■ 大知一成の公式「ブログ 保険・かわら版 」■=「間違いだらけの生命保険選び」=

=保険会社決算分析・保険商品分析・保険販売・保険金詐欺事件等保険業界のウラオモテを知る評論家「大知一成の公式ブログ」!=

■「日本の生保業界の真実」=第134回=■

2009年01月30日 | 保険
1月30日(金) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「沈黙期間」に何が起きているか?

● いわゆる現在は12月末の決算に対する「沈黙期間」に大方の海外金融機関はあり、ほとん正式な情報が出てこない。そのためか最近複数の経済部記者氏と立続きに会った。もちろん私の立場は「保険評論家」であり、経済部記者氏との情報量は比べものにならないほど少ない。
 しかし、会話の中に「裏が取れない」ことが多々出てくる。この「裏取りが出来ない部分」が私にとっては貴重な保険情報となる。また、いろいろな保険業界人からの保険情報も貴重だ。それらの細い糸がほぐれてくると、「スクープまがいの保険情報」につながることがある。

● さて、話を総合すると「大和生命、AIG3社」の引き受け手に関心が高い。「大和生命」に関しては、「超過債務が700億円」ということで、これまでのようなスポンサーはまずでないと思われる。いわゆる「旧日産生命」のように保全生保となり、頃合いをみて買収先を生保協会が探すことになる可能性が高い。もちろんこの場合、契約者の損失は最も高くなる可能性が高い。
 但し、この処理も早く終えないといけないことになるはずだ。

● 「アリコとAIGスター+AIGエジソン」については、やはり値段がネックだ。もし、3月末までに契約となると相当な資金をどちらが出すかで損得は大きく異なる。はっきりしていることは、3月末までにAIGから相当の資金を投入しないと金融庁が両社(グループ)ともに動かざるを得なくなる事態が待っている、という極めてナーバスな状況であることだ。もちろん、3月末までに「株価も為替も好転」すれば、取り越し苦労だが、その可能性は現在のところ低い。


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1月29日(木) 訪問者数515人(閲覧者数1,159人)

■ 「東京海上」の次の一手!=その2=

● 昨日、東京海上HDの次の一手として4つの選択肢を説明した。少なくとも「統合3社」がこのまままとまるとすると、「収入保険料」の順位では「アクサ」に次いで世界の損保会社としては第5位にランクされることになる。これに対し「東京海上」は、2兆2451億円なら第10位、2兆4700億円なら第8位となる。確かに海外でのシェアーが3割を超えたとはいえ国内での6割強の地盤は頑強にしておきたいのが本音と考えてまちがいあるまい。

● となると、どの選択肢が確実でしかも先が見えることになるかだが、この辺の微妙なところをまとめた「保険・かわら版」を1月31日付で発行する。第73号と第74号だ。もっとも”第5番目の選択肢”もないわけではないが、これはレアケースまでをも選択肢に加えることになるため割愛した。当然のことながら、企業の生き残り戦略あるいは勝ち残り戦略である以上、合従連衡については何でもアリだ。


■ やはり、とんでもない「S・M比率」が発表されるらしい!

● 前にも書いたが、やはり12月末の第3四半期の「S・M比率」がどうやらとんでもないことになりそうだ。それと保護機構の政府保証策が今年3月末で切れるものを急遽延長したが、やはりその背景にはそれなりの理由があった。もちろん「大和生命」ではない別の保険会社なのだが、果たして買い手がその前につくかどうか。
 極めて混沌としてきた保険業界だが、その根底には「AIG3社」の売却問題も関心が高い。
 

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1月28日(水) 訪問者数488人(閲覧者数1,054人)

■ 「東京海上」の次の一手!=その1=

● 1月24日の「日本経済新聞」の「保険料収入」を「2兆4700億円」(19年度決算では2兆2451億円)としたところに「東京海上のトップに対する意地」が見え隠れする。
 このことから今後の「東京海上」の選択肢を海外に求めるとする見解もある。実際20年には英米2社の買収を行った。更に買収攻略を行い、世界4位の「アクサ」に迫る、あるいは「アクサ」を抜いて4位になるシナリオだ。確かに疲弊した保険会社の「収入保険料5000億円」クラスの損害保険会社が買収できれば、世界第4位にランクされる。

● ちなみに世界の損害保険会社の「収入保険料」のランクは「1位:アリアンツ、2位:ステート・ファーム、3位:AIG、4位:アクサ、5位:チューリッヒ」となっている。そしてこの4位と5位の間に「統合3社」が位置することになる。また「東京海上」の現在のランクは9位だ。もっとも2兆4700億円なら7位にランクアップする。

● 当然、食指を延ばしている海外の損害保険会社があるとは思われるが、同時並行で国内にも感心が高いはずだ。その対象となるのが3社ある。仮にA・B・Cとすると、A社なら一気に4位「アクサ」を抜く。またB社では「統合3社」を抜いてまさしく「統合3社の3日天下」にすることになる。更にC社の場合は「生保、自動車保険の通販」への足がかりが期待できることから長期的には明るい材料だ。


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1月27日(火) 訪問者数473人(閲覧者数1,292人)

■ 「大地一成セミナー」も「沈黙期間」によりAIG関連の保険情報も限定的だが・・・AIG株暴落の背景!
● 12月決算を控えて、欧米の保険会社情報が極めて出にくい状況となっている。それでも漏れ伝わる保険情報はしっかりとあるから面白い。とりわけ「アリコ、AIGエジソン・AIGスター」については、やはり書けないポイントがいくつかある。

● こんなことを書いている間に「AIG 114円」のニュースが入ってきた。昨日のNY市場の終値が1.26ドルだったことを考えると、大幅下げは予測できるのだが、しかし、最安値の125円をあっさり塗り替えた。どうやら、AIG3社の売却額がネックになっている可能性もある。
 とてもこの状態では2年から5年に返済期間を猶予したことによるやや緊迫感に欠けたAIGサイドの経営手法に赤ランプが点灯し始めた感が強い。


■ 「大和生命」の超過債務、700億円!

● ようやく今日の「日本経済新聞」に「大和生命 超過債務 700億円」という記事が掲載された。実は23日の郡山・代協主催のセミナーでは、この件についても解説した。実際は今後のことについても触れたが、独自入手した保険情報を直接しゃべれるのはセミナーの良いところだ。

● もちろん、他にもいろいろと表現に苦労しながら最新の保険情報を説明・解説したが、最近の保険業界の実情は、そう安穏とした状態ではないということだ。下手したら下手する可能性が高い。もちろん23日のセミナーでは具体的な生保名を交えて解説した。かなりヤバイ外資系保険会社がある。もちろんAIG関連以外でだ。日本の生保でも・・・まあ、いずれ分かるはずだ。

● ところで「損保3社統合」関連では、「東京海上の正味収入保険料」を「保険料収入」とした「2兆4700億円」が24日の「日本経済新聞」に掲載され、比較するのに難儀している。もちろん19年度の「東京海上の正味収入保険料は2兆2451億円」なのだが、買収した英米2社の「保険料収入」を加算すると2兆4700億円になるという寸法だ。
 当然のことだが「東京海上のプライド」がにじみ出ている数字だ。もっとも、3社統合で損保業界再編は幕が下りるワケがないことは十分に予想の範囲内だ。ではどのような選択肢が「東京海上」にはあるのか?


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1月26日(月) 訪問者数525人(閲覧者数1,144人)

■ やはり、おかしい「死因」による保険金支払額2,500万円の違い!

● 既にこのブログでは松山地裁宇和島支部での「保険金全額支払い」の報道があった1月16日に内容について触れているが、今朝「TV朝日」で改めてニュースにしていたので再度説明しておきたい。
 つまり死因が「自殺か他殺」かで、支払われる死亡保険金は大きく分かれる。もし「自殺」なら「病気死亡保険金」となるが、「他殺・事故」の場合は「災害保障部分(特約など)」が加算されて支払われることになる。一般的には「災害死亡保険金=病気死亡保険金×2倍」になるケースが多い。

● 2500万円の「他殺としての保険金支払い」を遺族である妻が求めていることからすると「病気死亡保険金は2500万円」と推察できる。もし警察の「自殺」とする判断を元にした「えひめ南農協」の「災害死亡保険金(特約)2500万円を支払わない」ことをそのままにした場合は、いわゆる遺族は「泣き寝入り」になるケースだった。
 
● そもそも、かの「埼玉保険金殺人事件」でも、最初の犠牲者だったS氏の警察による「死因判断」が適切に行われていれば、第2、第3の被害者は出なかったかも知れないのだ。経費がかかるとか、犯人が見つかりそうもないとして安易に「死因を自殺」とするような警察判断は止して欲しいものである。


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1月25日(日) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「大地一成セミナー」の内容がより鮮明になってきた!

● 「東京・2月13日」と「名古屋・3月7日(第2回)」の「日本の保険業界の現状」の内容が徐々に鮮明になってきた。リアルタイムに内容を充実して行く必要があるのがこのようなセミナーの役割でもある。しかもマスコミに既出の材料を並べるだけでは意味がない。もちろんまだマスコミ報道されていない(あるいは出来ない)ものを、おそらく初めて解説することになる。

● 主なところでは「AIG3社売却の苦悩」と「大和生命の絶体絶命」など極めてリスキーな内容だ。もし、どのケースでも3月末までに決まらない場合は「追加資金」が不可欠だ。もし万一入れられないようだと、最悪の事態も考えられる。
 もっとも、経済環境が大幅好転すれば話は変わるが状況からはその可能性は低い。ただし「大和生命」の場合は、事態はもっと深刻だ。破綻処理そのものが問題となる可能性が高い。

● 「S・M比率」の急激な悪化で、考えられない事態が生じる可能性が高い。株価もそうだが、特に「為替の動向」が一部外資系生保の気がかりになる点だ。既に最悪のシナリオを予感する動きもある。
 今や、保険契約の業績などは関係ない事態だ。あくまでも保有資産の劣化が大問題になっている。現在窮地にある外資系保険会社の根拠をズバリ報告する。もちろん”買い手”はいない。最悪の場合は、保護機構救済対象となる可能性が否定できない。

● 「損保3社統合」に、「損保ジャパン」と「東京海上」の次の一手は?少なくともこのシナリオが本当だとすると、またまた「再編」は新たな局面を迎えることになる!


■ 「損保3社統合」と損保各社の株価!


■「日本の生保業界の真実」=第133回=■

2009年01月24日 | 保険
1月24日(土) (参考:1月23日)訪問者数500人(閲覧者数1,164人)

■ 「損保3者統合」と損保各社の株価!

■ やはり代理店の勝ち残り策は「生保販売力」!

● 昨日は福島の郡山で代協主催となる講演会があった。実は郡山は数年前にも開催されており今回は2回目なのだが、前回参加された方が多かったのには驚いた。
 ところで、前回は「定期保険の全期型と更新型」をメインにした、いわゆる「定期付き終身保険」の解説を中心とした内容だったが、今回は確かに保険市場に1400万件もある「定期付き終身保険」の分析も営業力の大きな味方なのだが、やはり保険業界を取り巻く環境の激変の影響が大きい。

● 「AIG」「S・M比率」「保険業界の再編」についての解説と、やはり代理店としての今後の展望として「生命保険販売の必要性」が重要だと言うことの解説なのだが、やはりここに「銀行窓販」が絡んでくる。要は、これまで銀行窓販の販売実績がたいしたことがないと”タカを括っていると大変なことになる”という説明をした。特に2年後からだ。

● 結局、保険情報感度が鋭い方と時の流れに身をまかしたままの方とでは当然のことながら「差」がつくのは当たり前だ。「先を見越した代理店経営」が出来るかどうかは実績にも大きく反映する。
 いずれにしても、保険業界特に損保業界の激変の真っ最中の講演会であっただけに参加者の方々の雰囲気がどうかと心配したが、これは余計な心配で皆さん活気があり逆に元気を貰った気がした次第だ。感謝!
  

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1月22日(木) 訪問者数515人(閲覧者数1,192人)

■ 「某保険会社の買収案件が決まった」との第一報が入ってきた!

● 当然当事者には未確認だが、どうやら決まったらしい。この裏が取れれば明日の朝刊に載るか、あるいは対外的にはノーコメントかが不明だが、もしこれが事実となると、この背景を2月のセミナーでは解説したいところだ。おそらくマスコミでは書けない内容になるはずだ。
 
● と、まあこのようなことを書いたがためにいろいろな方かた問い合わせを頂戴した。もちろん出所は企業秘密だが、真偽のほどは様子を見守りたい。もっともその代わりにいろいろなことが分かった。
 明日は東北地域の代理店協会主催のセミナーだが、最新の情報を提唱することになりそうだ。間違いなくマスコミでは報じられていない否報じられない保険情報がてんこ盛りと言うことになりそうだ。

● とはいえ、まだ箝口令を強いられている部分もあり、できたらこのあたりの保険情報は、2月のセミナーに間に合わせたいものだが果たしてどうか。まあ、経済には「10年周期説」というのがあるらしい。「大和生命」が破綻したのは昨年の10月だったが、その10年ほど前の平成9年4月25日に「旧日産生命」が破綻した。その後4年間で合計7社の生保が破綻することになるが、経済の10年周期説が正しいとなると、これからの数年内(もっと短時間と思われる)に複数生保が破綻する可能性があることになる。

● 12月末の「第3四半期決算(業績報告)」の中身が大きな関心事となる。言わずもがな、従来は「国内生保」という括りで破綻生保の候補をみていたが、今回の「AIG」のように、外資系の保険会社の足下も相当グラついている。
 やはり、12月末・3月末と「S・M比率に要注意」だ。



■ 「三井生命」の(社長)役員人事!

● いよいよ、三井住友海上、住友生命からも役員が投入される。これまで三井住友銀行が人事面でも資金面でも銀行窓販でも協力してきたが、一向に業績好転にはなっていない。しかもここに来ての米国発の金融危機の到来でさらに苦境に立たされている。落としどころは「住友生命」との合併だろうが、いつまでも株式上場を夢見ているとさらなる苦境に陥る可能性が高い。

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1月21日(水) 訪問者数464人(閲覧者数1,060人)

■ 「AIG」株価1.37㌦!東証も10円安!

● 航空機リース売却の可能性も材料視されず、値を下げ続けている。東京ベースでは時価総額も4000億円近辺にまで落ちている。株価は129円と前日比10円安で、最安値の125円まであと4円だ。
 昨年の8月には「AIGの時価評価額10兆円割れ」の「保険・かわら版」を発行してからまだ半年も経っていない。何とも感慨深いものがよぎる。 


■ 「オバマ新大統領」への市場の迎撃下落!

● オバマ新大統領を歓迎する人がワシントンには100万人とも200万人とも言われるほど集まったらしい。支持率が80%ということからも米国民の熱き歓迎ぶりが見て取れる。しかし、米国内は歓迎一色かと思いきや、NY市場は日本時間の7時37分現在で7949㌦と332㌦の大幅安だ。
 これについてはこれからいろいろな解説があるだろうが、暗に「米国経済の不透明性の迎撃」だろう。

● 一方「AIG」の株価は同時刻1.37㌦とこちらもこの株価では「大幅安」だ。ただ、唯一明るいニュースは「航空機リース資産」の買収先が出てきたことだ。いくら法外な利息は免れたとはいえ、元本が1500億㌦というとてつもない金額である以上、出来るだけ早期に資産売却は進めたいところだ。

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1月20日(火) 訪問者数511人(閲覧者数1,021人)

■ 「大和生命」の入札延期と他の生保事情!

● 「大和生命」は、1月20日の入札予定を2月20日に延期すると発表した。報道によると「保有する資産の価値が劣化し、債務超過額が拡大しているとみられる」とある。がしかし、根本的な理由は他にもありそうだ。どうもこれまで買収候補にあった企業(保険会社)が敬遠し始めたのではないか。つまり買収候補からの撤退あるいは買収価格が想定外の値段(安い)ということになると、1月20日に入札をしても「入札者がいない」あるいは「入札価格が低価格で生保業界に混乱を起こす」という可能性を回避した可能性が高いのだ。

● もちろん、保有資産の劣化も理由の一つではあるだろうが、破綻時期や精査直答を考えると「有価証券」の劣化は折り込み済みのはずだ。また考えられるのは「有形固定資産」だが、9月末で約126億円の保有となっているが、これの相当部分を売却ということであれば、これが売れないことがネックになるということは考えられないでもない。

● ただ、いずれにしてもこれまでの買収候補企業(保険会社)にやや嫌気が差してきたのは間違いあるまい。このことから連想するのは、やはり「アリコ」の売却だ。既に買収候補保険会社は気付いているはずだが、その7,8割のシェアーを占める「アリコジャパン」にしても、保険料収入や総資産の中身が日本の生保の中で”第5位”というのを鵜呑みに出来ないからだ。それを差し引いて果たして妥当な買収額となると、とても1兆円前後というのは厳しいと思われる。もっともこれはあくまでも相対取引に近いものになることから、「アリコ」の価値を1兆円でも2兆円でも評価して買うのは企業として構わないことだ。

● さて、「有価証券」関係でもう1点。現在ほとんどの生保が12月末期の第三四半期の業績を準備しているが、これは以前から指摘していた「ソルベンシー・マージン比率」の低さに戸惑っている生保が多いようだ。
 おそらく、このままの金融情勢では、「S・M比率」は平成12,13年以降のころの水準になる可能性が高い。もちろん「生保危機」が叫ばれたころだ。
 その兆候とも言うべき生保にとってはネガティブなニュースが「朝日生命の格下げ」や「ソニー生命の評価損」などだ。

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1月19日(月) 訪問者数489人(閲覧者数1,027人)

■ 「沢尻エリカ(22)と今日東京・明治神宮で挙式したハイパーメディアクリエイター、高城剛氏(44)のブログが面白い!

http://blog.honeyee.com/ttakashiro/


● 芸能ネタにはトンと弱い私だが、朝からどこのTV局もこの話題で盛り上がっていた。もちろん私にすると「川尻エリカ」ではなく「沼尻エリコ」なる女性が「別に」というコメントを発して物議を醸したことは知っていたが、それにしてもマスコミは騒ぎすぎではないのか。もちろん今日のTVで知ったことは井筒監督の何とかという映画ですばらしい役柄を演じたらしい。なるほど、騒がれる背景にはそれなりの演技力が評価されていたらしい。

● ところで、高柳剛氏については私は全く知らない。ところが「夕刊フジ」が高柳氏のブログを紹介していたので除いてみると、上のようなブログだった。なかなか頷きたくなるような中身だ。やはり世界を飛び回っている感性はこのように考えるんだろうなあ、としょぼい芸能ネタで騒いでいる日本はやはり緊張感が足りないのだと痛感した次第。
 まあ、毎日がサンデープロジェクトでは息が詰まるが、「お笑い」をネタにTV各局が横並びで放送を乱発する現状は、やはり日本の将来は厳しいとみるべきなのか。結局「沼尻エリコ」が惚れるだけの男だったということだ。


■ 「シティ、BOA」はAIGのように「公的管理下」に置かれるのか?!

● どうも「シティ」の周辺が騒々しい。どうやら公的資金250億㌦に続き200億㌦も追加投入されたがその効果も疑問視され、株価も3ドル台だ。また「BOA(バンクオブアメリカ)」も250億㌦に続き200億㌦を追加投入して、シティを追随する格好だ。
 つまりこの先にあるのは「公的管理下に置かれたAIG」の姿だというのだ。しかもその「AIG」の資産売却は金融情勢の悪化も相まって遅々として進まない。いくら資金乗り換えで利息が少なくなったとはいえ1500億㌦という借金からすると相当の負担になる。

● となると、やはり期待は「アリコ」の”1兆円”とされる売却価格だが、どうも賑々しい話が漏れ伝えてこない。むしろ「アリコジャパンは(AIGあるいはアリコから)制御不能」に陥っているのでは、という見方すらあるが果たして真相はどうか。
 どうも売却価格と中国資本との出来出来レースのウワサがことを複雑にしているということを指摘する保険関係者もいるが、これも真相は不明だ。


■ 「不正契約のアクサ代理店」の朝日新聞記事!

● この事件については「朝日新聞」がよく追いかけている。ただ一般読者からすると「何がどのように悪いのか」が記事を読んだだけでは分からない。表ズラだけを追うと「企業向け保険のための資金を集めその資金を保険契約保険料に充当しそこから得られる”利益”を支払う約束」が破綻した、と取れる。
 そしてこの「運用委託名目」の約束されたと思われる運用率は、4.5%~15.5%だったとされる。結果、公認会計士を含む税理士は59億円を”投資”したとある。

● そもそも「他人の名義で企業保険に契約し高収益を得る」ことが可能かどうか。実は、この肝心な視点がこの事件報道からはすっぽり抜け落ちているのである。もし仮に「契約から3年後に契約時に支払った保険料を大きく上回る収益を上げる構造」だとすると、これを解き明かせばどこが問題化がはっきりする。
 例えば、契約から3年後に十分な収益をあげられる生命保険といえば、現在はこの手は売り止めだが、「逓増定期保険」だ。しかし、余程予定利率が高く且つ年度配当が良いときならともかく、企業側の節税メリットも考慮せずに「契約から3年ほどで解約」して丸々多額の収益を得るというのはかなり無理がある。

● もっとも、報道によると「架空契約は03~08年ころ」ということからすると、当初の「03年」はまだ「予定利率5.5%」の時代のため、帳尻は十分に合いしかも「当時の予想配当率」(配当金がある保険商品の場合)も相当期待できたはずだ。
 さらにこの計算にプラスされたのが「保険契約の手数料」だ。つまり、代理店手数料までを収支の中に入れ込むと還元率の良い保険良品なら十分に収益を得ることは可能だ。

● もちろんこのような仕組みを説明の上で「企業の名義借り」の保険契約をしていたとすれば、実行した代理店の責任は大きい。ただ、この方法の問題点は「3年後に帳尻がある保険商品を販売し続けるか」という問題がつきまとう。つまり保険会社が「販売中止」とすれば、契約途中で頓挫する異になる。
 03年以降、05年、06年、08年と「予定利率は切り下げられ」ている。つまり「支払う保険料総額と販売手数料・解約返戻金、さらには諸プレミアム」との収支バランスが壊れた可能性が高い。それにこれを決定付けたのが「税法の保険料計上の仕方徹底」だ。
<続く>

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1月18日(日) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「大地一成保険セミナー」好調な申込みに感謝、感謝!

● 開催までほぼ1ヶ月しかないときになって「第1回・東京会場大地一成保険セミナー」を実施すると決めたときには「余りにも時間が短くこれでは数名しか集まらない」という内部の心配をよそに、やや強引に開催をこのブログで案内した。
 ところが、いろいろなミスが重なり私も深夜にいろいろとブログの内容を変更したり、あるいは連絡の指示をしたりとややてんやわんや状態でしたが、ようやく見える保険セミナーになってきた次第、で一安心。

(お詫びと訂正)

① 3月7日の「名古屋会場」は、【第2回:保険業界の実情】【第3回:銀行窓販】に変更。(現在のブログでの案内は訂正済。当初は内容が第2回と第3回が逆。)
② ブログへの案内を先にしてしまい、「更新型保険診断員」の方と「かわら版購読者」の方への案内が後手になったこと。(もちろんブログからの申込みを既に頂戴している方もいるもののこれは恐縮です。)
③ 実は、「ブログからの申込欄」に「住所」が抜けていたことに、受付を始めてから気付き改めて既に申し込まれた方々にご迷惑をおかけしました。

● いずれにしても、「更新型診断員、かわら版購読者」の方々からも相当数の参加希望があることを考慮し、最近は「保険セミナー」の話題には積極的に触れなかったのですが、昨日までに案内が終了したとのことで、改めて最近の状況のお知らせ。

○ 「第1回・東京会場」は、現在16名の申込み。定員まで後19名。

○ 「第2回・名古屋/第3回・名古屋」は、併せて13名。

● もちろん定員にはまだまだも最初の案内が1月13日だったことを考えると好調な滑り出しで、感謝、感謝です。こうなると余計に資料作成にも力が入るという好循環に!乞う期待! 


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■「日本の生保業界の真実」=第132回=■

2009年01月17日 | 保険
1月17日(土) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「AIG株価」低迷のまま推移!

● 昨日のNY市場では「1.42㌦」と0.01㌦値をあげたが、基本的に下げ基調は変わらない。また東京市場でも136円と最安値の125円にあと10円と言うポジションだ。3社売却も気になるが、「AIG」の先行きも気になるところだ。

■ 「自殺か他殺」かで2500万円の死亡保険金の違い!

● 「日本経済新聞」の16日夕刊に掲載されていた『民事判決「他殺と推認」県警は「自殺」愛媛の漁師死亡』の記事は、極めて保険業界関係者なら興味深い内容だ。(注=16日夕刊に記事があったのは「日本経済新聞」で「朝日新聞」ではありませんでした。書き込みを訂正しました。)

○ 記事の要約はこうだ。
「愛媛県宇和島市沖で06年に遺体で見つかった漁師の男性(当時64)=同県愛南町=の妻(48)が、「夫の死は自殺ではない」として、えひめ南農協(同市)に生命保険の特約分の支払いを求めた訴訟で、松山地裁宇和島支部(小崎賢司裁判官)は15日、「他殺と推認できる」として、遺族側に2500万円を支払うよう農協に命じた。遺体発見当時、捜査に当たった愛媛県警は自殺と判断していた。」

● つまり警察発表の通り死因が「自殺」の場合、病気死亡の2500万円だが、しかし、事故あるいは他殺となるとほぼ倍額の5000万円が支払われることになる。当然、今回の農協を含め保険会社は死因については、「警察発表を重視」することから、今回のようにこれを覆すには訴訟に訴えるしか方法はまずない。

 ただ、「判決などによると、男性の遺体は06年11月2日、宇和島市沖で、両足首にいかり(約10キロ)のついたロープが結ばれた状態で見つかった。死因は冷たい海水につかったことによる心原性ショックだった。」とある。

また「小崎裁判官は判決で、海流などから考えて遺体の発見場所が不自然で、足に結ばれていたいかりが本人のものではなく、海上で見つかった男性の船には魚が残されていた点などを指摘。「自殺と推認するのは合理性、相当性を欠く」と判断した。」ともある。

● 判決の通りだとすると、遺族は死亡保険金を訴訟をしなかった場合契約の半分しか貰えなかったことになる。おそらくこのような「死因が不透明な死亡例」は、相当数あると思われるが、このようにして結果を覆すには遺族の経済的、精神的苦労が伴うことになる。

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1月16日(金) 訪問者数511人(閲覧者数1,159人)

■ 「企業向け生保1万件不正 アクサ代理店手数料100億円稼ぐ」(朝日新聞)!

● 16日付の「朝日新聞」一面トップがこの記事だ。おそらく一般の読者がこの記事を読んでも、意味不明なところが多いはずだ。そもそも見出しから1件平均の手数料が”100万円”と計算すると、生命保険はそんなに儲かるのかと勘違いをしてしまいかねない。
 ところで、記事には取扱保険商品は「企業保険」としか書いてないが、3年後には解約してその時の解約返戻金を手にしていたということから「逓増定期保険」ダと思われる。

● いわゆる”節税話法保険商品”だが、似たようなやり方は最近までかなり流行っていた。もちろん今回の記事のように「法人の名義貸し、保険料立替、さらに手数料のキックバック」という荒手のことは少ないはずだが、しかし、かなり大々的に”節税話法”として売られていたことは事実だ。
 問題は「アクサ生命」の場合、担当執行役員まで関係があったとして処分を受けていることを考えると、代理店ぐるみの確信犯だったことになる。


■ 「朝日生命」格下げ!「Baa3→Ba1」へ!(ムーディーズ)

● 19年7月10日に「Ba3→Baa3」へと3ノッチも格上げした「朝日生命」だが、遂に1月15日「格付け会社・ムーディーズ」は、1ノッチの格下げを発表した。見通しは「ネガティブ」ということから、今後の金融情勢如何ではさらなる引き下げも考えられる。確かに12月「増資」を実施したが、3月末にむけてのさらなる増資の必要が出てくる可能性も否定できない。


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1月15日(木) 訪問者数486人(閲覧者数1,062人)=追記有り=

■ 株価8000円割れ寸前!ドルも89円割れ寸前!の「生保S・M比率」危機!

● NY市場の大幅下落を受けるようにして東京市場でも前場は大幅安の8,102円で終えた。ドルも89円を割るところまで肉薄していることからこの状態では「保険・かわら版=第72号=」の「ストレステスト③」の領域に相当近い。しかもユーロも117円前後の状況では更に欧州系保険会社は苦境に陥ることになる。果たしてこのまま3月末を迎えるのかそれとも・・・!

 ■ 10月に破綻した「大和生命」の買収先はどこか?!

● どうも解せないのが今日の「朝日新聞」の見出しだ。”債務超過3倍”とあり、しかもサブの見出しで”各社に負担発生も”とある。しかし、これまでの破綻生保もそうだったが、破綻時とその後の精査時とでは「債務超過額が増大」するのは当たり前だった。しかも今回は破綻後からの未曾有(みぞう)の金融情勢悪化である。”当初発表の114億円から約3倍の300億円”というのはいわば、総資産2556億円(20年9月末)の破綻生保としては想定の範囲内だ。
● さて問題はどこの生保が買収するかだが、契約者と営業員からすると「米プルデンシャル」だ。もちろん投資ファンドからすると、出来るだけ安い値段でしかも保険業界の資金を使って買収したいところだろうが、これはかつての「旧日産生命」で実証済みだ。売却後は表現は悪いが”食い散らかして売却”してしまった。もちろん破綻後残っていた営業員は他の生保各社が引き取った。当然のことながら「保全生保」として”再生”したのである。
 現状からズバリ言えば、既に「旧あおば生命(旧日産生命)」を買収し、その再生システムも構築した「米プルデンシャル」のほうが契約者は安心できると思われるが、余りにも買収のハードルが高いようだと、別の買収物件に目が集中することになりかねない。
 もっとも米プルデンシャルが注意すべきは”渡り鳥”が周囲を徘徊していることだ。これらの人物は要注意だ。


■ 「ライフネット生命」、12月対前月比倍増!

● インターネット専門販売生保の「ライフネット生命」の新契約が12月は、「528件、70億5000万円」となり過去最高。また開業以来の累計は、「新契約件数2773件、新契約高は378億3600万円」。
周知の通り、同社は11月に「保険料の原価を公表」ということで話題を呼んだがそれが好調な保険販売に結びついた。

● 既に「ライフメット生命」については、「保険・かわら版=第63号=20年6月1日号」と「保険・ミニかわら版=第20号=20年5月25日号」でも取り上げた。確かに保険料は相当安い。また「保険料の原価開示」については業界内にはいろいろな意見がある。
 しかし、いずれにしても20代~30代には開業以来好意的に受け入れられたことだけは確かだ。

● もちろん、この好調を横目に「生活設計から合理的な保険設計をすべき」として「ライフプランに沿った保険設計」を推奨する保険業界人が多くいる。しかし、そうして設計した生命保険が「生活保障型(収入保障型)」ということになると、これは断然「ライフネット生命」の「定期保険・10年更新型」が有利だ。

● はっきり言えば、「付加保険料の差」は「契約者が有利な保険設計プランの提供」の差だ。ところが「生活保障型(収入保障型)」を高い手数料を取って推奨するようでは、「契約者不安を掻き立てる保険設計をした」ことになる。そんなことなら「保険料が安いライフネット生命の定期保険(10年更新型)」のほうがまだマシだ。

● ところで、もう一つ保険業界人が知っておく必要があるのは「平均保険金額」だ。12月は「1件平均1335万円」だったが、保有契約でも「1364万円」とほぼ同じことだ。これは年齢にもよるが、ほぼ毎月の保険料が2,000円弱となる。これが契約後10年間は続くのである。もちろん累計の新契約件数2773件」は、保険業界全体からすると微々たる件数ではあるが、知名度と継続率の好調が継続できれば、少なくとも向こう20年間あるいは30年間の業績プランが出来ることになる。

● 生保営業のこれからのポイントは「保険料の安さ」を前面に打ち出した営業戦略は終焉を迎えていると言うことである。時代に取り残されない「生保営業」が必須なのである。

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■ メールは便利なようで、しかし時間に追われているときは大変だあ~!結局「名古屋」でもセミナー開催か?

● メールとは実に便利な伝達手段である。がしかし、これも量によりけりだ。書籍の注文やセミナーの参加等についての申込みメールは自動送信システムにしてあるため、その度に返事を書く必要はない。しかし、メッセージのところにいろいろと書いてある申込みメールを頂戴すると、やや無味乾燥な受付メールが届くだけのシステムに申し訳ないと思ったりする。
 もちろん中には温かいご支援のメッセージも少なくない。書籍から昨日から始まったセミナー申込みをされた方でメッセージを書いていただいた方々にはこの場を借りて「感謝とお詫び」を申し上げたい。ありがとうございました。

● ということで、普通のメールもそこそこ頂戴する。昨夜頂戴したのが愛知の代理店さんからで「東京でのセミナー開催おめでとうございます。ところで、名古屋ではいつ開催されるのでしょうか?」という内容だ。何回読んでもこれは「開催ありき」のメールである。
 こうなると返事に窮する。何も決まっていないことを役人もどきのように”善処します”と書くわけにもいかない。うーん、困るのである。しかし、このメールがきっかけで「名古屋のセミナー開催」に弾みがついた。早速日時と場所を探してくれた。今のところ3月7日の土曜日である。どうやらダブルヘッダーになりそうだ。おそらく「名古屋」が21年度第2回目セミナーになる、と思われる。詳細が決まったらご案内をするので、是非皆さんのご参加をお願いする次第、です。

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1月14日(水) 訪問者数496人(閲覧者数1,028人)=追記有り=

■ 損保3社統合の行方!

● ブログで「損保3社統合の可能性65%」と書いたところ、以降会う保険業界関係者にいろいろ言われる。「65%以上・65%以下」、そして中には65%あり得ないというご意見の方もいた。もちろんここまで来れば100%という楽観的な方もいたが、「フジサンケイアイ」では「外資株主の存在」がカギを握るとの解説がある。
 
● この記事によると、当初気になった「日本生命とトヨタ」は歓迎の意向らしい。となると、唯一統合の壁は外資株主というわけだ。確かに「三井住友HD」の外国人株主の保有率は高い。しかし、これからの細目を詰めだしたときに簡単に3社の合意が得られるかとなるとやはりその3社間の壁はそう低くはない気がする。もちろん進捗状況は外部からは見えない。
 
● ところで、3社合併報道による3社の株価が気になるところだが、前日にあたる12月26日(金)に比べ暴騰した3社の株価は、もし12月29日(月)に購入できたとしても、今日まで売るタイミングはなかった。それどころか、29日の終値と昨日の13日の終値を比べると「あいおい ▼20.2%、ニッセイ同和 ▼17.8%、三井住友 16.3%」という具合だ。

● もっとも同様に「東京海上 ▼18.0%、損保ジャパン ▼15.8%、日本興亜 ▼8.8%」と大幅下げとなっていることからすると、ここまでは「株価は損保3社のあだ花」だったということになる。
 まあ、有り体に言えば、12月29日に「富士火災」を買い13日に売った人がもっとも被害が少なかったかも知れない。というのも、12月29日の「富士火災」の終値は「132円」だが、1月13日は「135円-135円ー129円ー131円」であり、少なくとも131円で売れれば1株1円の損で済んだことになる。(手数料は考慮せず)もっとも始値で売れれば差引3円のプラスということだが、もちろんこれは机上の計算だ。

● 少し嫌みに聞こえると思いここに書くのをためらったが、やはりご指摘のメールを頂戴した。「富士火災よりもAIGなら確実に儲かった」というものだ。「AIG」の株価は、12月29日は「150円ー152円ー146円ー147円」だったことからこの値のどこでももし買っていたら、その後の最高値は場中で170円があった。まあ、160円台での売却のチャンスが5日以降連日あったことを考えると、あの12月29日の場面では「AIG株買い」が正解だったことになる。もちろんこれも机上のレバタラだ。
 とはいえ、今「AIG」株を積極的に買えるかとなるとこれは難しい。ただ、素直に「FRBの支援」を考えると、「破綻」という選択肢は極めて考えにくいことからひょっとするといつかは暴騰するかも知れない。でもまあ、普通の人はなかなか手が出せない銘柄ではある。


■ 久しぶりの「自主開催セミナー」開催顛末記!

● まさしく久しぶりに自主開催セミナーを企画した。ところが、手分けして取りかかったにもかかわらずどうも同時進行がうまくいかない。少々見切り発車のところはあるも、どうにかこのブログでの「案内」はアップできた。
 もちろん、普通は2ヶ月くらいの余裕を見て決めるのが常道だが、中身が中身なだけに1ヶ月しか案内をする時間はない。

● このようなセミナーには付きものの「集まるだろうか?」の不安が頭をよぎる。しかし、今だからこそ伝えておくべくことがあると考えると、何人参加するかは二の次の問題だ。もちろんブログには書けないがまともな保険業界人には知っておいて欲しいことが山ほどある。まあ、持ち出し覚悟の自主セミナーだが、今や保険業界の内部事情を書いたり話したりすることがタブーになりつつあるからこそ、このようなセミナーは貴重だと思い始めている。
 
● 不安一杯でブログで案内をしたところ、13日、早速5人の方の申込みがあつた。内心ホッとである。もちろん一応定員35名としたが、会場は約50名のところを探してくれたらしい。まさか50名の会場に5名では余りにもサブイので一人でも多くの方の参加をお願いする次第、です。

● セミナーの中身については、その概要をぽつぽつと書いてはいくつもりだが、やはり中心は②の「AIG問題」となる。生保3社の落ち着く先がどうなるかで①も③も大きく変わってくるからだ。
 どうも、AIG3社はどこかが買う、とばかりに信じ込んでいる向きもあるが、最悪のシナリオは「買い手がいなくなる」ことだ。間違いなく言えることは「3社とも”引く手あまた”ではなかった」ということだ。

● しかし、その一方でもしここが買収したら、という情報も不可欠だ。M&Aに何も起きないと言うことはありえないからだ。もちろんネガティブな話もセミナーではするしかないが、しかし、その反面ポジティブな展開も期待できる。
 
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1月13日(火) 訪問者数481人(閲覧者数1,278人)

■ 「東証380円安の8,456円、円89円」の危険水域!

● NY市場の流れを受けて今朝の東京市場は「株安・円高」の傾向だ。先週後半の雰囲気はこのまま株高・円高の方向に動くかのようにも一瞬思われたが、経済エコノミストの大方の予想通り、そう簡単に株高・円安には行きそうもないことが実証された形だ。
 
● となると、やはり気になるのは「生保の第3四半期(12月末)」の決算(業績報告)だ。特に「S・M比率」は多いに気になるところだ。もちろん200%を割るわけではないが、気になる生保としては「第一生命、太陽生命、アメリカンファミリー、アクサ」がどのような「S・M比率」となるかだ。
 また12月末までに「増資(基金増額)」をした生保でも、今度は3月末にむけてどのように対応するか、見極めたいところでだ。

■ 「新春セミナー in 東京=2月13日(金)=」を開催予定!

● 既にFP対象の「実務講座」開催については、1月10日のところで案内をした。「生保決算から読み取れるM&Aの今後」という同じ内容の「新春セミナー」をFPでない方を対象に自主開催することに決まった。詳細は今日中にこのブログでアップ予定だが、極めて関心の高い内容になると思われる。

● 申込方法(下記からお申込み下さい。)<開催詳細については別途掲載します。>
URL http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P35801782
 
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■「日本の生保業界の真実」=第131回=■

2009年01月11日 | 保険
1月10日(土) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「多忙な土曜日の一日」!

● このブログではいつどこで誰と会ったとか○○生命の誰それにあったとかはまず書かない。また講演会やセミナーにしても特定される保険会社などについてはこれまた一切書かない。もちろんいろいろな方から内部情報も頂戴するが、当然のことながら一切企業秘密だ。

● このような自己規制の中でここに書けるものは自ずと限られてくる。そのような中で10日は都内を深夜までかけずり回ったことを書いておきたい。実はFP協会認定教育機関である「FPK」の東京での新年経済セミナーが行われた。
 「午前・午後・夕方」のスケジュールでセミナーと懇親会が行われたのだが、急に前日になって「明日の昼間、時間が取れないか」という保険関係者から連絡を受け、結局昼間のセミナーは出席出来なかった。ところが会う場所が歌舞伎町の近くの●●ということで、お茶の水から新宿へ行き約2時間話を聞くことになった。

● 詳細はここでは省くが、かなり深刻な問題であることは間違いないことだ。情報提供を謝しつつ、今度は会場へとんぼ返りして新年会に参加という段取りだったが、肝心な会場の地図を忘れ、辛うじてメモ書きしてあった住所を頼りにギリギリまにあった。
 新年会の参加者については省略するも、わたしにとっては懐かしい顔の方々が多かった。特に税理士のM氏の激変ぶりには驚かされた。以前はかなり堅物で「生保の財務諸表、とりわけデリバティブ関係については徹底的に質問したい」というようなスタンスだったと記憶していたが、とにかく丸くなられそれに口も無口のイメージが饒舌家になっており、どうもこの変遷に今だ”あれは別人では?”の疑惑を持っている次第だ。

● 他の方のことも書きたいが、いろいろな人間関係やビジネス面での問題もあると困るので省略しておこう。
 さて、新年会も無事終わったが、もう一仕事が残っていた。新宿の某所である地方から上京した某氏に会う約束をしていたのだ。このようなケースでは酔えない場合がほとんどだ。

● 大知一成のFP「実務講座」開催要項(「FPK研修センター」主催)

http://www.fpk.co.jp/public/fpjitu_pdf/tokyo090221apm.pdf


1月9日(金) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「AIG生保3社の売却先」の意味深!

● 一向に好転する気配のない「AIG」株を尻目に、「アリコ、AIGスター生命・AIGエジソン生命」の売却処理は進行していると思われている。しかし、当初の”買収合戦”というのとは裏腹に相当絞られた保険会社(企業)だけが実際手を挙げるという極めて地味な様相に落ち着いている。
 そもそも「AIGスター生命とAIGエジソン生命」にしても「関心がある」とした保険会社はマスコミに名前が挙がっただけでも数社あったが、結局入札対応をしたのは「ジブラルタ生命(米プルデンシャル子会社)とマニュライフ」の2社に止まった。

● ところで昨年暮れにある生保関係者が面白い話をしていた。米プルデンシャルはこれまでに破綻した日本の生保の大半を買収していくつもりではないのか、という珍説だ。確かに、「旧日産生命」は「あおば生命」として買収し「プルデンシャル生命」に合併した。また「旧協栄生命」は「ジブラルタ生命」として、今回は買収生保として名前が出ている。しかもその買収先は「旧東邦生命ー旧GWエジソン生命(旧セゾン生命含む)」の「AIGエジソン生命」と「旧千代田生命」の「AIGスター生命」だ。

● しかも関係者曰く「今回の2社の売却先は既定路線とみる保険業界関係者が多い」を鵜呑みにすると、これをきっかけに「マニュライフ」も日本市場からの撤退もあるのではないか、というのだ。つまり、「AIG2社」をマニュライフが買収出来れば存在価値も出てくるが、昨今の銀行窓販の状況からは相当厳しい経営環境が続くというのだ。
 確かに「マニュライフと三菱東京UFJBK」との親密な関係をみると、銀行窓販に陰りが見える昨今傷が深くならないうちに英断をする可能性はゼロではないと思われる。

● ここからは少々奥歯に物が挟まった言い方しかできないが、最終的に三菱東京UFJ銀行が仲を取り持つ形でAIG関連生保とは全く別のM&Aをとりまとめるのでは、というのだ。このシナリオの先には、文字どおりほとんどの破綻した生保を「米プルデンシャル」が手中に収めるという図式が描かれることになる。大和生命までの破綻生保8社の内実に7社となるシナリオだ。
 このようなシナリオがもし「読み」通りだったとしたら、「東京海上」がAIG2社の買収に手を挙げなかった理由がおぼろげながら分かることになる。
 

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1月8日(木) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 保険会社の「契約のしおり・約款」の評価が公表された!(金融庁)=明治安田生命がトップ!=
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/siryou/20081219/01.pdf

● 「資料1」の「◎対応」のところについては、いまだに契約者対応がこんなにお粗末かと驚かされる。特に「約款」については、”契約後”とか”申込みと同時に渡す”とか、相当以前に問題になったことでもあるが、とりわけコールセンターなどでは、このような誤解が少なくない。

● また「明治安田生命」の総合評価が高いが、これは保険説明時の「生命保険のご契約に関する重要書類」のバインダーに約款等々も一緒に配布していることが大きいと思われる。
 もっとも他社でも似たような書類提供は行っているはずだが、まだ不徹底なのか。ここで意外にも注意が必要なのが「問い合わせ先は明確か」のところだ。
 「三井生命 2点、朝日生命・アメリカンホーム・日本興亜生命 3点、アリコジャパン 5点」が、評価が低かったが、やはりネットのHPでも電話の問い合わせ先を明記しておくべきだ。もちろん設計書や説明書にも記載するのは当然だ。

● このことの不備は、本当に契約者が困ったときに「どこに聞けば良いかが分からない」というジレンマに陥ることになりかねない。最近の傾向として何でもネット経由で対応をしようする風潮があるが、保険に関しては金額や緊急性さらには誤解したままの契約という後で取り返しがつかないことになりかねない可能性が高いことから、やはりしっかりした電話対応が出来る体制を準備しておくべきだ。

■ 消費者から見た「保険の募集と支払のあり方」の課題と検討
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/siryou/20081219/02.pdf


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1月7日(水) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「トヨタがビッグ3買収」 信じる? 09年アジア大胆予測!

● ブルームバーグのコラムニスト William Pesek氏の書いたコラムだが、5月22日のところにこのように書いてある。

・ 5月22日 トヨタ自動車が米ビッグスリー(自動車大手3社)のGM(ゼネラル・モーターズ)とフォード・モーター、クライスラーを買収。ただし、誰も欲しがらない車を作るためではない。デトロイトをディズニーのようなテーマパークに造り変え、「敗者の渓谷(ルーザーズ・キャニオン)」や「結局、破綻(はたん)した世界(イッツ・ア・バンクラプシー・ワールド・アフター・オール)」といったアトラクションを設置する。

● いかにも米国らしいおおらかさだが、もし「トヨタ自動車」をこのように揶揄しようものなら、そのマスコミは広告大打撃で先行きが厳しいことになりかねない。また、他のことについても書いているので、興味のある方はブルームバーグのニュース欄まで。

● 「忌まわしい1年がようやく終わったという安堵(あんど)感とともに2009年の年明けを迎えた。1920年代以降に生まれた人々の多くにとって、2008年は最もひどい経済苦境の1年だった。09年の年末までに、事態は一段と奇想天外でこっけいなものとなるかもしれない。今年のアジア地域で予想される重要事項カレンダーを作ってみた。」と、このような書き出しで始まっていることから、一読すると結構にんまり出来るかも!

例えば「日本」の場合は、「1月18日 日本は新型のデフレ連動国債を発表。インフレ連動債を発行してみたものの、インフレはほとんど起こらず、間違いを認め方針を変えた。景気回復が言いはやされたが、しぼんでしまい、日本の財務省は「忘れま省」に改称した。」と、まあこんな具合だ。

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1月6日(火) 訪問者数484人(閲覧者数1,099人)

■ 「株高、円安」で保険業界も一服感!

● 株も連騰で9,000円台を回復した。またドルも93円台と円安が進んでいる。ユーロだけが125円とやや円高だが、このままの傾向が続けば3月末は一段落というところだが、もちろんそう簡単にいくとは到底思えない。

● 今日行われた経済3団体の賀詞交換会で、日本経団連の御手洗冨士夫会長は「今年の株価は6,000―1万3,000円の範囲で推移するとみている」との見通しを示し、為替相場は「1年を通して(1ドル)100円プラスマイナス5%」と予測した。また「急激な円高では経済へのダメージが大きく、国際協調による為替安定策が必要だ」と述べた、ともある。
 また、日本商工会議所の岡村正会頭は「株価は8,000―1万円の範囲に収まりそう」と語った。「1万円を超えるとしたら各国政府の金融政策が米国中心に成功した場合を想定している。時期は第4四半期ごろだと思うが、遅れたら8,000円程度にしかならない」と説明した。
 経済同友会の桜井正光代表幹事は「株価は7,000―1万2,000円、為替相場は(1ドル)95―100円で推移しそう」との見通しを示した、ともある。

● 結構厳しい見方とも思えるが、おそらく本画は「株高・円安」を想定しているものと思われる。まあ、あまり企業に有利な見通しを正月早々言おうものなら「大企業パッシング」につながりかねないから、大衆を刺激しないようにとの思惑が垣間見える。
 ただ、自動車販売の衰退は著しいことからあながち楽観視できる今後の見通しでないことだけは確かだ。

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1月5日(月) 訪問者数478人(閲覧者数1,157人)

■  ”激動”といわれるだけに「冷静沈着な活動」が望まれる2009年の保険業界人!

● 昨年の保険業界は「AIG問題」が大地震のごとく業界を揺さぶった。もちろん「アリコ、AIGスター・エジソン」のスポンサーは決まったわけでもなく、また肝心な「AIG」そのものの先行きも見えない状況ではあるが、どのような結果になろうとも、冷静沈着な判断と活動が望まれるところだ。
 
● もっとも、このように考えていても「損保代理店」を核に活躍してきた代理店からすると、年末の「三井住友・あいおい・ニッセイ同和」の3損保統合のニュースは、これからの代理店ビジネスに少々混乱をもたらすものではあった。
 ただ、この3社乗り合い代理店は多くはないことから、むしろシステム統合などへの今後の気苦労が重たいところだ。

● とりあえず、1月~2月に掛けては「AIG」関連のスキームがほぼ出そろうはずで、となると、生保業界の業界地図に変動が起きるきっかけになるかも知れない。とりもなおさず年末に発行した「保険・かわら版=第72号=」の「S・Mのストレステスト【簡易版】」は、もし現在の金融情勢がこのまま推移した場合はストレステスト③が該当する可能性が極めて高い。

● 果たして、株や為替はどうなるかによって、「S・M比率 500%前後」の生保が続出となると、とても”200%あれば大丈夫”と言い切るわけにもいくまい。一つの大山は2月後半の「第3・四半期の業績報告」だ。再三指摘しているが、この業績報告の「手抜き報告」は、「第二の大和生命」と揶揄されることになりかねないから要注意だ。

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1月1日(木) 元旦 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「3社損保統合65%の可能性」と「三井生命」変額年金保険撤退!

● 俄に「損保3社の統合」のニュースが明らかになるにつれ、「三井住友」関係保険会社の動きが活発になってきた。「住友生命」は、永久劣後ローンで1,000億円を、また「三井生命」は、「変額年金」からの撤退を決めたもようだ。
 既に「三井生命」は、600億円の増資をしており、これにより両社とも三井住友銀行を中心とした同グループとの関係をより深めたことになる。

● ただ、問題はこれからで、とりわけ「生保」の統合は極めて不透明だ。しかも損保3社統合の「ニッセイ同和」は文字どおり「日本生命」の子会社ということから、現在の損保3社の親密生保を単純に一本化するのは至難の業だ。
 されに言えば、生保間の関係で言えば、「銀行窓販」も微妙に絡んでくる。この点では「三井生命」が「銀行窓販」からの撤退を表明することで、グループ内の秩序を保った間があるが、しかし、三井住友海上の子会社生保と日本生命との主導権争いはどうなるか気になるところだ。

● 実は「日本生命」は、「100歳定期保険」を「三井住友銀行」にも「三菱東京UFJ銀行」にも販売提携している。ところが、この長期定期保険は後2年後に販売認可されると思われる「法人市場」への販売が大きく期待される保険商品だ。
 となると、余程「三井住友海上」はうまく「ニッセイ同和」を抱え込まないと、統合の先行きに暗雲をもたらすことになりかねない。
 また、トヨタの子会社の「あいおい損保」も、トヨタが何らかのイニシアテイブを強く求めるようだとやはり3社統合がまとまるのは厳しくなる。

● もっともこれらの流れの中でもっとも混乱の度を深めるのは、各損保の代理店だ。どこが主導権を取るかで、システムなどが変わることになる。しかもさらなる代理店の大型化を要求される可能性もあり、今後の代理店経営の死活問題にも発展しかねない。

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■「日本の生保業界の真実」=第130回=■

2009年01月01日 | 保険
1月1日(木) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人)

■ 「3社損保統合65%の可能性」と「三井生命」変額年金保険撤退!

● 俄に「損保3社の統合」のニュースが明らかになるにつれ、「三井住友」関係保険会社の動きが活発になってきた。「住友生命」は、永久劣後ローンで1,000億円を、また「三井生命」は、「変額年金」からの撤退を決めたもようだ。
 既に「三井生命」は、600億円の増資をしており、これにより両社とも三井住友銀行を中心とした同グループとの関係をより深めたことになる。

● ただ、問題はこれからで、とりわけ「生保」の統合は極めて不透明だ。しかも損保3社統合の「ニッセイ同和」は文字どおり「日本生命」の子会社ということから、現在の損保3社の親密生保を単純に一本化するのは至難の業だ。
 されに言えば、生保間の関係で言えば、「銀行窓販」も微妙に絡んでくる。この点では「三井生命」が「銀行窓販」からの撤退を表明することで、グループ内の秩序を保った間があるが、しかし、三井住友海上の子会社生保と日本生命との主導権争いはどうなるか気になるところだ。

● 実は「日本生命」は、「100歳定期保険」を「三井住友銀行」にも「三菱東京UFJ銀行」にも販売提携している。ところが、この長期定期保険は後2年後に販売認可されると思われる「法人市場」への販売が大きく期待される保険商品だ。
 となると、余程「三井住友海上」はうまく「ニッセイ同和」を抱え込まないと、統合の先行きに暗雲をもたらすことになりかねない。
 また、トヨタの子会社の「あいおい損保」も、トヨタが何らかのイニシアテイブを強く求めるようだとやはり3社統合がまとまるのは厳しくなる。

● もっともこれらの流れの中でもっとも混乱の度を深めるのは、各損保の代理店だ。どこが主導権を取るかで、システムなどが変わることになる。しかもさらなる代理店の大型化を要求される可能性もあり、今後の代理店経営の死活問題にも発展しかねない。

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