「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

100名を超える音楽教室「音のみるふぃ~ゆ」のレッスンノート。また3人娘の子育て日記。

時間は短い。

2008年04月24日 | 日記
 この春、高校3年生の鳳ちゃん、最後のおけいこ。
5人兄弟のトップでもある鳳ちゃんとは、8年越しのおつきあいになった。
お宅にお邪魔してのレッスンなので、最後と言いながらもまた行くので会えるだろうし‥とあまり気負わず、でかけていきました。

始まるなり、「先生、バイト、どこがいいと思う?」
「そうね~‥」‥ってバイトの話をしに来たんじゃないって。。。

いつの間にか、私の身長より背が伸びて、髪の色もきらきらと輝く色になり(笑)、お休みの日にはばっちりメイク。
「宝塚か。」という私のつっこみにもめげずに、若者らしい切り替えしで、おけいこというより、身の上話、かつよもやま話の時間が多くなった。

それでも、中学生のうちは、「ほら、弾いて~。」と促していたけど、
高校生になってからは「今週は塾で」「部活で」「デートで(!)」とピアノをさらう時間も短くなり。。

私は、いいのかな?と戸惑いながらも、やるべき時はやる、ので少々ゆるいおけいこなのも承知ででかける。

最後のおけいこでは、さすがに「昨日1時間以上もピアノを弾いた。」とか。
で、「手がだるー。。疲れちゃって弾けない~。」
なんて言いながらも、しっかり弾けてました。

いつからかな?
パパとママや兄弟の話じゃなくて、学校の話や将来の話、彼の話になったのは‥。

最初の印象とまるで変わらない鳳ちゃんだけど、来年はちゃんと大学生らしくなるだろう。
現に、今、外で会っても、鳳ちゃんとわからず「ドキっ」としたりするんだから。

大きくなって巣立っていく生徒さんを見るたび、いつも思う。
子どもと一緒にいられる時間なんて、案外短いんだって。
だって、あっという間だったもの。
「おけいこ楽しみ♪先生、よろしくお願いします。」と頭を下げてたあの日から。

さて、暗くなった帰り道。
車に乗り込み走り出そうとしたときに、後ろから鳳ちゃんが追いかけてきた。
パタパタとサンダルで駆けてきて、「先生、ありがとうございました。」とぺこりと頭をさげたので、そのとき初めて実感がわいた。
もう、おけいこはしないってこと。

私は、「うん、いいバイトみつかるといいね。」なんてとんちんかんなことを言いながら、小さかった鳳ちゃんのこと、思い出してました。