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読むとはどういうことか。書くとはどういうことか

   3月13日(土)に終了した第52期(2010/1/16~3/13)文演アンケートです。

  2回目は、メガバンクでSEの仕事をするSさんです。


    Sさんの文演アンケート


  Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
  A.1  授業の詳細が公にされていないので、どのような授業内容か知りたかったこと。仕事に生かせる文章スキルを得ること。主にこのふたつです。


 Q.2「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
  A.2 本や雑誌の文章がスラスラ読めたとき、それはどうしてか、考えるようになりました。表面上の字面だけでなく、文章に現れない部分まで掘り起こしてはじめて読んだことになるのだとわかりました。


  Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
  A.3-1「授業前」
・最初は、字数制限や原文中の言葉の取捨選択、自分の言葉での表現を中心に意識して要約し、いったんは完成させました。ですが、それだけでは授業内容や宿題部分の文章作法が反映されておらず、見直しと書き直しを何度も繰り返しました。他人の、それもプロの文章に手をつけ、選別し編集することの緊張感を味わいました。 

   A.3-2 「授業後」
・松田さんから指摘された箇所はどれも自分ではよいと思って書いた箇所でした。目の前の文章をどう書くかばかり考えてしまい、全体から見たときの文章展開の不自然さに対する気づきが足りなかったように思います。授業前にも感じたことですが、改めてプロの文章家のすごさを実感しました。最初から最後まで一気に読める小説には、筋書きや内容自体の魅力だけでなく、それを伝える言葉の正確さや文章の構成などの文章作法が土台にあるとわかりました。今回の要約をきっかけに、読み書きの際に心がける着目点や注意点が大きく変わりました


   Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
  A.4
読むとはどういうことか。書くとはどういうことか。このふたつを常に考えさせられる授業でした。題材文に対する松田さんの指摘は回を重ねるごとにレベルアップしていき、授業後も余韻が残るものでした。仕事上での文章スキル獲得という当初の目的が、今思えば目先の期待だったと感じています。文章に対する根本的な考えが変わる授業でした。
 

 Sさんのようなひとに出会えることが、この仕事の魅力です。

 彼のような人物によい影響を与えることができたとしたら、仕事冥利というものです。 
  


 
   


           

         ※クリエイト速読スクールHP

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