パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

68冊目~80冊目

2008-03-31 20:37:03 | Weblog
○68「マン・マシンの昭和伝説(上)」前間孝則、1993、講談社
感想:
本書は、戦中の航空機開発陣が、戦後GHQに航空機開発禁止を強制された7年間の入り口までを書いてあります。
さすがに前間氏だけあって、少々内容が細かすぎるところもありますが、非常に分かりやすく、良いところも悪いところも中立的に書いてあり、面白かったです。やはり、最近の自動車の隆盛は、もともとは戦後に職にあぶれた航空機エンジニアが技術のベースを作っていたことが再確認できました。


○69「プランターの野菜づくり」米安晟、2003、ブティック社
感想:
最近、プランターで野菜栽培を始めたが、素人向けには写真もあり、大変参考になった。


△70「航空宇宙材料学」塩谷義、1997、東京大学出版会
感想:
前半は材料の理論でよくわからなかったが、後半は、材料別の特性等が分かりやすく書いてあった。全体的に内容が難しいので△。

△71「英語の基本早わかり」MEMOランダム編、2005、三修社
感想:
高校卒程度の英語を短い短文と例文で簡潔にまとめてあります。少し英語から離れた人がウォーミングアップ程度に読むには良いですが、ある程度学習を始めた人が読むには退屈です。

○72「BCG流成長のイノベーション戦略」ジェームズ P アンドリュー, ハロルド L サーキン、2007、ランダムハウス講談社
感想:
キャッシュカーブとペイバック(投資回収)の重要性と、
イノベーションにおける重要な戦略ポイントがまとめてありました。例題も多いのですが、同じことを何度も書いてあり、そんなに中身は濃くありません。ただ、コンサルが書いた本の割には結構役に立つことも書いてあるので、いつか再読したいと思います。


○73「橋を見に行こう」平野暉雄、2007、自由国民社
感想:
日本の橋の写真集で、写真がきれいだし、ポイントを押さえた写真が多い。特に四万十川の沈下橋や、沖縄の小さい橋、各神社にある、神様が渡る用のおもちゃのような橋など、非常に面白い。


○74「明治の洋館」NHK「美の壷」制作班、2006、日本放送出版教会
感想:
明治の洋館で、コンドルという外国人が色々、海外の建築を教え、日本では漆喰を使った擬洋風というものが一時期、当時の職人達の間で作られたところなどが興味深い。


△75「工場萌え」大山顕、2007、東京書籍
感想:
主に筆者が住んでいる関東地区の工場地帯の写真と、
工場地帯見学についての筆者のこだわりが書いてあるが、
最後の文章が下らないので△にした。

○76「日本のかたち 洋館」中川武、2003、山と渓谷社
感想:
明治村と、その他に点在する洋館を取り上げているが、一番驚いたのが、大浦天主堂が国宝だということ。それ意外には、長野の開智学校などがすばらしい。


○77「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」武田邦彦、2007、洋泉社
感想:
サーマルリサイクルを知っていれば、何をそんなにガタガタ言うのだ?と思ってしまう。ただ、ダイオキシンはそれほど有害で無いなど、知らなかったことも多く、是非、色々な人に読んで欲しい。ただ、最後にみんな自然に帰れと筆者は主張しているが、非現実的だし、何ら解決策を提示できていないのは問題。最近は反環境のような本がたくさん出版されており、欧州主導のCO2規制など、非常に欧州特有の規制をかけて自分の地域を有利にする政策が見え隠れしており、やはり環境も胡散臭い代物だということがわかってきた(プーチンのサハリン2の謀略など)


△78「三菱重工21世紀への挑戦」碇義朗、1992、日本能率協会マネジメントセンター
感想:H2Aロケットが飛んだので、関連した内容が無いか読んだが、なかった。提灯本であまり面白くなかった。


○79「夢を実現する戦略ノート」ジョン・C.マクスウェル、2005、三笠書房
感想:
成功するためのポイントノートみたいのが、最後のページにあり、参考になった。内容的にはわりと平凡ですが、
後日読み返してみようと思います。


◎80「モノができる仕組み事典」成美堂出版編集部、2007、成美堂出版
感想:
卓球のタマや、CD、野球ボール、ギター、クルマなど、
いろいろモノができる工程がカラー写真であり、分かり易い。同時によく、これだけ取材したし、出来たナーと感心した。さすがに他に見せられない工程は字とか絵になっていたが、これだけのものを作った成美堂さんには頭が下がります。

今期の目標80冊をギリギリ達成しました。

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さようならベアスターンズ

2008-03-15 22:02:17 | Weblog
アメリカの名門投資銀行の一つ、ベアスターンズに実質的な公的資金が注入された。ようやくか・・・と思う。

FRBという、日銀みたいなところが主導になり、JPモルガンチェースに融資し、その金をベアスターンズに注入するというスキームだ。めでたしめでたし。
しかし、金融というのはゼロサムがつきものだから、これだけ、アメリカの害悪を世界にばら撒いて、色々な人たちの資産を下落させたり、家を奪ったりしているわけだから、それだけぼろもうけしている輩もいるわけだ。

まず、投資銀行の経営陣。これらは責任が見えやすいし、辞任すればよいのだか、問題なのは、そこでぼろもうけして、責任を取っていない従業員だ。こいつらは、会社の金=人の金で数億数十億と儲けて大金持ちになっていながら、何一つ責任を問われない。これはおかしい。

結論からいうと、最低儲けた金の半分程度は没収しないといけない。彼らは市場を使ってもうけて、あとは知りませんでは済まされない。いや済ましてはいけない。

サブプライムを借りてようやくマイホームを手に入れた人たちの家を取り上げておいて、(おそらく)自分達は大豪邸と別荘をもってるような生活をしているのはおかしい。まあ、もともと守銭奴の集まりのようなものだから、倫理に訴えても、なんとも思わないだろう。

当然、会社が倒産したり、損したりしても、経営陣と株主(とっても株券の範囲)しか責任がないのは百も承知だ。しかし、尋常でない給料を手にした彼ら従業員は、通常の以上の責任を求められるはずであるし、それだけの付加価値を提供したとするならば、その責任において給料を返すのは当然だろう。彼らは、いわば市場を騙して煽ったり続けた張本人なのだから。

最近は優秀な大学生がよくわからない外資コンサルや外資金融に流れて、日本の技術力が落ちてくるのではないかという話もあり、あまりの高給は問題があるようにも言われている。珍しく日経でもその問題と、本当に付加価値を生み出しているのか?という疑問を提示していた。
結論から言えば、生み出しているに違いないが、それに対する報酬が極端すぎる。そのため、従業員が個人で市場から多くの金をかすめ取ろうとして、市場がめちゃくちゃになる。ということではないだろうか。

これまでは、その守銭奴理論が、アメリカ流市場主義という隠れ蓑でもって正当化されてきたが、今回のサブプラム問題で、やっぱり守銭奴の理論ということが露呈してしまった。

また、高度な金融技術としきりに何も知らない日本の評論家がアメリカの金融技術の高度さを手放しに賞賛していたが、今回、高度な金融技術を駆使したはずのサブプライムが大崩壊したことについて、何も語らない。おそらくイメージで話していたのだろう。

アメリカの公的資金のさらなる注入と、経営陣、従業員も含めた資産の没収も含めて強行に実施してほしい。

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新銀行東京の失敗2

2008-03-09 03:33:17 | Weblog
以前に、新銀行東京の失敗について書いたが、やはり世間からの批判が強いらしく、続報で次々と記事が出てきている。

2400社が倒産したとのこと。それに、最初の経営陣が積極融資策をとったのが悪いという、石原信太郎の言い逃れのロジックである。

そもそも、多少業績が悪くても、中リスク中リターンでの貸し出しを狙った銀行を作ったのは信太郎である。
だから、設立当初はゼロスタートなのだから、とにかく貸さないと話にならない。そこで、貸そうとするが、すでに業況の良いところは既存銀行に抑えられているので、どうしても、リスクの大きい貸し出しが増える。これは当たり前の話である。そこを考えずに、今、業況が悪いのは、過去の経営陣だというのは言い逃れに過ぎないし、それならば、過去から一貫して指導に当たっている信太郎はなおさら責任をとらなくてはいけない。
信太郎は自分も過去から関わっていたくせに、自分は蚊帳の外と見せかけておいて、過去の人に責任を押し付けて逃げようとしているに過ぎない。

メガバンクでも過去の人に対して訴訟を起こすような愚行はしていない。せいぜい、退職金の凍結ぐらいだ。それは、金融の限界でもあるのだが、また、ある意味中の人間でないとわからない真実でもある。

これからこの銀行がどうなるかわからないが、希望を持って
新銀行東京に転職した多くの信金マンや地銀マンがとても可愛そうだし、お客さんも困惑しているだろうと思う。



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新日本製鐵は二流会社である

2008-03-09 03:13:13 | Weblog
かつての名門新日鐵はすでに二流会社になってしまったようだ。
最近では名古屋製鐵所での爆発事故。大きな事故であるにも関わらず、HPには何も声明が発表されていない。
普通の会社なら、あれだけ世間を騒がせたなら、何か第一報でもHPに掲載する。というか、新日鐵の規模・レベルの会社ならそんなのは最低限の話である。

さらに、橋梁の談合事件での長期の営業停止、最近でも談合で新日鐵の子会社が捕まっていた。

少し前だが、経団連の提灯記事ばかり載せる日経もさすがに、「コンプライアンアス違反ばかりが続く新日鐵ははたして、経団連の副会長会社として適切だろうか?」というきわめて良心的な記事が掲載された。
それ以降はいつもの新日鐵万歳の記事に戻ってしまった。

新聞報道で誤りや、決定してない話が掲載された場合は、神経質なほど即日にHPに掲載するにもかかわらず、自社の事故を載せないとは何事だろうか。また、名古屋製鐵所はちょくちょく社内外注で死亡事故を起こしており、安全管理をきちんとしているのか大きな疑問が残る。

最近では、トヨタ系が安全が一番、次に品質というように、
安全に対する意識が非常に高い。にもかかわらず、経団連会長を務めた、かつての名門企業新日鐵ならばなおさら、死亡事故が頻発する工場は操業停止にしても良いのではないか。
それで自動車メーカーから多額の賠償金を請求されたところで、自社の管理があまりにずさんなのだから、仕方がないのではないかと思う。

二流会社新日鐵の再起を願う。

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65冊目~67冊目

2008-03-06 23:34:51 | Weblog
○65「よくわかるヒコーキ学超入門」阿施光南、2001、山海堂
感想:
飛行機がどうやって飛ぶのかを詳しく説明するとともに、飛行機の分類や、変り種の飛行機などが書いてあり、
なかなか面白かった。

○66「面白いほどよくわかる現代思想のすべて」湯浅赳男、2002、日本文芸社
感想:
以前、この人の本を読んだときは、ファッションといういんちき臭い言葉がよく使われていて嫌な感じがしたし、筆がすべりすぎていて、非常に不愉快な思いがしましたが、それに比べると、かなり押さえが聞いていて安心して読めました。
特に最近のフランス哲学や、ウィトゲンシュタインなどはインパクトがあります。

◎67「何のために働くのか」北尾吉孝、2007、致知出版社
感想:
いわずと知れたSBIの北尾社長の本です。このひと、ライブドアのがフジテレビをのっとろうとしたときに、ヨコからくちばしを入れてきた、M&Aは俺が一番熟知していると嘯いていた人ですが、この本を読んで大きく印象が変わりました。
・稲盛さんの人生方程式
 「考え方×能力×熱意=人生・仕事の結果」で考え方はマイナス100からプラス100まである。
・仕事を止めたいという若者にはこういう
 1.あなた、寝食を忘れるぐらい仕事に打ち込んでる?もしそれでもなおかつ今の仕事がいやだったら、方法は3つしかない。①その仕事を辞めて自分で打ち込めると思う仕事を新たに探すこと。②道楽の世界を持つこと。趣味でも何でもいいから仕事と違うことをやる。③考え方を変えてみること。仕事を客観的に眺めると気分がかわり、やる気も出てくる(吉田茂の例)
・すべての小さい行いが自分を成長させる(コピー取りなど)
・ものの見方考え方(安岡正篤)→根本的にものを見る、多面的にものを見る、長期的にものを見る
・基本は4時間睡眠。疲れたときは昼寝をする。
・土日の晩御飯は野菜ジュースと果物。週3回ジムに行き36分かん歩く。
などが参考になりました。

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