噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた箱根山(箱根町)の大涌谷で14日、東海大の大場武教授が火口周辺の調査を行い、噴出する蒸気に火山灰は混じっておらず、落ち着いた状態であることを確認した。
火口より下側の斜面の一部は火山灰が積もったような状態になっていた。
大場教授は大涌谷と周辺の噴気地帯で火山ガスの定点観測を続けているが、この日の調査は6月30日にごく小規模な噴火が確認され、警戒レベルが引き上げられてからは初めて。
採取したガスの成分分析でも火山活動の低下を示す二酸化炭素(CO2)割合の減少がみられ、「全体としては終息の方向と思うが、このまま収まるかどうかは分からない。
今後1~2回ぐらいは活動が高まることもありうる」とみている。