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自分としては100点だと思って提出

 ※Sさんは柏口真一さんです。令和2年司法試験に最終合格しました(21/1/21記)


 第71期文演18/10/13~12/8アンケートからです。

  きょうは、司法試験受験生のSさんです



     Sさんの文演アンケート



 Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
 A.1 
私は、司法試験受験生で裁判官志望です。裁判官含め法曹三者(弁護士、検察官、裁判官)になれば職業柄文書に触れることが多いので、今の時点で文章作成についての基礎を学ぶことは将来の自分の為になると思い受講しました。


 Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
 A.2 
今まで文章の個性などに着目したことがなかったのですが、文演を受講することで様々な文章のスタイルがあることがわかりました。自分が好きな文体、苦手な文体が発見でき文章を読むのが楽しくなりました。


 
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
 A.3-1「授業前」
とにかく字数及び文字列制限が要約作成の壁として立ちはだかりました。大学までの通学時間を利用して原文を読み込んだおかげで、筆者の言いたいことは理解できたつもりでした。もっとも、私が最初に作った要約は字数制限の2倍にあたるものでした。ここから、半分のボリュームにするのに苦労しました。試行錯誤して無駄なものをそぎ落とし、自分としては100点だと思って提出しました。

 
A.3-2「授業後」
授業では主に一文の長さについて指摘していただきました。文章を削ることに必死でいつの間にか一文に多くのことを詰め込み過ぎていました。もっとも、問題の本質は一文の長さではありません。なぜ一文が長くなってしまったのか。それは余分な部分を要約に組み入れたからです。その原因として以下2点が挙げられます。
 
まず、メリハリをつけていなかったことです。私は、高得点を取るために全ての部分を網羅しようという姿勢で要約をしました。要は、広く浅く要約をしました。筆者が文章を通じて一番言いたいことを読みとり、そこを中心に構成するという、メリハリをつけた要約ができていませんでした。
 
次に、筆者の言いたいことの本質を理解できていなかったことです。私は、高得点を取るために、原文をできるだけそのまま引用する形で要約をしました。原文を崩して自分の言葉で言い換えたとして、それが筆者の意図とズレていた時に減点されるのを恐れたためです。しかし、原文を引用することでどうしても文字数は増えてしまいます。筆者の言いたいことを理解して自分の言葉でコンパクトに言い換えるという要約ができていませんでした。
 
第5回の講義が終わって他の受講生の要約を読んでいたところ、ある受講生のページで戦慄が走りました。筆者の言いたいことを理解してそれを見事なまでに自分の言葉で言い換えている方がいたのです。私は、自分が情けなくなりました。高得点を取るという大義名分のもと、私は安全な道を選び自分の知性を試すことから逃げていました。私が作った要約は、センスのかけらもない本当につまらないものでした。
 
大事な部分にメリハリをつけて、筆者の言葉を自分の言葉で言い換えるには、それ相応の覚悟が必要です。なぜなら、本当に筆者の意図を理解している必要があり、本質を突いていなければ自分の理解不足を露呈することになるからです。このような覚悟は裁判官にも通じるものです。日本は、アメリカのような判例法主義ではなく制定法主義をとっているものの、判例(最高裁判例をいう)のもつ意味は重く従来の判例の理解に則った判決がされているのが実情です。そのため、批判が強い判例を除けば、それと異なる趣旨の判決をするには覚悟が必要です。なぜなら、従来の判例を本当に理解したうえでしないと、後から批判されるからです。
 
私は、判例と異なる趣旨の判決を出すべきだという結論に至った時は、自分の信念に照らして覚悟をもって判決をくだせるような裁判官になりたいと思います。今回の「要約」を通じてより一層に思いが強くなりました。


 Q.
4 全体的な感想をお聞かせください。
 A.4 
文章作成の基礎を学ぶという目的は達することができたと思います。ただ、当然のことながら文演にでたからといっていきなり文章が上手く書けるようになるわけではありません。文演で学んだことを意識して本を読み、文章を書くことで少しずつ向上していくものだと思います。文演は文章作成についての一つの正しい道筋を示してくれるものであり、その道を進んで高みに達するかは我々次第です。少しでも高みに達することができるよう日々精進したいと思います。

 Sさんの宿題は、必要な部分を完璧に取っていました

  それでも「私が作った要約は、センスのかけらもない本当につまらないものでした」などは、上には上を知ってくれたからこそ。最良の文演受講効果かと思います。ここで居直ると展望が狭まります。

 「文演で文章表現を微修正したため、5月の本試験に体当たりできた」と、なっていただければ嬉しいです。



 速読はきょうで受講65回目

 2016年2月入会ですから、もう3年になります。

 ちょっと量が少ないかなというペースです。

 試験までは週2くらいで通って、集中力アップと心身のリフレッシュに努めたらどうでしょうか。

 受講70回目アンケートが出たところで、速読のスコアと声なども紹介できればと思います。  







           ※クリエイト速読スクールHP   

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