,ムーディーズ」の4社の生保・損保格付けを一覧にしたものだが、さすがにここまで移行が連続すると、発行のタイミングが難しい。もっとも「格付け一覧」は「保険・かわら版」の参考資料として発行しているため、発行の時間にはラフなところもあるが、今回の編集は20年度で10回目になっている。当然のことながら、2月の「保険・かわら版」発行の際には、またもや「格付け変更が相次ぎ」・・・ということになるかも知れない。


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2月1日(日) 訪問者数416人(閲覧者数888人)

■ 日本で一番高額な生命保険に入っている有名人1位は誰? - 生命保険意識調査!

● 生命保険と金融プロフェッショナルの組織・MDRT日本会はこのほど、1月31日の「生命保険の日」を記念して生命保険に関する意識調査を行い、その結果を発表した。調査は2008年12月25日~26日の2日間、全国の20代~60代の既婚男女を対象にインターネットにより実施された。
 まず、生命保険に加入しているかを尋ねると、84.4%が「入っている」と回答。一方で「入っていない」は15.2%に留まった。加入率を世代別に見ると、20代から40代まで上昇していき、50代から減少していくことがわかった。また、既婚女性でも81.9%が「入っている」と回答し、高い加入率が明らかになった。(↓:下記ネットニュースより、原文のまま。)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/01/30/052/

● このアンケートで違和感があったのは「一番生命保険に入っていると思われる人」のところだった。そもそも「生命保険と金融プロフェッショナルの組織・MDRT日本会」がアンケートを取る内容かどうかが極めて疑わしいものだ。
 案の定、「1位:麻生太郎、2位:みのもんた、3位:イチロー、4位:孫正義、5位:北島三郎、6位:叶姉妹、7位:タモリ、8位:北野武、島田紳助、浜崎あゆみ」(敬称略)という具合だ。
 
● 大概の場合、芸能人であれば「個人と所属事務所」で加入していることが多い。個人の場合は説明するまでもないが、「事務所」の場合は、特に稼ぎ頭に万一と言うことがあると事務所の経済的ダメージは計り知れない。
 しかし、かといって何十億もの生命保険に加入する例はほとんど聞いたことがない。せいぜい何億程度が多い。その理由は2つ。保険料の問題と健康の問題だ。

● 一般人とは違いプライベートな部分が明らかにされることが多い芸能人の場合、特に「健康」については”周知の事実”ということが少なくない。もちろん保険会社もいろいろな情報を調べ、リスクが高いとみるや断るケースももちろんある。特に「自殺」についての可能性についてはナーバスな会社が多い。

● しかし、この10人の中で「無条件」で新規に生命保険に加入できるのは何人いるか。もっとも半分くらいが60歳以上ということを考えると、むしろ「高額な生命保険」に加入することに抵抗があるのでは。 


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1月31日(土) 訪問者数474人(閲覧者数1,029人)

■ 「AIGの苦悩?」「存続と政府への負債返済の狭間でジレンマに陥る」の報道!

● 「前年9月に米政府から救済された保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、存続と政府への負債返済の狭間でジレンマに陥る」と、「ワシントン・ポスト紙」が伝えている。
 ところで「ワシントン・ポスト紙」といえば、私のコメントが載った唯一の海外のマスコミ紙だ。掲載した新聞をちゃんと送付してもらい、その対応の細やかさに驚いた記憶がある。

 
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1月30日(金) 訪問者数494人(閲覧者数1,053人)

■ 「アフラック」の格付けが下げ基調に!

● 「S&P」が1月26日に「アフラック(日本)」の格付けを「AA→AA-」へ格下げした。また「フィッチ」もウォッチを「ネガティブ」の対象とした。
 「アフラック」の株価は、「AIG関連生保の買収の可能性」を日本に来た会長が言明したころから急速にあげたが、「買う気がない」ことが分かるとともに株価は下落一方となった。
● ところで「アフラック」の12月末の「S・M比率」が気になるところだが「保険・かわら版=第72号=ストレステスト=」で表示した「ストレステスト2or3」になる可能性が極めて高くなった。
 但し、この傾向は何も「アフラック」に限ったことではないことから事態は深刻だ。


■ 「富士火災」が103円と最安値を更新!

● 富士火災の株価がずるずると安値を更新している。AIGが増資した時に株価が135円ということを考えると、やはりその背景を読み込まざるをえない。やや、事態は緊急か?!

■ 「沈黙期間」に何が起きているか?

● いわゆる現在は12月末の決算に対する「沈黙期間」に大方の海外金融機関はあり、ほとん正式な情報が出てこない。そのためか最近複数の経済部記者氏と立て続けに会った。もちろん私の立場は「保険評論家」であり、経済部記者氏との情報量は比べものにならないほど少ない。
 しかし、会話の中に「裏が取れない」ことが多々出てくる。この「裏取りが出来ない部分」が私にとっては貴重な保険情報となる。また、いろいろな保険業界人からの保険情報も貴重だ。それらの細い糸がほぐれてくると、「スクープまがいの保険情報」につながることがある。

● さて、話を総合すると「大和生命、AIG3社」の引き受け手に関心が高い。「大和生命」に関しては、「超過債務が700億円」ということで、これまでのようなスポンサーはまずでないと思われる。いわゆる「旧日産生命」のように保全生保となり、頃合いをみて買収先を生保協会が探すことになる可能性が高い。もちろんこの場合、契約者の損失は最も高くなる可能性が高い。
 但し、この処理も早く終えないといけないことになるはずだ。

● 「アリコとAIGスター+AIGエジソン」については、やはり値段がネックだ。もし、3月末までに契約となると相当な資金をどちらが出すかで損得は大きく異なる。はっきりしていることは、3月末までにAIGから相当の資金を投入しないと金融庁が両社(グループ)ともに動かざるを得なくなる事態が待っている、という極めてナーバスな状況であることだ。もちろん、3月末までに「株価も為替も好転」すれば、取り越し苦労だが、その可能性は現在のところ低い。


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