あまりに多くて笑えない？（第２２段）

遅めの夏休みをとり、名古屋におりました。

お昼時、ＪＲ駅の待合室で休んでいた時のことです。


すぐそばにお弁当の売店がありました。

とあるご年配の女性が、お弁当を買おうと売り場に立っております。

ショー・ケースをながめて悩んでいます。

「みそかつとえびふりゃー弁当」とか、

「ひつまぶし」とか、

名古屋ならではの名物のお弁当もあります。


さて、くだんの女性、何を買おうか、決めたようです。

店員さんに「○○○弁当（名前忘れた）下さい！」

と伝えますが、残念ながら売り切れだったようです。


「そう、ないの・・・。じゃあ、『ひまつぶし』で・・・」


出ました・・・。


大阪で言うと、

「あつはなついな～～」

「あんた、それを言うなら『なつはあついな～』でっしゃろ」

みたいな、ご当地ギャグをリアルタイムで聞いてしまいました。


（お母さん、「ひまつぶし」じゃなくて、「ひ・つ・ま・ぶ・し」ね！）

心の中で突っ込んでいた私とは対照的に、店員さん、なんら表情を変えることなくフツーに応対しておりました。


あれ？

無反応？


・・・そうか。おそらく、この手の間違いは、いやになるほど聞いているのでしょうね。

最初の頃は、

「いえいえ、お客さん、『ひつまぶし』ですから・・・」

なんて、きちんと反応していたんでしょうが、あまりに間違う人が多いので、もう慣れっこになっちゃんたんでしょう。

中にはわざと間違えて、店員さんの反応を確かめようとするオヤジもいるのでしょうが、

「お客様、その手のダジャレはあなたで今月は３５２人目です（当社比）」

なんて、クスリともせず応対するのでしょうね。


くだんの女性、ごくごくフツーに、その「ひまつぶし」を買ったのでありました。


「ひつまぶし」と「ひまつぶし」

そのうち「ひまつぶし」というお弁当もできて、間違って注文しちゃうと、そちらのほうを売られてしまう、なんてのがあると面白いですね（んなこたない　ｂｙ　タモリ）



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