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カネボウ粉飾決算

2006-08-13 | 社会
カネボウの粉飾決算事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われた
元会計士3人の判決公判が9日東京地裁で開かれ、3人とも求刑どおり1年6ヶ月~1年の有罪判決が言い渡された。
ただし、粉飾はカネボウが主体で、「3人の粉飾への関与は積極的ではない」「見返り目的の荷担ではない」との理由から執行猶予付き判決となった。
また中央青山監査法人は金融庁から2ヶ月間の業務停止命令を受けている。

以前、公認会計士山田真哉著の「女子大生会計士の事件簿」シリーズを愛読していて・・その本に出てくる会計士達の毅然とした態度で職務を遂行している姿に大変尊敬できる職業だなぁと感心した。

と同時に監査報酬を企業からもらっていることや、企業側の人達とは実際に何回も接見するということを考えると知識があるだけではダメ  強い信念をもって職務遂行しなければならない職業であることの大変さを感じた。

なぜなら大抵の企業経営者はみるからに悪者風(悪役お代官様風)であるどころか会社のことを考える人柄のよい役員達のように見えるはず。
そんな中で監査をするわけだから情が入ってもおかしくないように思う。
企業の状態が悪ければ悪いほど正義をとおすことで企業が株式市場に上場することができなくなってしまう  そのため企業で働く人・下請けの中小企業へおよぼすであろう大きな犠牲がちらつかないはずはない。

毛利晴光裁判長は3人の行為を「自己保身という身勝手な動機」と指摘し、「投資家の利益保護という会計監査の本旨を忘れ、公認会計士としての職業倫理にたいする自覚に著しく欠けた誠に恥ずべき姿勢」と非難していましたが、3人とも64歳・59歳・56歳と成熟した会計士達ではありませんか
  そんなこと百も承知のはずなのにおこってしまった。

これにはやはり監査報酬  が担当企業から支払われているということが最もおおきな原因ではないだろうか?
普通、市場では客からの報酬に対しその客へのサービスを提供する。
そう考えると癒着がおこる危険性の存在はこれからもなくならないのではないのか。
企業から報酬を受ける現行制度の改善が必要だと思う。
私も投資家のはしくれ、
報酬を投資家が監査人に支払ってその監査を信用して投資する
そういう体制に早く変えてほしい


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