■ 大知一成の公式「ブログ 保険・かわら版 」■=「間違いだらけの生命保険選び」=

=保険会社決算分析・保険商品分析・保険販売・保険金詐欺事件等保険業界のウラオモテを知る評論家「大知一成の公式ブログ」!=

★公式ブログ★

2014年06月20日 | 保険
■ 6月 20日(金)

■ 「花咲舞が黙ってない」の最終回!

【花咲舞が黙ってない】

● 実際の銀行業界との落差がいかほどのものかは分からないが、とにかく高視聴率を取ったことで関心は相当高かったようだ。
 さすがに最終回はとりあえずの決着を付ける意味もあってか、忙しい展開になったが、それでもドラマと仕手は見応えがあった。
 さすがにあのような馬鹿息子を銀行が丸抱えして好きにさせることはないだろうが、しかし多くの企業経営者が息子を金融機関に入れることはよくある話ではある。
● にしても、感心させられるのは主人公の配役の的確さだ。私などは「杏」と言う俳優などこれまで知ることもなかった。
 とにかく「強くて優しくてそしてくびすを返したときの絶妙のキャラ」は、見当たらない。もっとも実際にあのような女子行員がいるとなると気が抜けない上司がいることにはなるが、程度の違いはあるとしてもドラマのようなトラブルはゼロではないと思われる。
● 最近は銀行絡みのドラマが、重厚な作りで展開されているが、割化しガードが堅いとされる銀行業界の内輪ものは見るものを飽きさせない。
 もちろん続編を期待したいところだが、問題はネタだろう。
 さて、こう書いてくると当然「保険物」はと言われそうだが、まず重厚物は難しい。かといって日常の事件物では安さが鼻につくことになる。
 しかし、「倍返し」をテーマにしたかの件なら1話は何とかなるかもしれない。

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■ 6月 14日(土)

■ 「25年度末の『外国証券』残高は「61兆4509億円」(時価ベース)!

● 25年度の主要決算業績が生命保険協会から発表されているが、話題になる「外国証券」は、時価ベースで「61兆4509億円」と対前年比9.8%増となった。9 この金額は生命保険会社全体の「総資産350兆5826億円」の「17.5%」を占める。
● その一方で減少一途だった「日本株式」は、「18兆299億円・対前年比7.8%増」になっている。もちろんこの増加は、生保が「株式」を買いましたのではなく株価高騰の影響である。
 経営指標となる「S・M比率」の基準変更が厳しくなった以降「株式売却」が続いていたが、「もしあのまま持ち続けていれば・・・」と言う怨嗟の声が聞こえてきそうだ。
 もっとも積極的に「株式売却」を進めた生保の多くは「売却する必要があった」のも事実で、「S・M比率」と「株価低迷」が売却の都合の良い口実になったことは間違いない。
*「25年度生保決算」の項目に「年金と解約返戻金の26年度見通し」を掲載予定。

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■ 6月 13日(金)

■ 「第一生命」の「次の一手(M&A)」の話題が水面下で姦しい!

● 金融庁が「海外M&A」の規制緩和を公にするやいなや「第一生命が米生保を買収」のニュースが発表された。そして今、水面下では「第一生命の次の一手」が姦しい。
 もし漏れ伝わる「次の保険会社」が、米国市場だとすると、規模面で「日本生命」に肉薄あるいは追い越す可能性すら出てくる。某保険会社関係者は、今回の「米国でのM&A」はあくまでもそのための実験台」とも言い切るのだが、果たしてどうか?!
 もちろんこれが事実となると、間違いなく「日本経済新聞」の一面トップは、決まりだ。
 ただ、そこにいたる障壁もあるわけで、そう単純に「M&A」を評価するわけにはいかない。
 とりわけこの話が実行されるためには多額な資金が不可欠で、おそらく1兆円を有に超える資金が必要となるはずだ。今回の2500億円の公募増資もその試金石と捉えられないこともない。

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■ 6月 10日(火)

■ 「23年11月8日」の「朝日新聞」から=所得増税は25年間/真珠の耳飾りの少女/荒井由実/杏とアン・・・・=その2=

● 昨日偶然にも見つかった23年11月8日の「朝日新聞」について少し触れたのだが、まだまだ続きがあるので2年半前にタイムスリップしていただきたい。
 実は、最初に書こうと思いながら昨日は間に合わなかったが、当時の経済指標はこうなっている。
○ 日経平均   8767円(TOPIX 750)*実際の記載は「朝日新聞」の場合、TOPIXが日経平均より上に記載されている。
○ 円ドル相場  78円
  1ユーロ=1.3725ドル(107円)
○ 長期金利   0.985% 
● 同じ紙面に23年度・中間決算の11月4日迄に発表された内容について書かれているが「円高・株安が業績直撃」とあり、黒字4割減ともある。特に、「タイの大洪水」が起きた時であり.記事には「超円高にタイ洪水も追い打ち」とある。
 「タイ」は現在政情不安があるが、このときは「洪水によるバンコクピンチ」が写真入りで記事になっている。
● 海外のニュースとしては「リベリア、マレーシア、サンパウロ、ニカラグアそれにタイ」などが記事にはある。ところでそれらの下に2段の小さな記事なのだが「韓国・ソウルの『放射線量全市で調査へ』」が目にとまった。
 見出しだけだと、「福島原発」絡みかと思われたが、記事を読むと「ソウル市のアスファルト」が原因の記事だった。
 ソウル市では「放射性物質セシウム137」の検出が相次いでいることから、全市のアスフャルト道路を調査するという。具体的には道路の地表面で「毎時3ミリシーベルト前後のセシウム137が検出」されている、と言う。
 日本では「アスベスト」問題が大きなニュースになっているが、まさか日本では「アスファルトのセシウム」問題はないのだろうか。一般的には空気中にも放射性物質があることから、放射性物質の程度が重要で「自然にもある」と言われると、致し方ないことと思いがちだが、まだ隠された部分があるのではないのか。
● 次は「会津若松市」のこと。 

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■ 6月 9日(月)

■ 「23年11月8日」の「朝日新聞」から=所得増税は25年間/真珠の耳飾りの少女/荒井由実/杏とアン・・・・=その1=

● 現在膨大な資料(知人は”紙くずの山”と呼ぶ)を、段ボール箱から引っ張り出してしかるべき本棚に整理している。おそらく、このような作業が後1,2年は続くのではないかと思っているが、今日は、とある段ボールに丁寧に折りたたまれた「朝日新聞」が目についた。
 このようにして一紙丸々保管してあることは珍しく、もし中に「保険関係記事」があれば、切り抜いてテーマ毎に分類しているはずである。
● 日付けを見るとちょうどかの「東日本大震災」があった年の『11月8日』の「朝日新聞」である。なぜこのようにして保管してあったかは分からないが、とほど捨てがたい新聞だったのだろう。
 2年半ほど前の「朝日新聞」なのだが、中を見ると気になる記事がいくつかある。
 一面トップが「消費増税は25年間」とあり、サブタイトルに「民自公会談 復興関連法案成立へ」とあるように、当時は民主党政権だった。
 これはいわゆる「復興財源確保法案」なのだが、この法案についての詳細は記憶にない。記事によると、民主党は「10年を基本」としたが、3党の話し合いの結果、自民党の「30年」を合意のために「3党協議で提案していた15年」を延長して「25年」にしたいきさつがあるようだ。
 既にこの所得増税は実施されて徴収されているが、一人当たりの金額は多くはないが、これが25年間続くことになる。
 「南海トラフ大地震」や「直下型東京大震災」などが起きたら、どうしていくのか、などと野暮な質問もしたくなるが、不謹慎と言われそうなのでやめる。
● この記事の下に「真珠の耳飾りの少女」がカラーで載っている。作者は「フェルメール」。絵画に無理解な私でもこの絵には記憶がある。
 ところで「東京」のメリットは、このような絵画展や講演会などに参加しやすいことだ。
 祖のみでは「モナリザの微笑」やパンダ、コアラなども見に行ったが、後援会では、かなり前今は亡き「寺山修司氏」の記憶が鮮明だ。その訥々としゃべる話しぶりにそして感覚に感銘を受けたことを未だに覚えている。
 渋谷の「天井桟敷」、なつかしい。
● 「欧州問題」として「ギリシャ」の「破綻回避へ綱渡り」の記事が大きく報じられている。最近では「ゼロ金利」が大々的にニュースになっているが、この頃から、生保の経営問題として「欧州関聯債券」についての保有リスクが取りざたされ始めている。
 記事には「イタリア」のことも書かれているが、とりわけ「6.6%」の10年物国債利回りのことが目立つ。
 ところで「EFSF」(欧州金融安定化基金)がこの時積み上げるとした金額は「1兆ユーロ(107兆円)」だったのだが、ついつい日本の借金「1000兆円超」を思い出してしまう。

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■ 25年度生保決算!■

2014年06月13日 | 保険
【速報!これが「海外主要生保(「ソニー生命」含む)」の『銀行窓販』実績だ!=
   
□ アフラック    「定額年金保険」5割増。「がん保険・医療保険」2割増。「終身保険」7割減。「こども保険」2割減(件数)。
□ アリコ生命    「一時払終身保険」増加。「変額年金保険」微増。「定額年金保険」減少。「疾病・医療保険関係」微減。(いずれも「金額」)。「
□ アクサ生命    「変額年金保険」3倍増も金額は少額。
□ ソニー生命    (「該当HP」【「ソニー生命」のニュースリリース】(積極的な展開を実績からはしているとは思えない。なお「」「ソニーライフ・エイゴン生命」の業績も参考にする必要がある。)
□ プルデンシャル生命 該当なし。

● 具体的な数字は、近々発行の「保険・かわら版」を参照。


【速報!これが「国内主要生保」の『銀行窓販』実績だ!=
   
□ 日本生命     「一時払終身保険」横ばい。「一時払定額年金保険」半減。
□ 明治安田生命   「一時払終身保険」横ばい。「一時払定額年金保険」微減。
□ 第一生命     「一時払終身保険」4倍強増。「一時払変額年金保険」倍増。(「第一フロンティア生命との合算値」)
□ 住友生命     「一時払終身保険」半減。「定額年金保険」3倍増。(「メディケア生命との合算値」)  
□ 太陽生命     「一時払終身保険」販売実績なし。「定額年金保険」半減。  
□ 大同生命      銀行窓販を行っていないため実績なし。   
□ 三井生命     「一時払終身保険」昨年度はないも約6千件の実績。    
□ 富国生命     「一時払終身保険」半減。「定額年金保険」半減(金額)(「フコクしんらい生命」の実績) 
□ 朝日生命     「定額年金保険」激減。


● 主要2保険商品の生保9社の「銀行窓販」実績はこのよう担っているが、他に「全面解禁保険商品」の実績がある生保もあるものの、実績は極僅。
 総じて言えることは、「第一生命関係」以外は「銀行窓販」実績は低調。背景には「銀行(証券)」が、生保保険商品への手数料を期待しなくなったこともあるが、一方生保としては契約解約による「安定契約」の保持が困難なことから積極的販売を控えたことが大きい。
 ここにきての「銀行(証券)」の「銀行窓販」販売保険商品の大量解約は、運用環境が変化すると利に敏感な「銀行(証券)」の手のひらを返す戦略に生保経営まで翻弄されかねない危惧からよほどの条件憲司が約束されない以上、これらの生保が「銀行窓販」に積極策に転じるのは難しい状況になった。
● また「全面解禁保険商品」の販売低調は、結局「死亡保障保険」の販売は「銀行(証券)」には適さないことも明確となった。   

● 詳細金額については近々発行の「保険・かわら版」に掲載。(なお、現在「保険・かわら版」の新規受付は中止しています。)
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【速報!これが「国内株式」の含み益金額だ!=国内株式=】国内主要生保9社!(25年度末)=
   
□ 日本生命     6兆5154億円
□ 明治安田生命   1兆4617億円
□ 第一生命       9318億円
□ 住友生命       3493億円
□ 太陽生命       1556億円
□ 大同生命        975億円
□ 三井生命        964億円 
□ 富国生命       1693億円
□ 朝日生命        544億円

● あえて解説は省略するが、25年度末時点では、このようになっている。

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【速報!含み損益が0になる水準=国内株式=】国内主要生保9社!=
   
□ 日本生命     8,700円
□ 明治安田生命   7,800円
□ 第一生命     9,200円
□ 住友生命    10,100円
□ 太陽生命     8,700円
□ 大同生命     7,400円
□ 三井生命    10,300円 
□ 富国生命     9,100円
□ 朝日生命    10,900円

● このデータは、各社の決算発表時にマスコミ各社に事前配布される「共通質問への回答」から抜粋したものである。
 実はこの資料の中にも「保険料等収入」と言う項目があるのだが、ここでは「日本生命」、明治安田生命」も含め9社全社が「百万円単位」で記載してある。
 つまり、、特定のマスコミにはちゃんと「百万円単位」の金額を提示してあるにもかかわらず、一般契約者や自社関係者などが見るであろう「自社HP」の「決算のお知らせ」の中では、2桁をはしょった「億円」単位で決算業績を報告するなどは「契約者を愚弄」した話である。
● マスコミ対応では「百万円」対応ができて、公の決算資料では「億円単位」というのでは、「契約者軽視」のそしりは免れまい。
 少々言いにくいことをはっきり言えば、こういう言い方になる。
○ 「三井生命」の場合は、
○ 「大同生命」の場合は、
○ 「富国生命」の場合は、
○ 「朝日生命」の場合は、
 である。
 このように具体的に書くのは今回はよすが、不可解なのは、なぜ社内から「整合性がない」と言う声が出ないのかが不可解だ。
● とりわけ「格付」が低い「三井生命と朝日生命」などは、むしろこんなところで”見栄”を張っても致し方あるまい。「第一生命と住友生命」それに既に規模面で両社よりも大きい外資系生保(「ソニー生命」含む)が丁寧に「百万円」単位で決算報告をしていることを考えると、余りにも横着な報告と言われても反論はできまい。


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【保険料等収入】25年度上位10社一覧!=「!

第1位  日本生命
第2位  明治安田生命
第3位  住友生命
第4位  第一生命
第5位  アフラック
第6位  アリコ生命
第7位  ジブラルタ生命
第8位  第一フロンテイア生命
第9位  ソニー生命
第10位 大同生命
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(次点) プルデンシャル生命

● 契約面の不振を証するように「保険料等収入」は対前期比減の生保がほとんどだ。
 上記の中では「アリコ生命、第一フロンティア生命、ソニー生命それにプルデンシャル生命
が増収となっている。
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【総資産】25年度末上位10社一覧!=「ソニー生命」初めて10位入り!


第1位  日本生命
第2位  明治安田生命
第3位  第一生命
第4位  住友生命
第5位  ジブラルタ生命
第6位  アフラック
第7位  アリコ生命
第8位  三井生命
第9位  太陽生命
第10位 ソニー生命
-----------------------------
(次点) アクサ生命

● 現段階では「チューリッヒ生命」の決算発表がないものの、『総資産』のいわゆるベスト10生保葉上記のように確定した。
 トピックスとしては「明治安田生命」が2位に浮上し、これまで「第2位」の座を長期にわたり維持してきた「第一生命」が3位に陥落した。
 また「ソニー生命」が初めてのベスト10生保入りを果たした。
● なお(参考)扱いで私の資料では記載している「かんぽ生命」は、「87兆886億円」と、「日本生命」の「56兆7907億円」を30兆円余りも上回っている。
 「日本郵政」の上場後「かんぽ生命」も上場予定とする方針が有望視されてきたことで、諸資料も「かんぽ生命」を43社内に取り込んだ資料編集になる予定である。
 その場合、【総資産】の「第1位」は「かんぽ生命」隣、「日本生命」は第2位という順位になる。
● また、第10位に初めてランクされた「ソニー生命」だが、これにより、このままの場合、11位となるが、現在第9位の「太陽生命」との差は1300億円余りであることから逆転の可能性我大きい。その場合は「10位:ソニー生命、11位:太陽生命、12位:アクサ生命、13位:富国生命」となるものの各社間の差は年度決算で逆転可能な金額であることから、今後のランク一覧は余談を許さないことになる。

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【総資産】「ソニー生命」がベスト10位入り!

● 24年度末は「12位」だった「ソニー生命」が、25年度末では「10位」となり、「ベスト10入り」となった。
 これにより、「(9位)太陽生命、(10位)ソニー生命、(11位)アクサ生命、(12位)富国生命」と『6兆円台の生保』がひしめいている。
● さらにここに”殴り込み”を掛けるのが「東京海上日動あんしん生命」と「三井住友海上あいおい生命」なのだが、とりわけ前社は、「東京海上日動フィナンシャル生命」との合併により、25年度末金額では「ソニー生命」を上回り、このままだと「ソニー生命」は一時的なベスト10位入りとなる。
 しかし、25年度末では「東京海上日動グループ2社」と「ソニー生命」との差は「3000億円余り」と言うことからすると、対前年度末増加率の推移」からすると、26年度末では「東京海上日動2社」のく線は否めないようである。
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【総資産】「明治安田生命」が第2位に!「第一生命」3位に陥落!

● 25年度末の「総資産」生保順は「明治安田生命」が3位から第2位だった「第一生命」を抜いて第2位にランクされた。

②位: 明治安田生命   34兆3177億円(対前年度末比 4.0%増)
③位: 第一生命     34兆0288億円(対前年度末比 2.9%増)

● 数年前までは数兆円以上の差があった両社だが、ここに来て「明治安田生命」が「一時払い終身保険」の契約急増をきっかけに差がどんどん縮まり、ついには逆転した。
 今後の動向としては、「明治安田生命」が2位死守の可能性が高いが、保険商品次第では変動もあり得るところがこの傾向に「確定」を打てない理由だ。
 一方「大知生命」賭しては、「第一生命グループ」として「第一フロンティア生命」(25年度末:3兆3924億円)を加えた「総資産」金額でランク付けをしたいところだ。
● 下記に「総資産・単位」について、苦言を呈したが、このような生保間順位を比較する際に差となる金額がかなり微佐野ケースも出てきている。
 その判断がすぐできるためには「百万円単位」が望ましいのである。   
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■ 「総資産」の表記!「三井、朝日、富国、大同生命」の驕り!

● 決算資料を見るとき、最初に「主要業績」からその生保の全体数字の把握から始まる。またもう一つの理由は、決算毎に多様なデータを作成し、「保険・かわら版」で使ったり。あるいはセミナー等で使用する資料となる。
 問題はいろいろなデータを作成するとき全生保の資料では、その順位が問題になる。
 例えば「生命保険協会」の諸資料では、生保順位は「あいうえお順」だが、データ資料ではこれは実に見にくいし比較しずらい。
● そこで「順位基準」を決めるのだが、となると「総資産」かあるいは「保険料等収入」などが上げられるが、生保の0規模という面からも私は「総資産」を採用している。
 もちろん「保険料等収入」などではできるだけ「保険料等収入」順にデータをまとめてある。また「契約関係」は、契約数字で順位を決めている。
● さて、生保順を決めるための「総資産」だが、それを「主要業績」で見ていくと、大きく2つの表記がある。違いは「単位」だ。「億円と百万円」の違いだ。
 とにかく現在の生保数43社では「総資産」といっても、多い生保は「かんぽ生命、日本生命」のように何十兆の生保から、何十億円の生保までその差は巨大でもある。
● もちろん「かんぽ生命や日本生命」が「億円表記」なら、単位も他とは異なることから「億円単位」もやむなしなのだが、「総資産」が10兆円にも満たない生保が「億円単位」の表記は傲慢にすら見える。
 もちろん、かつてのように「大手生保」と言う範疇が「総資産」の大きさも表示した時代ならいざ知らず、見出しに記載した「大同生命」などは、14位。15位の「東京海上あんしん生命」は「東京海上日動フィナンシャル生命」との合併により「総資産順位」は間違いなく上がる。
● また10位前後の「三井生命、朝日生命、富国生命」も同じで、やはりこれらの4社は「百万円単位」で丁寧な表記をすべきだ。
 というのも、既にこれらの4社の「総資産」を上回る「ジブラルタ生命、アフラック生命、アリコ生命」などは、4社よりも「総資産」が上回るにもかかわらず「百万円単位」記載である。
 また、あえて付け加えると「かんぽ生命、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命」の内「第一生命と住友生命」は「百万円単位」の表記である、
● いわゆる「億円と百万円」との表記の違いは「下2桁をはしょるか丁寧に記載するか」の違いである。既に「総資産」では『大手』とは言いがたいのがかの4社なのであるにもかかわらず、形式だけ“大手”を吹聴するかのような「謙虚なき表記」は、そこらから「水が漏れる」可能性すらある。
 「事実を謙虚に丁寧に記載する」のがわかりやすい決算資料だと考えるがいかがか!
● またあえて「大同生命」を先に説明したのは、「T&Dグループ」の生保「太陽生命」が「百万円単位」で丁寧に記載している。
 このデフレ下業績では、「T&Dグループ」では「太陽生命」が相当バランスを助けた、と見ている。謙虚さを失ってはいけない。販売している保険商品やこれまでの経営ポリシーが納得いくものであっただけにあえて苦言を呈しておきたい。 

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■ 25年度決算「チューリッヒ生命」未発表!「アリアンツ生命、カーディフ生命」は28日付けで発表!

● 毎回のことだが、「決算発表」が他の生保よりも遅れる生保がある。今回の25年度決算でも見出しに書いたように昨日現在で「チューリッヒ生命」が自社HPにアップしていない。
 ほぼ5月26日似出そろったわけだから、その日を最悪でもゴールと考えて発表日程を組むのが常識と考えるが、結果的に遅れることでどうしてもネガティブなことを考えがちだ。
● 5月27日は、一日遅れの「アリアンツ生命、カーディフ生命」が発表しているが、こういうところに顔を出したとなると、例えば「アリアンツ生命」の場合などは「新契約取扱を休止」していることから「やっぱり」と考えてしまいがちだ。
 また「カーディフ生命」にしても日本市場に参入した頃の勢いがないように思われる。そこにこのような”1日遅れ”となると、やはりイメージはマイナスだ。


「本業回帰力」が26年度の要!=資産運用による他力本願は期待できない!=

★公式ブログ★「朝日新聞」、「吉田調書」で大スクープ!=「福島・甲状腺検診」への疑問!=

2014年06月04日 | 保険
■ 6月 4日(水)

■ 「5000億円」で米国保険市場にくさびを打てるか?!=『プロテクティブ』の増収増益が絶対条件だが!?=その2=
● 「第一生命」が「米プロテティブ生命」を『5622億円』で買収することを公式に発表した。
 確かにほとんどのマスコミの論調がそうであるように「米国保険市場への本格参入」、それに「保険料収入でにほんしえ名と並ぶ」ところが今回のポイントのようにまとめている。
 少々既に先にもこのブログで書いたが、それほど大騒ぎするような話題なのか冷静に考えると疑問が少なく亡い。
● まず「米国市場への参入」だが、人材投入についてはきわめて消極的であることを考えると、「投資」と割り切って考えた方が無難のようである。ただ、現在の直に35%のプレミアムを乗せたことで買収総額は「6,823億円」にふくれあがった。
 2500億円を限度とした「公募増資」や保有資産の投資効率などを考えると、かなりの高収益がないと、相当の時間が不可欠となる。
 もちろんこれはうまくいった場合のことで、もし逆回転でもしたらいずれ他の金融企業二買いたたかれることになる。
● じつは、「第一生命」のネックになりそうなのが、かの「日経」等の記事でも大々的に取り扱われた「保険料収入」だ。ややもすると、今回の「プロテクティブ」買収により「日本生命に並ぶ」と言うような書き方が目立つが、果たして書いた記者氏はその中身を分かって書いたのか大いに疑問だ。
 というのも、「連結の保険料収入4兆6500億円」(「プロテクティブ」を単純合計した金額)は「日本生命の4兆8600億円」にほぼ並ぶ規模となる、と言う言い分である。
● 説明する必要もあるまいが、「4兆6500億円」の中身は「第一生命の2兆8680億円」と「第一フロンティア生命の1兆2660億円」である。 
 ところが「第一生命」の保険料収入は、ここ3年対前年度割れをしている。22年度と比べると25年度はほぼ2000億円の減収となっている。
 逆に「第一フロンティア生命」は急増したため、「連結」では、順調に見えるが、じつは本家大本の「第一生命」の立て直しが急がれるのである。
● さらに「保険料収入」で言えば、「かんぽ生命」の「5兆9116億円」が射ることから日本市場でトップとは言い難いことにもなる。
   
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■ 6月 2日(月)

■ 「5000億円」で米国保険市場にくさびを打てるか?!=『プロテクティブ』の増収増益が絶対条件だが!?=
● 「日経」の記事は、どうしても「5000億円」と「保険料収入(連結)が日本生命に逼迫する」と言うところが、キモになりそうな記事構成だ。
 そもそも「5000億円」と言う金額は、『プロテクティブ』が上場しているからであり、しかも100%丸買いするというのだから、いわゆる時価総額+アルファとなり、この金額は一見妥当のように見える。
● しかし、”米国保険市場に本格参入”というなら、それぬ応じた人材育成はどうなっているかが見えにくい。もし「投資効率」を優先した「5000億円」とするなら、米国保険市場はそうたやすいとは考えにくい。
 そもそも「2000億円の公募増資」も視野にあるとしたリリースは、つまり「5000億」の資金調達には調達リスクが必要となる。
 さらには、現在の株主による訴訟リスクも考慮する必要がある。
● もちろんこれらのマイナス要因については、十分検討した結果だとは思われるものの、経済の動向に『絶対』はないことから、記事にあるような”良いことずくめ”戸は考えない方が賢明だ。
 それと記事では「売上高 日生並みに」が、この買収のポイントの一つに思えるが、そもそも『プロテクティブ』の「保険料収入3000億円」だが、結果的にこの効果だけを考えると、二歩の保険会社では「アイエヌジー生命」クラスとなる。
 もちろんこの場合は、投資額は何分の一で済む計算だ。
● まだ細部については書きたいことがいろいろあるが、少なくとも記事見出しにある「国内生保、国際競争へ」は、まだかなり早計だ。
 じつは生保43社の規模指標として「総資産」があるが、上位4社は「日本ー第一ー明治安田ー住友」の順ではあるが、第一生命と日本生命との差は20兆円弱と開いている。
 さらに第一生命とかんぽ生命では50兆円も開きがある。
● もっとも今回のニュースで「生保の規模」に関心が高まれば、「保険料等収入」や「総資産」で下位に集中している「ネット生保」への規模面での不安がよぎった効果はあったかもしれない。
 いずれにしても「第一生命」を語るとき、「郵政問題」と某生保の存在を抜きには説明が難しい。

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■ 「第一生命」の「D・S戦争」から一転、「D・N戦争」勃発か?!
 
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■ 「第一生命」の次の「M&A」!=これが成功すれば「日本生命」をしのぎ「かんぽ生命」との「保険料等収入」で1,2位を争い、連結ベスではトップの座に!=

● 今日の日経の一面トップが「第一生命、米生保買収へ」にはいささか驚いた。その理由はこのレベルでどうして一面トップかにである。
 少々「日経」の先を読んだサーブスではないのか。
 
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■ 5月30日(金)

■ 「生保25年度決算43社」がようやく出そろう!=資産関係業績は『好調』が当たり前!ポイントは『契約業績』!=

● 別のところで「主要業績の「単位」(百万円と億円)について触れたが、これは何も今回の「25年度決算」からのことではない。
 いつかは指摘しようと思いながらずるずると時間が経過してしまった。もちろん私が「指摘」したからといって生保業界之大きな変革をもたらすようなことではない。
● ただ危惧されることは、便宜的に使われることが多くなった「国内大手生保」と言う括りの中に
組み込まれていると勘違いして「目の前の事実を冷静にみれなくなる」ことが心配なだけである。
 今後、25年度のような「資産運用の好業績」は約束できない以上、やはり地に着いた生保経営が望まれるところだ。
 それと、単純なことだが、自社よりも規模面で大きくなった他の生保、とりわけ「外資系生保」や「損保計生保」がちゃんと「貸借対照表」と「損益計算書」にある「百万円単位」で記載していることを考えると、「三井生命、富国生命、朝日生命、大同生命」の「億円単位」の記載は感じの良いものではけっしてない。
● もっとも「総資産」よりも問題なのは「保険料等収入」である。先の4社はここも「億円単位」なのだが、この記載はさすがに”傲慢”と指摘されてもいたしかたあるまい。
 特に今後この4社の前後では、かなり数字が近似値になることが予測されることを考えると、「百万円」単位にしておいた方が、賢明だと思われる。
 
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■ 5月28日(水)

■ 「猫物語=その1=」 「シロチョウの子供が屋根裏部屋から私の仕事部屋に降りてきた!」 美空ひばりの「愛燦燦」で目が覚めた!=

● かけっぱなしにしていた「FM東京」から「美空ひばりの愛燦燦」が聞こえてきて目が覚めた。深夜である。ベッドの隣を見るとうら若きおばさんが何も身につけずに手足を投げ出すようにして横たわっている。
 「川の流れのように」が流れ、どうやら「美空ひばり特集」であったことが分かった。しかし、歌姫とか女王とか冠される美空ひばりではあるが、この人ほど関する言葉がひ弱に思える人はいない。
● 今は便利なもので「You Tubu」をクリックするとかつての歌っている場面が即座にみれる時代である。この「愛燦燦」は、小椋桂・作詞作曲なのだが、「味の素」のCMソングだったと言うことは相当後で知った。それほど「美空ひばり」の曲に感情移入することはなかったのだが、ある程度の年齢になってその歌詞が身にまとわりつくようになってきた。
● もちろん「美空ひばり」の歌声が微妙に響くから心のひだに染み渡る心地よさとなる。それでも私には「愛燦燦」や「川の流れのように」はどうしても、そこに哀調を感じてしまう。
 さて、今はある理由から東京を離れているが、そのため自由にペットを飼うことができる。入り猫の「クロネコ」が偶然入り込んで現在は成人猫が3人になっている。
 そして内2人の猫が今年子供を産んだのである。
● 「くろちゃん」は、5人の子猫を産んだが、「シロチョウ」は、生んだところが屋根裏部屋だったことから4月13日におなかがぺちゃんこになっていたので生んだことは分かったもののそれ以上のことは分からずじまいだった。
 ところが、「早くおりておいで」と繰り返していたが、その気配すらなかったにもかかわらず27日の夜遅くになって、私の仕事部屋がある1階に一人ずつ首を銜えて下ろし始めたのである。
 どうやら「一緒に育てよう」と言う昼間の私の言葉が効いたらしい。

■ しかし、悲劇が待ち受けていた「シロチョウの子供達」!=シロチョウはその子猫の体を丁寧になめ回していた!=

● 私も屋根裏部屋から一人ずつ口に銜えて下ろす姿をみて近くに行ったが、どうも子猫たちの様子が不自然なのだ。いわゆるぎこちないのだ。
 一人ずつ抱きかかえてみると、内2,3人がまだ目を開けられない状態なのだ。と言うより、目に損傷を負っているらしい。
 どうも見ただけではその内容が良く分からない。しかし、その中の一人は明らかに他とは異なりわかりやすく言えば肥満児状態でどうにか動きはするものの子猫のような動きはない。しかも顔を見ると両目が不自由のようだ。
● ところが親猫となるシロチョウは、この白い肥満児子猫を丁寧に全身くまなくなめ回しているのである。もちろんその子猫は安心したかのように私の布団の中ですやすやと寝入った。
 屋根裏部屋の生活がどうだったかは全く分からないが、一度だけ天井からけたたましい声が聞こえたことがある。”ノラネコに襲われてのでは?”と思うも、屋根裏部屋では手も足も出なかった。
 ひょっとしたらその時、子猫も被害にあったのかもしれない。
● シロチョウの2日前に生まれた「くろちゃん」の子猫は動きが活発だが、シロチョウの子猫は動きが鈍い。人間がいる場所で育った子猫と屋根裏部屋で生きてきた子猫の違いかと漠然と考えていたが、しかし、現実はそう甘くはなかった。
 安住の地をえてスヤスヤと眠っていたはずの白い子猫が私のベッドから畳の間に行き、しばらくして大声で泣き叫び始めたのである。  
 早朝のことである。
 親猫シロチョウはベッドの上からのぞき込むも何をするでもなく再び手足を投げ出して寝入ってしまった。しばらくすると鳴き声も止んだ。
● 何事もなかったのだ、と私はパソコンに向かったのだが、その後ほんの2,3回先ほどのような鳴き声というよりうめき声みたいな奇声を発した。奇声に聞こえたとはいえ、声が出せるようになり良かった、と勝手な解釈をしていたのだが、それから小1時間余りしてその子猫を見ると、私が先日強いたばかりのやや厚めのカーぺーとの端っこにうずくまっていた。
 さっきは障子の桟のところだったので、新しいふわふわのカーペットが寝心地がよいのだろうと近づいて軽く体を触ると既に冷たくなっていた。
● 名前もまだないこの子猫にとっては、生まれて45日目に始めて布団に横になり、飼い主となる私に撫でられ、そしてふわふわしたカーペットの上で最後を迎えたことになる。 
 その冷たくなった遺体を白紙に包み、ベッドに横たわるシロチョウに「埋めてくるね」と声をかけると、顔だけをこちらに向けたのだが、私には諦めにも似た実に悲しい表情に思えた。
 そして、「シロチョウと」他の子猫3人」はそれから泥のように私のベッドでほとんど体を動かすことなく寝入っているのである。
● 深夜、FM東京から流れる「美空ひばりの『愛燦燦』」で目が覚めたが、その歌詞の中に「未来達は人生って嬉しいものですね」と言う節がある。
 私はこの一緒に住む猫たちを『ファミリー』と呼んでいる。
 「愛燦燦」にある「未来達」のように「嬉しいもの」になるよう「みんなガンバ!」と声をかけた。   


【美空ひばり 愛燦燦】
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(参考)
 交通事故の死者数は前年より38人少ない4373人となり、13年連続で減少した。事故死者のうち65歳以上の高齢者は2303人と全体の52.7%を占め、警察庁に記録が残る1967年以降、最も高い割合だ。

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■ 5月27日(火)

■ 「福島・甲状腺検診」への疑問?!=「0.03%と0.02%」の埋めがたい差!=
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● 一つは、下記の「毎日新聞」の記事にあるように、「検討会は被爆の影響とは考えにくい」とあるが、となると、この「0.03%」というのは、日本全国のどこにいても「がん、がんの疑いがある」という可能性はあるということなのか、それとも「東京電力・福島原発事故」との因果関係は考えにくい」と言うことなのかがわかりにくい。
 仮に他の地域よりも「0.03%」がかなり高いとされた場合、因果関係を現在証明することは難しいとしても状況は限りなく「クロ」となる。
 一方、全国どこでも同じ条件で調査した場合「0.03%」程度の数字が出るとすれば、「東京電力・副島原発」との因果関係は限りなく「シロ」となる。
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● これは5月21日に書いたこのブログの一部である。
 まさにこれに対する『回答』が、5月26日の「日本経済新聞」に「編集委員 滝順一氏」による『核心』に掲載されている。
 その見出しが「課題抱えた甲状腺検診」であり、サブタイトルが「検証だけでは納得生まれぬ」とある。
 結論から言えば、まさに同感である。
● 検診結果については既に報道されたとおりだが、要は「福島が0.003%で他が0.002%」(既事例)であることから、「福島の89人は福島・原発が原因とは考えにくい」となる。
 確かに記事にもある「発症確率」で比較すると「1万人に3人程度と2人程度」であり、その差となる「一人」を「福島・原発」の影響と決めつけるには無理がある。
 ただ、この手の「資料」には、数字のトリックが紛れ込むことが少なくない。つまり、”そういう数字を期待する結果”のまことしやかの数字である。
● おそらく「日本経済新聞」の掲載資料(表)のデータも独自資料と言うより、検証委員会等での配付資料と思われるが、特に医学関係資料は当事者からの資料提供を一般的には待つしかない。
 そこで、「福島」と「青森・山梨・長崎」の比較となるのだが、個々で素朴な疑問がわく。
 その一つは「なぜ、青森・山梨・長崎」七日である。
 そもそも「1人」というこのような比較には適さない実績数値である。
 もしこれが「2人」となると、数字は「0.045%」となり、「1万人に4.5人」と、福島を大きく上回ることになる。
● 一方「0人」であった場合、「福島・原発」の影響が大きくクローズアップされることになる。
 さらにもう一つの疑問は、このようなケースでは「受診者数」が分母となるだけに「約29万人」の福島県内における地域が気になるところだ。つまり「発見率」を抑制しようとすれば分母を多くすることでその割合は相当薄まる。
 言うまでもないが福島県全体に放射線が飛び散ったわけではない。もしこの検診結果を正当化するためには、「福島県全体」ではないより細分化した地域によるデータが不可欠となる。
● その上で、発見率に地域差がないとなれば、委員会の言い分が正しいことになる。
 但しそれでも、「甲状腺がん」が1センチほど大きくなるのに2,3年掛かる」ことから、当然のこととして今後の検診結果を見守りたいが、実際に「がん告知」をされた本人とその家族は、このような『論証』よりも確実な手当を望んでいるはずである。
 このような「検診」が「福島・原発」との因果関係の判断を遅らせることにでもなるとしたら、委員会は大罪を負う責任がある。
 記事にもあるが「論証では誰も納得させられない」のである。

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■ 5月26日(月)

■ 「朝日新聞」が 「吉田調書」公開の大スクープを報じている!=やはり「原発ゼロが正解だ!=

● 結論的に言えば、「現在の福島」は、たまたま運が良かっただけであり、最悪の場合チェルノブイリ以上の被害を被る可能性があったことがこのデジタル版では読みとれる。
 このデジタル版の中にも「歴史は人類共通の財産である」と書かれているが、かの吉田所長の残した「副島原発の歴史」である。
● まさに「命を賭した調書」に対し、「国民の安全よりも経済最優先」となかりに政権関係者は、この「吉田調書」が公表されることに批判的だ。
 500頁もある大量文書らしいが、「朝日新聞」記者のスクープには拍手を送りたい。しかも、この記事は「無料会員登録」でも読めるようにしてある。
 私個人は「朝日新聞」子会社関係者の理不尽な対応から「朝日新聞」グループに対しては、良好なイメージを持ってはいないものの、やはりそれとこれとは別である。
 今後の順次公表される内容を期待したい。 
 
【「朝日新聞・吉田調書」】

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