パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

36冊目

2006-08-14 00:55:43 | Weblog
○36「一勝九敗」柳井正、2003、新潮社



感想:
ワンマン経営、変人、人間嫌い、怪物とおよそ経営者として「大丈夫か?」と心配させる男、柳井正。
この本では、その柳井が玉塚前社長に社長職を譲るまでを書いてあります。

その後、柳井氏が玉塚氏を更迭して自ら社長に返り咲いたのは記憶に新しいですが、
この本を読むと、その理由がよくわかるような気がします。
主に柳井氏が言っていることは、
①経営は10のうち一つが当たれば良い方。常に試行錯誤で、失敗しても良いが、
会社の経営を揺るがすほどの失敗はするな。失敗したら、綿密な計画をすぐに変更し、
そして失敗を素直に認めて、失敗をしないために何をするべきかを徹底的に考えろ。
②計画は机上の空論。最近の人は計画はうまく立てるが、実践までできない人が多い。
③お客様第一で、管理部門が強くなると、お客様が見えなくなる
④自分は優秀ではない

等です。この人の経営の考え方は、ドラッカーの著作「創造する経営者」に近いものがあります。
玉塚氏が更迭されたのは、手堅く実績は残すものの、チャレンジが足りなく、彼が目指す、
GAPのような世界展開できる企業にはなるにはスピードがないと判断したからでしょう。

ただ、柳井氏が企業はワンマンではだめだといって、人材の重要性を掲げているにもかかわらず、
後継選びが失敗したのは、大きな問題でしょう。

この本を読むと、柳井氏が自分に厳しく、他人にも厳しい頑固人間だということがよくわかります。
おそらくその度合いが尋常じゃないため、変人とか言われるのでしょう。

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35冊目

2006-08-12 05:56:04 | Weblog
◎35「ジャック・ウェルチわが経営(下)」ジャック・ウェルチ他、2001、日本経済新聞社


感想:
後半は、会社経営のエピソードが書いてあります。
特にキダー・ピーボディー(証券会社)の買収は失敗で、会社のカルチャー、
社員の考え方の違いで、相当悩まされています。やはり、投資銀行のような金の亡者系の人間の感覚と、
モノづくりの会社では感覚が全然違うようです。

その後は、イメルトを後継者に選ぶときの方法と、
経営者としての苦悩(候補者は親しい3人の中から選ばなければならなかった)がとても印象的で、
「この人仕事できる人は本当に好きなんだな」と感じた。
また、最後に、自分は光り輝く電球ではないが、
そのまわりを輝かせることについては自信があるというようなことを言っています。
意外と謙虚です。お勧めの一冊です。

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中だるみ

2006-08-10 21:16:56 | Weblog
最近、本を読んでいなかった。
胃腸風邪をこじらしていたからだ。
夏休みに、ピッチを上げていこう。
(まだ、ウェルチの「わが経営(下)」も少し残っていた…。)

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