I was born to meet JOY

勝手気侭な随想録

 おかしな出来事・食べること・人のこと・時々ART

お返し

2009-03-02 09:26:33 | CULTURE



兄が農業学校で知り合った農家のお母さんが

兄があげたデコポンの皮使って

オレンジピールをお返しにくれた。


デパ地下で破格値で売られているものより

数倍おいしい。

皮の苦みがほのかに残りつつ

お砂糖の甘みとよくなじむ。

そしてとっても柔らかい。


昔、アメリカブランドの仕事をしているとき、

ギフトについてのリポートをしたことがあった。

その際、「お返し」という文化を説明するのに

苦労したことを思い出した。

あげっぱなしのアメリカ人には、

お祝いなどの”半返し”が理解できないらしく、

最後はしぶしぶ承認をもらったことを

良く覚えている。

ダイナミックさを売りにするアメリカ人にとって

風呂敷に包んで持参する「ほんのお返しです」

みたいな慎み深さは、理解に苦しむのは当たり前だ。

その点、今回のアカデミー賞審査員は

もっくんの花開き映画、「おくりびと」を

よくぞ理解してくれた


本当は世界に誇る素晴らしい文化を持つ日本、

日本人の繊細で洗練された心の文化を

今に蘇らせてくれる若い人が

これからは増えて来てくれる気がする。


その為には、昭和の良き時代を過ごした私たちの年代が

両親や、祖母、そして、この農家のお母さんのように

人の気持ちや、心を一番に考えた上に成り立つ日本文化を

伝えていきたいものだ。


農家のお母さんの家に咲くミモザの花


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