ある人々はその人そのものが生きているのではなく、その人のイメージが生きているような感じだ。
「誰某は善人だ。」
自分の価値観にあった自己イメージを作り出し、そしてそれを宣伝し、維持するために生きているような人生。
だからその人そのもの感じ方とか、したいことは、その人が意識した瞬間、意識の外に追いやられる。
が、周りの人々は、ちょっとした仕草や表情でその人の本音を知り、その人の正体を知って離れていく。
さて、冒頭の人の生き方は、徹底的に自己が分裂していく生き方である。
その人そのものとその人のつけている仮面が徹底的にかけ離れていき、自分自身で修復不可能なものになっていき、どうしようもなくなる。
多かれ少なかれそんな人たちはたくさんいて、建前のスペースに疲れ、本音のスペースでリラックスする。
が、赤の他人と生活するようになったら、一年三百六十五日、仮面をつけて生きていかなければいけないのだから、それはしんどい生き方だろう。
だったらそんな仮面を捨てて、素顔で生きればよい。
仮面はマスクみたいなもので、つけていると息苦しい。
そんなものは外して生きた方が、実に楽でよろしいことだ。
以上、管内千歳烏山でικμτ。