想像していたものとは違ってました。好きです。
川上弘美『光ってみえるもの、あれは』
(以下〝〟内「BOOK」データベースより引用)
〝ああ、やっぱり僕は早く大人になりたい―友がいて、恋人がいて、ちょっぴり規格はずれの「家族が」いて。いつだって「ふつう」なのに、なんだか不自由。生きることへの小さな違和感を抱えた、江戸翠、十六歳の夏。みずみずしい青春の物語。〟
正直このまま読まずにずっと放置していたい川上本でした。
まず、主人公。
私の浅い川上弘美歴から考えると、主人公が子ども(未成年)であるという場合は、皆無だった気がします。
そこへきて、解説文から察すると青春物語。
でも川上弘美だし・・と思いつつもやっぱり放置。
そしてかつてないほどの川上弘美ブームが到来し読了。
最初は違和感とかどうもなあ、と思いましたが、すぐにああ川上弘美、でした。
たぶん川上さんの本を読んだ事がなくて、初読みがこれだったら、好かん!で終わりだっただろうなあ、と思います。
【「おい、シャツとか着ないで、直接それ、着るのか」花田が肌にじかにセーラー服の上着を着ようとしているのを見て、僕は聞いた。
「でもTシャツだって、服にじかに着るし」
「セーラー服の上の部分は、Tシャツにあたるわけ?」
僕と花田は眉を寄せて首をかしげあった。
まったく世の中は難しい。世間のことを自分がちっとも知っちゃいないことを、僕らはことあるごとに、痛感する。】(【】内、本書p162.l10より引用)
以下ネタバレという話でもないですけど、一応ネタバレ注意な人物紹介。
江戸翠。
いつだって女の人、だけど僕を生んだらしい、愛子さん。
後におばあさんだとわかる、愛子さんを娘としてもつ、おかあさん。
遺伝子上の父であるらしい大鳥さん。
女の服を探す花田。
手紙や日記を持ち歩く平山水絵。
キタガーくん。
翠と水絵と花田の高校生。
翠と母親と祖母の家族。
大鳥さんと翠。
キタガーくんと大鳥さん。
それぞれの関係性というか、一緒にいる時それぞれの雰囲気が好きでした。
川上弘美の初読み本としては、おススメしません。
青春小説として詠むのも、おススメしません。
川上弘美の、日常であり非日常でもある世界を楽しみたい、
川上弘美の、大人と子どもの会話を読みたい、「えびおくん」好きだったな、そんな時に。
そういえば、男が主人公、という話ももしかしたら初めてかもしれません。
川上弘美『光ってみえるもの、あれは』
(以下〝〟内「BOOK」データベースより引用)
〝ああ、やっぱり僕は早く大人になりたい―友がいて、恋人がいて、ちょっぴり規格はずれの「家族が」いて。いつだって「ふつう」なのに、なんだか不自由。生きることへの小さな違和感を抱えた、江戸翠、十六歳の夏。みずみずしい青春の物語。〟
正直このまま読まずにずっと放置していたい川上本でした。
まず、主人公。
私の浅い川上弘美歴から考えると、主人公が子ども(未成年)であるという場合は、皆無だった気がします。
そこへきて、解説文から察すると青春物語。
でも川上弘美だし・・と思いつつもやっぱり放置。
そしてかつてないほどの川上弘美ブームが到来し読了。
最初は違和感とかどうもなあ、と思いましたが、すぐにああ川上弘美、でした。
たぶん川上さんの本を読んだ事がなくて、初読みがこれだったら、好かん!で終わりだっただろうなあ、と思います。
【「おい、シャツとか着ないで、直接それ、着るのか」花田が肌にじかにセーラー服の上着を着ようとしているのを見て、僕は聞いた。
「でもTシャツだって、服にじかに着るし」
「セーラー服の上の部分は、Tシャツにあたるわけ?」
僕と花田は眉を寄せて首をかしげあった。
まったく世の中は難しい。世間のことを自分がちっとも知っちゃいないことを、僕らはことあるごとに、痛感する。】(【】内、本書p162.l10より引用)
以下ネタバレという話でもないですけど、一応ネタバレ注意な人物紹介。
江戸翠。
いつだって女の人、だけど僕を生んだらしい、愛子さん。
後におばあさんだとわかる、愛子さんを娘としてもつ、おかあさん。
遺伝子上の父であるらしい大鳥さん。
女の服を探す花田。
手紙や日記を持ち歩く平山水絵。
キタガーくん。
翠と水絵と花田の高校生。
翠と母親と祖母の家族。
大鳥さんと翠。
キタガーくんと大鳥さん。
それぞれの関係性というか、一緒にいる時それぞれの雰囲気が好きでした。
川上弘美の初読み本としては、おススメしません。
青春小説として詠むのも、おススメしません。
川上弘美の、日常であり非日常でもある世界を楽しみたい、
川上弘美の、大人と子どもの会話を読みたい、「えびおくん」好きだったな、そんな時に。
そういえば、男が主人公、という話ももしかしたら初めてかもしれません。
そっかぁ、今は川上弘美ブームなのですね。
私は最近ちょと御無沙汰ですが、この作品の印象はことはさんと似ているかも?
>想像していたものとは違ってました
そう、そうなんですよ~。他の作品と比べると、なかなか意外性がありました。
あ、そうそう川上さんと言えば以前コメントで、「シンコ=新香かな?」と言ってしまいましたけれども後になって、「しまった、コハダの幼魚の方かもしれない・・・」とわかりお伝えしようと思ったのに忘れてました。すみません、今更ですけれども・・・。
川上弘美がブームです!
りなっこさんは最近読書ペースが本当に早い・・そのうえ美味しそうなものが・・・たくさん・・
りなっこさんのブログとか川上弘美とか読むと、お酒が飲みたくなります(笑)というか「おつまみ」が食べたくなります・・
光ってみえるもの~、りなっこさんのところでは、確かこれが文庫化してすぐに感想を拝見した記憶が・・他作品と比べると、本当に意外でした。川上弘美=大人の女性が主人公くらいに思っていたので・・!でも面白かったです。
ブームに伴い、既読本を読み返したのですが、ちょうどシンコも・・その時も野菜の美味しい季節旬の野菜の新香に間違いない!と思ったのですが・・
コハダの幼魚?!がシンコ?!はっ初めて知りました・・そうなるとやっぱり魚の方が有力ですか・・ね・・お寿司・・
ありがとうございます!!俄然気になってきたので、ネットでコハダとシンコを調べてみます!まずコハダがどんなのか思い浮かばないという・・・(汗)