増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

責任・義務、そして権利。

2013年08月16日 | アレルギー・NAET
辺氏の著書から、日本人と韓国人の比較はいろいろと参考になったと先日書いた。

サザンの新曲の歌詞にもある通り、いつも歴史は古代史から学ぶから、近代史は時間切れ。
まともに教わった記憶はないし、歴史に興味がないから自分から本を読むこともなく大人になった。
祖父母から戦争の話を聞かされたことはなく、今更聞いてみたいと思っても、もう遅い。

バックパッカー時代、カナダのユースホステルで中国人の同年代の女の子と友達になったが、その子の出身地大連を知らないといったら、日本人は何も教わっていないと言われ、はじめて自分の無知を恥ずかしく思った。これはもう20年前の話。

お互い帰国してからも連絡を取ろうと手紙を何通か書いたが、返事はなく、中国のことを知る日本人に聞いてみると、手紙はきっと届いていないよ、とのこと。当時、パソコンはあったけど今のようにインターネットも普及しておらず、携帯電話も弁当箱位大きかった時代で、日本からの私の手紙が検閲なしに本人のところに届くことはなく、中国の唯一の友人を失ったことが残念だった。が、仕方ないんだなとその時思った。

辺氏の著書に、日本人は責任を自分に見つけ、韓国人は責任を他人に見つけるとあった。
しかし世界標準からみると、これは韓国人が特別なのではなく、日本人が特別なのである。

日本ほど平均的に知的・生活水準が高く、平和で安心な国はないと私は思っている。日本にいると、井の中の蛙でそれが当たり前だから、その良さがわかっていない人が多い。日常の平穏のありがたさを知らないから、日本人はねじが抜けたような中途半端な人が増えているのかな…とも思う。

しかしエネルギー的視点で考えるなら、「すべての物事は自分に責任がある」と認識し、行動されているほうがうまくいく。自分に起こる問題を他人や社会のせいにしているうちは、エネルギーレベルがまだまだ低い。だからお金・愛情・健康、何事も上手くいかない。

欧米では「自己責任」がよく言われる。学力以外で就職に不利なものとして、体型・歯並びなども含まれる。自己管理ができない人に仕事を任せられない、という理由で。

その一方で、何か悪いことがあると、その根は自分ではなく、他人に向けられる。
ファーストフードを毎日食べて健康を害したから店を訴えるとか、レンジで猫を温めたら猫が死んだからから家電メーカーを訴えるとか、たばこを吸ってがんになったからたばこメーカーを訴えるとか…、この手の訴訟は後を絶たない。

日本では眉をしかめたくなるようなことが当たり前にあるのが他の国だと思っていたらいいかも。どの価値観も、どちらが良い悪いではない。建前では、人に他人をジャッジすることはできないと思うから。

しかし私は、何かあれば、常に「自分のどこか・何かが悪い」という思考回路を持つように訓練している。
というかNAETを進めれば進めるほど、そうなってきたというべきで、かつそれがなければ物事の本質、真の原因にたどり着けないからだ。だからこそ結果よりも、そのプロセスが大事なんだと学んでいる。

化学物質に過剰反応する化学物質過敏症、電磁波に過剰反応する電磁波過敏症、特定の食べ物で死に至るほどのアナフィラキシー、自閉症・発達障害など、世の中には原因不明とされる健康問題がどんどん増えている。

そしてこのような難治性の健康問題に苦しむ患者さんと関わる中で思うことは、その原因は決して化学物質だけ、電磁波だけ、ピーナッツや特定の食物だけではない、ということ。

時代が複雑化する中で、それに追いつけない人体機能があるということ。
症状は、単にその結果。

難病だろうが、腰痛・肩こりだろうが、癌だろうが、発達障害だろうが、精神疾患だろうが…、実際にみえる症状はその氷山の一角でしかない。だから症状を追い求めることが、木を見て森を見ないことになり、結果的には誰の得にもならない最期が待っていることになる。そしてそのことを医療にかかわる人間自身が知らない。

21世紀は、これまでの知識・常識の中だけですべてを解決できるようなシンプルな世の中ではない。これからもっともっと混沌としていくでしょう。

そこで自分の物差しをしっかり持ち、自分を冷静に分析・評価できることは、エネルギー的にとても重要なことです。

これからも自分を過信せず、謙虚に、しかし攻めの姿勢も忘れないよう、よりバランスのとれた施術を確立していければいいなと思っています。また患者さん側も、自費治療だからこそ、医療者にお任せの姿勢ではいけません。自費治療というのは、自分の健康管理に自己責任をもつ覚悟のある人が、自分で選んでくる医療なのですから。

お互いに真剣勝負、というところです。

最新の画像もっと見る