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新刊『速読ジム』の導入部分をコンパクトに紹介

 先週末から、日本実業出版社ホームページのトップに、「カラダもいいけど、脳の筋トレを始めない?」と『速読ジム』の紹介記事がPick Up!されています。

  一時的にでも出版社のトップページ最上段にアップされるというのは、ありがたいものです 

  短時間で消えていく記事かと思います。

  新刊『速読ジム』の導入部分をコンパクトに紹介してくれていますので、このブログに残しておきますすでにご覧の方は、いちばん下までスクロールお願いします。 



速読jpg 
              
イラスト/藤田翔

「仕事で明日までにこの分厚い資料を読まなきゃ!」、「資格試験の勉強のために効率的に参考書を読破したい!」、「好きな作家の小説を片っ端から一気に読みたい」など、思ってはいるけれど忙しくて時間が足りない……。

そんな悩みをもつ人は、意外と多いのではないでしょうか。

必要に迫られて読む資料にしても、趣味の読書にしても、きちんと内容を把握しながら速く読めれば、ほかのことをする時間のゆとりが生まれます。
しかし、「内容を理解しながら速読する」ことなんてできるのでしょうか?
「速く読む」と「内容を理解する」の関係を、『脳のワーキングメモリを鍛える 速読ジム』(クリエイト速読スクール:著)から、見ていきましょう。

理解しながら速く読める?

「速読なんて怪しい」と思っている人もいるかもしれません。しかし、あのベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)の著者・瀧本哲史氏も通っていたクリエイト速読スクールの速読法は、知る人ぞ知る速読メソッドです。各種資格試験などの合格実績に実証され、実際に進学塾の講習で使われています。

この速読メソッドは、「BTRメソッド(Basic Training for Readers method)」というもので、「読書をする人のための基礎的トレーニング法」という意味です。

BTRメソッドは以下3つの柱で構成されています。

1. 認知視野の拡大(目を鍛える訓練)
本を早く読むために、ページ全体を広く見て、瞬時に多くの文字情報を識別する訓練

2. 読書内容への集中(脳を鍛える訓練)
ただ、文字を目で早く追うだけではなく、文字を瞬時にイメージ変換し、効率的に整理・理解する能力を鍛える訓練

3. 読書トレーニング(目と脳をコラボレーションする訓練)
文字の認識能力や読書内容へ集中していく力を、実際の読書の場で実践していく訓練

BTRメソッドの内容については、『速読らくらくエクササイズ』(松田真澄:著、弊社刊)に詳しいのですが、このメソッドの一番の特長は、上記2. のトレーニングメニューがあることです。
よくある速読法では、目の動かし方を訓練して文字を認識する能力を上げるトレーニングメニューだけなのですが、BTRメソッドは「目を鍛える訓練」をすると同時に「脳を鍛える訓練」もするため、読書内容への集中力、そして理解力がアップし、内容を理解しながら速く読むことができるようになるのです。

速読の最終目的は、「いかに速く正確に理解していくか」ということではないでしょうか。

理解力の鍵は脳の「ワーキングメモリ」にあった!

そもそも「理解力」とは何なのでしょうか。

あなたは、本を読んでいるときに、「えーと、何だったっけ?」と、ときどき前の文章を読みなおすことはありませんか? いくら速く読んでも、前の文章で説明された内容を覚えていなければ、後の文章を十分理解することはできません。
いま読んだものを一時的に記憶し、次の文章を読み進めるという流れが、内容を「理解する」ための第一歩といえそうです。

たとえば、私たちが料理をするとき、いま作業中の手順を頭の中にメモしながら次の手順に移り、その手順をメモしながら、またさらに次の手順…と、この作業を繰り返して料理を完成させます。

手順

脳科学では、この「頭の中のメモ」を活用する働きを、「ワーキングメモリ」(作業記憶)という考え方を使って説明します。
「ワーキングメモリ」とは、情報の記憶と処理を同時に行う脳の機能で、たとえるなら「脳の中のメモ帳」のようなもの。この機能をうまく活用することによって、私たちは複雑な思考や行動を行うことができます。

しかし、「ワーキングメモリ」の容量が少なく、頭の中のメモが数ページしかない状態では、たくさんの情報を入れても、記憶に残すことができません。たくさんのメモを取れるようにすること、つまり、「ワーキングメモリ」の容量が大きければ大きいほど、効率よく情報を整理することができます。

同時処理(マルチタスク)能力もアップできる

「ワーキングメモリ」には、一時的に記憶する働きのほかに、「ものごとに優先順位をつけて集中する」という大切な働きもあります。いくら記憶しても不必要なものでは仕方ありませんし、ムダな情報で「メモ帳」がいっぱいになってしまえば、結果的に読書スピードが落ちたり、作業が遅くなってしまいます。

そうならないために情報を取捨選択し、いま必要な情報だけを記憶し、検討をするという「同時処理」をするときに、「ワーキングメモリ」の機能が必要なのです。

たとえば読書以外でも、仕事でプレゼンテーションをするときは、自分の話す内容だけではなく、聴いている人の反応や、会場の雰囲気、どのような質問がくるのかなど、様々なことを同時に考えていなければいけません。

プレゼン

現実には、このように同時処理を要求される場面が多々ありますが、同時に複数のことをこなそうとするとき、「ワーキングメモリ」には負荷がかかります。そのため、ワーキングメモリの容量の差が、勉強や仕事といった知的作業の成果を分ける差になってしまいます。

このように、私たちの勉強や仕事の成果に大きく関わってくる「ワーキングメモリ」ですが、ワーキングメモリの領域を刺激するトレーニングをつむことで、容量を増やし、効率よく使えるようにすることが可能になるのです。

最後に1つ、トレーニングをしてみましょう!制限時間は30秒です。

トレーニング

左側にゴシック(太字)で書かれている漢字と同じものを、その右側の8個の中から素早く見つけ出しましょう。このトレーニングは、知的作業に没頭するときの集中力を鍛える目的があります、また、ミスを減らしながら素早く処理することで、短時間で大量の情報を処理するときに、大きな効果があるのです。

では、30秒! はじめてください。


                                                                 (※クリックで拡大されます)

 あなたはいくつ、チェックができましたか?

大人でも始めは10個、見つけるのが難しいでしょう。でもそれは、まだまだ、あなたの脳のワーキングメモリを拡張することが可能ということです。本書の中には、他にもたくさんの脳を鍛える速読トレーニング問題が掲載されています。今日から家で「脳の筋トレ」に挑戦してみませんか?


 上記『僕は君たちに武器を配りたい』にリンクを貼ろうとしたら、瀧本さんの新著を見つけました

 戦略がすべて (新潮新書)』。

 「内容紹介」ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』著者、待望の新作! この資本主義社会では、成功の「方程式」を学べば誰でも「勝者」になれる――AKB48から東京五輪、就活、地方創生まで、社会の諸問題を徹底分析した24の必勝パターン。

 12月16日発売ですから、今週末か来週はじめには書店に並びだすのでしょうか。  
 






           ※クリエイト速読スクールHP                

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
あああ (空猫)
2015-12-14 04:41:19
パンダさん、しっかり……!!

とはいえなんだか瀧本さんらしいと言えば失礼でしょうか。
一度もお会いしたことありませんが、ブログなどでお話を聞くと、そういう飄々とした印象が。
 
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