パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

小堀宗慶さんとシベリア

2006-08-30 23:04:45 | Weblog
日経新聞「私の履歴書」に遠州茶道宗家の小堀宗慶さんが書いています。
作曲家遠藤実さんの履歴書からはずれ続く履歴書ですが、
今回の履歴書は大変興味深く読んでいます。

小堀さんはシベリア抑留経験者で、
そのシベリアでどんな扱いをうけてきたのかを詳細に書いており、
今までシベリア抑留という言葉は知っていても
その内容までは知らなかったぼくにとっては衝撃的な内容です。

多くの先人が、戦争が終わりようやく家族に会えると思った矢先にソ連にだまされて
シベリアに連れて行かれ、4年にわたり強制労働を強いられ、多くの人たちが亡くなった事実は
もっと世界中の多くの人に知らせるべきだと思います。

また、そのような体験をした人々の「事実」を語り継いで行かなくてはいけないと思いました。

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42冊目

2006-08-28 23:35:02 | Weblog
△42「至福のすし」山本益博、2003、新潮新書

感想:
副題が「すきやばし次郎の職人芸術」とあります。
「すきやばし」とは数寄屋橋のことで、数寄屋橋交差点のすぐ近くに店があるようです。

この店の名は「すきやばし次郎」という名前で、知る人ぞ知る超有名鮨店だそうです。
そこの主の小野二郎という齢78歳の店主が名人らしく、
そのにぎりは宝石とか江戸前のなかの江戸前とか、とにかく世界中から絶賛されているとのこと。
たしかに、この小野さんはすごい人で、お客さんの口に入るものを作っているからといって
普段は手袋をしていたり、清潔第一でものすごく店がきれいだとかありますが、
一方で、70歳くらいまでタバコを一日1から2本吸っていたり、
この作者の山本さんに促されてから、先に白身を出して後でマグロを出すコースみたいなものを採用したりと、
いまいち「んー」というところもあります。もちろんすしはめっぽう旨いと思います。

その「次郎」を台無しにしているのが、この筆者の山本さん。正直うざい。料理評論家らしいが、
最後のところで、「小野二郎、すしは天職である」と勝手に人の人生を総括して悦に浸っていたり、
すしの食べる順番が決まっていないと、「次郎」のすしは存分に味わえないと決め付けたり、本当にうざい人です。

この評論家にかかると、「次郎」や頻繁に出てくるフランス料理の「ロブション」とかは、この山本さんの売名のために、
いわばマーケティングされて有名になったような気がしてなりません。
山本さんが、「「次郎」の味はすごくいい。店主もがんこそうで、本に書いたら受けそうだ」と思って、
いわば「次郎」を神格化することで、自分の価値をあげようとしているかのような気がします。

ずばり嫌いなタイプの評論家なので、本書はあまり評価はできませんでした。

同じようなことを思った人がいるらしく、その人は実際に「次郎」に食べに行った感想も書いてあるので、必見です。
ぼくも個人的にこの人の感覚に近いと思いました。
http://mucun.mo-blog.jp/home/2005/05/050210__6938.html

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41冊目

2006-08-27 19:55:26 | Weblog
△41「発見!快適の手ごたえ」快適自転車研究会編、2003、学習研究社

感想:
毎日同じような生活を過ごしているので、刺激がなくなってきている。
そこで、最近、会社に自転車通勤をしようかと計画を立て始めた。

片道6㌔ほどだし、一般的に通勤は片道15㌔が限界だそうなので、十分通えそうだ。
ただ、アップダウンが多いので、ママチャリではしんどいので、新自転車を買おうと思っている。
そのため本書を参考に読んだのだが、ダイエットとか一日ツーリングのことが多く書いてあり、
あまり参考にならなかった。

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ミツトヨ

2006-08-26 03:06:38 | Weblog
大手計測器メーカーのミツトヨの社長が逮捕されました。

ミツトヨは検査機能がある工場には必ず一つぐらいは製品が入っているぐらいの超有名メーカーです。
今回はイランに流れたようですが、正直いってありふれた3次元測定器が核開発に応用可能とは思いませんでした。
ヤマハのヘリコプターの件といい、最近は海外の核開発や兵器開発を援助する日本企業が増えて困りものです。

でも実際、致し方ない面もあり、日本企業の作るマザーマシンや、測定機器など、
ものづくりの基本で必要なモノは日本製の製品抜きでは語れないようです。

たとえば、韓国の現代自動車やサムスン。日本のあとを猛追して今や日本企業を脅かす最大のライバルですが、
これらの猛追は、日本からのマザーマシン輸出を止めることで減速させることができると聞いたことがあります。
なぜなら、自国で世界最新のマザーマシンを作れないからです。他の国のマザーマシンだと性能が2番手になり、
結局、日本製のマザーマシン頼りになるそうです。(少し極端すぎる話だとは思いますが)。

それほど高い技術力があることを認識し、
自分たちの製品が人々の不幸につながるようなことにならないように企業には気をつけてもらいたいです。

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40冊目

2006-08-25 01:57:21 | Weblog
◎40「仕事力」大前研一他、2005、朝日新聞社



感想:
著名人の仕事に関する考え方が、素直に、青臭く書いてあり、参考になりました。
特に本書は大学生が読むと良いのではないかと思います。

ぼくが特に良かったのは、大前研一、安藤忠雄、鈴木敏文、塚本能交、柳井正、中村勘三郎です。

大前研一は昔はいかにも「コンサル」というような胡散くさい本を書いていましたが、
最近は、仕事感というのか、サラリーマンを元気にさせようとしているのか、
好感が持てる本を書いています。

それからすごいのは安藤忠雄。この人の感覚はやはり尋常じゃないし、
情熱の塊のような人でとにかく凄い。

あと塚本能交はワコールの会長ですが、
女性の下着に関する考え方にただただ驚くばかりです。

人選がなかなか渋く、読みやすい。仕事に迷いが出たときにも良いかもしれません。

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博士になってた

2006-08-17 22:14:11 | Weblog
先日、図書館で母校の論文集を読んでいたら、
知っている女の子の博士請求論文のサマリーが載っていた。
どうやら経済学博士を取得したようだ。
と同時に、どこかの私立大学で講師として働きだしたようだ。
よくがんばったなと思った。

ぼくの年齢の31歳になると、大学の講師として働く人や、
「経済セミナー」とかに執筆したりする人も出てくるんだと思い、
昔、学究の道に進もうとしたぼくとしては、なんとも言えない気分になりました。

ぼくは卒業時に大学院か就職か非常に迷いましたが、
彼女は「ダメ人間になるかも知れないけど大学院に行く」と迷いなく大学院に進む一方、
ぼくは、母校の大学院ではなくて、イギリスの大学院に進もうと思っていたので、
その計画を立てるうちに怖気づいてしまい、
結局、いったん就職してから考えても良いのではないかと思い、就職したのでした。

イギリスの大学院は1年で修士が取れるし、アメリカほど学費も高くないし、
英語の勉強にもなるので、良いかなと思ったのですが、
生活費等を含めると200万以上かかかり、親にも言えず、
もし、就職できなかったらどうしよう、
という不安もあり、(今思うと)就職に逃げたのでした。

そんなぼくと違い、初志貫徹された彼女は大変すばらしいと思うし、
今後も末永く活躍してほしい思いました。

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39冊目

2006-08-16 20:24:23 | Weblog
○39「トコトンやさしい巨大高層建築の本」高橋俊介監修、2003、日刊工業新聞社



感想:
世界の巨大建築物について、やさしく解説しています。
・ピサの斜塔は建築しているときから傾き始めていたので、一番上のところでバランスが取れるように重心を変えてある
・出雲大社は最初50メートル近い(16階のビルに相当)ところの支柱の上にあり、記録では11回も倒壊した
・ローマのコロッセイムは2000年近くたった今でも、建物の歪みがなく、基礎工事が非常にしっかりしている
・ボロブドゥールは大きなピラミッド構造で、まだ全容が解明できていない 
・明治23年に浅草に高さ62メートルのレンガの高層ビルがあった(通称浅草12階)
・JR新宿と西武新宿駅はもともと合体させる構想があったのでマイシティは仮の建物

等が面白かったです。

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パロマについて

2006-08-15 05:27:37 | Weblog
パロマのガス湯沸し器の問題が大きくなっていますが、
この話でどうも「おかしいな」と思うのが、人員削減の話が先行しているところです。

というのも、これまでの不祥事事件では人員削減が表立ってこれほど報道されることはなく、
経営責任を問う声が大きかったからです。
役職員は減給程度で済まし、社長の小林さんは辞任しないとのこと。
これが一部上場レベルの会社なら株主からの責任追及で結局やめることになると思いますが、
オーナー企業の弊害で、相変わらず「喉もと過ぎれば」程度の認識しかないと思います。

この会社、実はぼくが転職するときに、面接を受けました。
転職会社の人から勧められて、面接時間も良かったので、腕試しで行ったのですが、
面接会場の自社ビルに入って、事務所受付に上がっていった途端に、「この会社は止めておこう」と思いました。
まず、事務員が誰一人挨拶しない(8人程度社員がいた)、雰囲気が暗い、商品が廊下に山積みされている等です。
適当に面接を終わらして後にしましたが、通っても断ろうと思いました。

また、今の会社でも、パロマから転職してきた人がいて、その人に話しを聞くと、
小林社長はよく現場に来て、「出来の悪いのは首にする」見たいな事を冗談ながらにも吹聴するとのことで、
それが嫌で本人も辞めたとのことです。
ただ、その人も社内で噂になるほど仕事ができないので、「こんなレベルの会社だったのか」と驚かされます。
(そんな人間を採用したうちの会社もどうかと思うが、採用した上司に聞いたところ、「だまされた。失敗した」とのこと)。

非上場会社でもサントリーなど社会に認められた会社もありますが、
パロマは今回の件で、「半人前」のオーナー企業と広く認知されたと思います。
ぼくも面接前に一応、会社内容について調べましたが、秘密主義の会社でほとんど内容がわかりませんでした。
売り上げは400億~600億程度だったと思いますが、
数年前に売り上げ1000億円~1500億円程度のアメリカの大手給湯器メーカーを買収して、
連結ベースで業界最大手のリンナイに並んだようです(記憶ベースなので数字は曖昧です)。
日経新聞では実質無借金で余裕資金600億円あると書いてありますが、それが本当なら優良企業だと思います。
HPでは同族ではないようなことが書いてありましたが、これは嘘でしょう。

おそらくこの会社は今後も変わらないし、メインバンクはチェック機能は放棄して金儲けに走っているし
(財務内容は悪くないし、海外比率が高くてデリバとかで儲ける機会も多いし、オーナー会社なので相続等でも儲かるし、
かなり銀行にとっては良いお客さんだと思います)、市場からの圧力もかからないので、
経済産業省の徹底した原因追求により、相応の責任を取らせてほしいと思います。

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38冊目

2006-08-14 20:40:48 | Weblog
△38「図解雑学こんなに面白い民俗学」八木透、政岡伸洋編著、2004、ナツメ社

感想:
前回よんだこのシリーズの「発達心理学」がとてもよくできていたので、
この本も手に取りましたが、あまり出来はよくありません。
というよりも、民俗学そのものがまだ出来て新しい学問分野なので、
体系化が遅れているし、研究も遅れているようなので、読んでいても「豆知識本」ぐらいの内容でした。

柳田國男が民俗学の創始者であることや、民俗学は、せいぜい明治以降から現代までを知る学問で、
それ以前は対象としないことなどが参考になりました。
豆知識本として読むには面白いと思います。

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37冊目

2006-08-14 01:04:10 | Weblog
○37「皇室御用達ものがたり」日本文化再発見研究室、2001、祥伝社



感想:
皇室御用達の業者の主な製品や、皇室とのかかわりについて書いてあります。
やはり特注品が多いですが、お米は一般の人と同じ米を食べていたり、古いものを大事に使ったりと、
業者を通して、皇室が見えて来るなかなかの良書です。写真もきれいなので、楽しんで読めます。
店の地図も巻末にあるので、お店めぐりをしても良いかもしれません。


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