目覚めた孔雀。独り言三昧。

目覚めた孔雀こと池本哲晃(いけもとてつこう)の独り言です。

週刊なんとかという雑誌と、その読者たち。

2020-07-13 14:46:15 | しんぶんクロハタ並びに小黒金剛石
夏目漱石の小説の冒頭に、こんな文章がある。
ニュアンスだけ書けば、新聞記者という連中は、人の尻先に探偵をつけて、人の屁を勘定する。それも前に回って、お前は何発屁をひったといえば親切なやつだと感心しなこともないが、この手合と来た日には、赤の他人に言いふらすんだからたまらない。と。
その末裔が習慣ちがう週刊なんとかという雑誌の記者であろう。
お前の所業はなってない!と、面と向かって弾劾すればいいのであるが、それを金をとって公に暴露する。
やられた方の迷惑などあまり考えないし、そんな記事を喜んで読み、イエスを磔にしたユダヤの群衆のように、我らにひとつの律法あり!と絶叫して、カッコつきの悪者をフルボッコにする読者連中もいるのだからやられた奴はたまらない。
それでこの記者連中も、読者連中もそんな集団リンチで悦に入っているのだから、趣味の悪い事この上ない。
これは近世イギリスの話だが、ある死刑囚が公開死刑になった。
ある紳士の従者が紳士に向かってこういったそうである。
「ご主人様。あの男はけしからんやつです。」と、
紳士は従者をたしなめてこういったそうである。
「私は、神の恩寵によって、あの男の運命を辿らずに済んでいるのである。神のみ心次第では、今日、斬首になったのは、あの男ではなく、私だったのかもしれないのだから。」と。
それだけの謙虚さと品性が、この紳士にはあったのである。
さて、あなたは、この記事を読んでどう思ったであろうか?
明日は我が身。
それを忘れたくないものである。

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