12月3日にチャンピオンシップが行われ、
2016年のJ1リーグの順位が確定しました。
最初に感じたことを書いておきたいと思います。
チャンピオンシップで勝利を飾った鹿島アントラーズが
J1リーグの優勝に輝きました。
シーズン開始前から決まっていたことなので、何の文句もありません。
1stステージの優勝チームと2ndステージの優勝チームで雌雄を決したわけですから。
川崎フロンターレを応援している僕が言うのもなんですが、
ホンマに浦和は勝負弱かったですね。
戦力を持て余していたように感じましたし、
勝負所でパワープレーをしようとしても、それを出来る人材が居ない・・・。
鹿島なら昌子選手や植田選手を前線に上げてというのが出来るんでしょうが、
浦和が前線に上げようとしたのは槙野選手・・・。
鹿島が逆転してからは異様にバタバタしていましたし、
浦和というチームだけでなく、ペトロビッチ監督の勝負弱さも手伝っていたようでした。
ですが、浦和レッズが今シーズンに上げた年間勝ち点1位というのは立派な記録です。
そこはしっかりと評価してあげないと、リーグ戦自体の価値が無くなってしまいます。
チャンピオンシップは緊張感のあるいい試合が続いたと思います。
気候も大きく影響したでしょうし、日程も程よい間隔が空いていたことも関係したと思います。
選手やチームについては十分評価していいと思いました。
ただ、Jリーグの運営として考えるとサポーターの反対を押し切って行ったチャンピオンシップでしたが、
僕は大失敗だったと思います。
ここで、村井満チェアマンのコメントを。
『鹿島アントラーズのみなさん、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ優勝、
そして7年ぶり8度目のJ1年間チャンピオン、誠におめでとうございます。
鮮やかな逆転劇でした。
ゲームを熟知し勝ち所を心得た戦いぶりに常勝軍団鹿島アントラーズの底力を見ました。
2点をとっての勝利のみという圧倒的に不利な状況下で、
石井監督はじめ選手たちには相当なプレッシャーがかかっていたと思います。
そうした中で迎えた本日の一戦でしたが、1stステージ優勝を勝ち獲った勝者のメンタリティが、
Jリーグ最強決定戦の大一番でも遺憾なく発揮されました。
歴代最多タイトルホルダーの座を長きにわたり守る鹿島アントラーズだからこそ成し得た逆転劇であったと思います。
選手時代から長年にわたりアントラーズのDNAを伝え続けてきた石井監督が、
タレント豊かな選手たちを見事にまとめあげ、クラブに18個目のタイトルをもたらしました。
その見事な手腕を讃えます。
そしてライバルとして互いを高め合い、鹿島アントラーズとともに素晴らしい戦いを繰り広げた浦和レッズと
川崎フロンターレの健闘を称えます。
明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ全3試合合計で昨季を超える107,120人が来場し、
テレビのライブ中継やインターネット配信を通じて多くの方にJリーグの最高峰の試合をご覧いただくことができました。
鹿島アントラーズは12月8日より開幕するFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016にJリーグを代表して出場します。
Jクラブは近年のアジアのフットボールシーンでは芳しい成績を挙げられておらず危機感を募らせています。
厳しい戦いが予想されますが世界のフットボールシーンで鹿島アントラーズのサッカーが披露されることを楽しみにしています。
今シーズンも多くのドラマが生まれた明治安田生命J1リーグが幕を閉じます。
ファン・サポーターの皆さま、明治安田生命保険相互会社様はじめJリーグを支えてくださるすべての方々に対し心より御礼申し上げます。
Jリーグは来季、さらなる変革のシーズンを迎えます。
フットボールの水準向上を追求するとともに、幅広いお客様にJリーグを楽しんでいただくための努力を継続してまいります。』
ということでした。
まず、チャンピオンシップ3試合合計で昨季を超える10万人以上が来場し、
とありますが、それは単純に対戦チームの所在地とホームスタジアムもキャパシティーの問題だと思います。
2015年のCSは、
準決勝が埼玉スタジアムで浦和 対 G大阪(入場者数が40,696人)、
決勝の第1戦が万博でG大阪 対 広島(入場者数が17,844人)
決勝の第2戦がEスタで広島 対 G大阪(入場者数が36,609人)、
2016年のCSは、
準決勝が等々力で川崎 対 鹿島(入場者数が24,209人)、
決勝の第1戦がカシマで鹿島 対 浦和(入場者数が23,074人)、
決勝の第2戦が埼玉で浦和 対 鹿島(入場者数が59,837人)、
でした。
ちなみに、入場可能数は、
埼玉スタジアム2002が62,010人、
県立カシマサッカースタジアムが38,014人、
等々力陸上競技場が26,827人、
エディオンスタジアム広島が36,906人、
2015年の万博記念公園陸上競技場が21,000人。
埼玉とカシマを足せば100,024人、
Eスタと万博を足せば57,906人、
その上、埼玉、大坂、広島、での試合だった2015年と比べて、
神奈川、茨城、埼玉、での試合だった2016年が観客動員で上回るのは当たり前です。
そして、一番決定的に失敗だったと思うのが、
『 明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ 』 というスポンサー名を付けた大会
だったにも関わらず、放送が企業名を言わないNHKだったため、スポンサーの意味はあったのか?
と、疑問に思ってしまいました。
結果的に年間勝ち点が15ポイントも開いていたチームがチャンピオンになるという歪なシーズンに
なってしまいました。
来シーズンから1シーズン制に戻って良かったなという感想しかありませんでした。
必死で戦っている選手達の足を引っ張るのは止めてあげて欲しいと思います。
ぐだぐだと好き勝手に書いてしまいましたので、
最後に、年間順位を確認したいと思います。
2016年 J1リーグ年間最終順位 | |||||||||
順位 | チ ー ム 名 | 勝ち点 | 試合数 | 勝利数 | 引分数 | 敗戦数 | 得 点 | 失 点 | 得失点 |
1 | 鹿島アントラーズ | 59 | 34 | 18 | 5 | 11 | 53 | 34 | 19 |
2 | 浦和レッズ | 74 | 34 | 23 | 5 | 6 | 61 | 28 | 33 |
3 | 川崎フロンターレ | 72 | 34 | 22 | 6 | 6 | 68 | 39 | 29 |
4 | ガンバ大阪 | 58 | 34 | 17 | 7 | 10 | 53 | 42 | 11 |
5 | 大宮アルディージャ | 56 | 34 | 15 | 11 | 8 | 41 | 36 | 5 |
6 | サンフレッチェ広島 | 55 | 34 | 16 | 7 | 11 | 58 | 40 | 18 |
7 | ヴィッセル神戸 | 55 | 34 | 16 | 7 | 11 | 56 | 43 | 13 |
8 | 柏レイソル | 54 | 34 | 15 | 9 | 10 | 52 | 44 | 8 |
9 | FC東京 | 52 | 34 | 15 | 7 | 12 | 39 | 39 | 0 |
10 | 横浜F・マリノス | 51 | 34 | 13 | 12 | 9 | 53 | 38 | 15 |
11 | サガン鳥栖 | 46 | 34 | 12 | 10 | 12 | 36 | 37 | -1 |
12 | ベガルタ仙台 | 43 | 34 | 13 | 4 | 17 | 39 | 48 | -9 |
13 | ジュビロ磐田 | 36 | 34 | 8 | 12 | 14 | 37 | 50 | -13 |
14 | ヴァンフォーレ甲府 | 31 | 34 | 7 | 10 | 17 | 32 | 58 | -26 |
15 | アルビレックス新潟 | 30 | 34 | 8 | 6 | 20 | 33 | 49 | -16 |
16 | 名古屋グランパス | 30 | 34 | 7 | 9 | 18 | 38 | 58 | -20 |
17 | 湘南ベルマーレ | 27 | 34 | 7 | 6 | 21 | 30 | 56 | -26 |
18 | アビスパ福岡 | 19 | 34 | 4 | 7 | 23 | 26 | 66 | -40 |
となりました。
鹿島アントラーズの選手、監督、コーチ、スタッフ、
並びにチーム関係者の皆さん、
そして、サポーターの皆さん、
7年ぶり8度目の年間王者おめでとうございました。