△42「至福のすし」山本益博、2003、新潮新書
感想:
副題が「すきやばし次郎の職人芸術」とあります。
「すきやばし」とは数寄屋橋のことで、数寄屋橋交差点のすぐ近くに店があるようです。
この店の名は「すきやばし次郎」という名前で、知る人ぞ知る超有名鮨店だそうです。
そこの主の小野二郎という齢78歳の店主が名人らしく、
そのにぎりは宝石とか江戸前のなかの江戸前とか、とにかく世界中から絶賛されているとのこと。
たしかに、この小野さんはすごい人で、お客さんの口に入るものを作っているからといって
普段は手袋をしていたり、清潔第一でものすごく店がきれいだとかありますが、
一方で、70歳くらいまでタバコを一日1から2本吸っていたり、
この作者の山本さんに促されてから、先に白身を出して後でマグロを出すコースみたいなものを採用したりと、
いまいち「んー」というところもあります。もちろんすしはめっぽう旨いと思います。
その「次郎」を台無しにしているのが、この筆者の山本さん。正直うざい。料理評論家らしいが、
最後のところで、「小野二郎、すしは天職である」と勝手に人の人生を総括して悦に浸っていたり、
すしの食べる順番が決まっていないと、「次郎」のすしは存分に味わえないと決め付けたり、本当にうざい人です。
この評論家にかかると、「次郎」や頻繁に出てくるフランス料理の「ロブション」とかは、この山本さんの売名のために、
いわばマーケティングされて有名になったような気がしてなりません。
山本さんが、「「次郎」の味はすごくいい。店主もがんこそうで、本に書いたら受けそうだ」と思って、
いわば「次郎」を神格化することで、自分の価値をあげようとしているかのような気がします。
ずばり嫌いなタイプの評論家なので、本書はあまり評価はできませんでした。
同じようなことを思った人がいるらしく、その人は実際に「次郎」に食べに行った感想も書いてあるので、必見です。
ぼくも個人的にこの人の感覚に近いと思いました。
http://mucun.mo-blog.jp/home/2005/05/050210__6938.html
感想:
副題が「すきやばし次郎の職人芸術」とあります。
「すきやばし」とは数寄屋橋のことで、数寄屋橋交差点のすぐ近くに店があるようです。
この店の名は「すきやばし次郎」という名前で、知る人ぞ知る超有名鮨店だそうです。
そこの主の小野二郎という齢78歳の店主が名人らしく、
そのにぎりは宝石とか江戸前のなかの江戸前とか、とにかく世界中から絶賛されているとのこと。
たしかに、この小野さんはすごい人で、お客さんの口に入るものを作っているからといって
普段は手袋をしていたり、清潔第一でものすごく店がきれいだとかありますが、
一方で、70歳くらいまでタバコを一日1から2本吸っていたり、
この作者の山本さんに促されてから、先に白身を出して後でマグロを出すコースみたいなものを採用したりと、
いまいち「んー」というところもあります。もちろんすしはめっぽう旨いと思います。
その「次郎」を台無しにしているのが、この筆者の山本さん。正直うざい。料理評論家らしいが、
最後のところで、「小野二郎、すしは天職である」と勝手に人の人生を総括して悦に浸っていたり、
すしの食べる順番が決まっていないと、「次郎」のすしは存分に味わえないと決め付けたり、本当にうざい人です。
この評論家にかかると、「次郎」や頻繁に出てくるフランス料理の「ロブション」とかは、この山本さんの売名のために、
いわばマーケティングされて有名になったような気がしてなりません。
山本さんが、「「次郎」の味はすごくいい。店主もがんこそうで、本に書いたら受けそうだ」と思って、
いわば「次郎」を神格化することで、自分の価値をあげようとしているかのような気がします。
ずばり嫌いなタイプの評論家なので、本書はあまり評価はできませんでした。
同じようなことを思った人がいるらしく、その人は実際に「次郎」に食べに行った感想も書いてあるので、必見です。
ぼくも個人的にこの人の感覚に近いと思いました。
http://mucun.mo-blog.jp/home/2005/05/050210__6938.html