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福島県立医大のエコー検査のひどい実態。しかし民医連は・・・? 

2013-06-15 11:27:05 | ちばアクションの活動

まずはこの動画を見てほしい

OurPlanetTV

 

これまで「精度の高い検査」と説明されてきた福島県県民健康管理調査の甲状腺検査。しかし、アワプラの入手した会議資料によると、福島県立医科大外による甲状腺検査はぎりぎりの検査体制にあり、福島医科大の幹部が「必ず誤診が起こる」と明言。医療訴訟から医師を守るために10億の医療損害賠償責任保険に加入していたことがわかった。

http://youtu.be/ZfcKSPcBVpA

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不信募る「小児甲状腺検査」 別機関の診断結果と違い(東京新聞:こちら特報部)

福島県の「県民健康管理調査」検討委員会は先月、18歳以下の2人に甲状腺がんが見つかったと報告した。昨年9月に1人が判明しており、計3人となった。県は福島原発事故との因果関係を否定するが、「安全神話」に徹した姿勢に批判は強い。なにより、検査データを当事者にすら十分開示していない。「賠償の低減が狙いではないか」。保護者たちの不信と不安は募るばかりだ。(林啓太)


「県の検査は『安全です』という結果ありきではないかと…」。福島県伊達市の主婦島明美さん(43)はそうつぶやく。

手には小学5年生の長女(11)が受けた甲状腺検査の報告書があった。「異常は見られませんでした」と記されていた。

だが、島さんは市内の診療所で再検査させた。すると、嚢胞が2つ見つかった。中学1年生の長男(13)も県の検査では嚢胞が1つだったが、2ミリ大が2つ見つかった。

子どもたちに再検査の結果を伝えた。二人は黙りこんだ。以来、島さんはその話題を避けているという。「あんまり怖がらせても仕方がない」

同市の主婦津田亜紀子さん(39)も県の検査に納得せず、別の医療機関で子どもを再検査させた。結果は異なっていた。

小学6年生の長男(12)と5年生の長女(11)で、県への問い合わせで、長男は「最大2.5ミリ」、長女は「複数」の嚢胞があることが分かった。

別の医療機関の検査結果では、長男の嚢胞は最大3.8ミリが2個で、長女の嚢胞は4ミリ大を筆頭に12個以上。長女の検査写真には、嚢胞のつぶが無数に写っていた。

再検査した医師に「海苔や昆布を毎日、食べさせなさい」と指導されたが、長男は海藻類が苦手。みそ汁のだしに昆布を使って飲ませている。

県の甲状腺検査の結果は症状が深刻な順にC、B、A2、A1の4段階で示される。CとBは二次検査の対象になる。ただ、嚢胞が被ばくの結果とは言い切れない。

環境省が8日に発表した長崎など3県での子どもの甲状腺検査では、計56.6%に小さなしこりなどが見つかった。約41%の福島県より高い。八王子中央診療所(東京都八王子市)の山田真医師(小児科)も「嚢胞と結節は、がんと直接は関係がない」と指摘する。

それでも、島さんや津田さんらの不安は尽きない。県の検査への姿勢に粗さが目立つからだ。

例えば、時間だ。県の検査で甲状腺に超音波を当てる時間は異常な所見がない限り、一人当たり短いと数十秒。たいていは2~3分だ。広報担当は「詳細な検査が必要な人を見つけ出す『スクリーニング』」と話す。

一方、島さんが再検査に利用した診療所は、10分以上かけて調べた。その診療所とは別に再検査を受け付けている「ふくしま共同診療所」(福島市)所長の松江寛人医師(放射線科)は「県のやり方は完全に間違っている」と言い切る。

「たった数十秒では、がんにつながる重要な病変を見落とす可能性がある。一見、異常な所見のない子どもでも15分はかけて調べるべきだ」

先月の「県民健康管理調査」検討委員会の発表では、甲状腺がんの3人以外、7人に疑いがあるとされた。席上、県立医大の鈴木真一教授は「甲状腺がんは最短で4~5年で発見というのがチェルノブイリの知見」と述べ、福島原発事故との関連を否定した。

しかし、世界保健機関(WHO)によると、世界での大人を含む甲状腺がんの発生率は人口10万人に対して男性1.7人、女性4.7人。山田医師は「患者とその疑いがある人が、3万8000人のうち10人。割合は多い」と懸念を示す。

県は1986年のチェルノブイリ事故のデータで、福島原発事故との関係を否定する。だが、本当に否定できるのか。

鈴木教授の「上司」にあたる山下俊一・県立医大副学長が約20年前に書いたチェルノブイリ原発周辺の子どもの甲状腺がんを研究した論文を読むと、疑問が浮かぶ。

山下氏が放射線影響研究所の長滝重信元理事長らと執筆した論文は「チェルノブイリ周辺の子どもの甲状腺の病気」。事故時に10歳以下だった約5万5000人を検査し、4人を甲状腺がんと診断した。「放射線への感受性が高い小児は、初期の急性被ばくとその後の低線量被ばくで甲状腺が傷つけられる可能性がある」と懸念を示していた。

北海道の深川市立病院の松崎道幸医師(内科)は、福島県郡山市の児童・生徒らが市に対し「集団疎開」を求めた仮処分の申し立てで、「山下論文」を基に「福島の小児甲状腺がんの発生率はすでにチェルノブイリと同じか、それ以上になっている可能性がある」との意見書を作成した。

ただ、「福島では放射性ヨウ素の放出量はチェルノブイリに比べ少ないとされる」(山田医師)という指摘もあり、確定的なことは言えない。

それでも、保護者らが不安を覚えるのは当然だろう。その解消には検査データの伝達、公開こそが前提となるはずだ。

県の対応はその逆に徹している。今回の発表でも、がんや疑いのある子どもたちの年齢や居住地区、被ばく線量などは伏せられた。山田医師は「これでは、放射線と甲状腺がんの関連を考察できない」と県の姿勢を批判する。

当事者への情報公開も不十分だ。県の検査で高校2年生の長女(17)に複数の嚢胞が見つかった伊達市の主婦大山かよさん(49)も、詳しい報告書や超音波で撮った写真を検査データを集約する県立医大に求めたが、担当者は「渡せない。見たければ、情報公開請求をして」と伝えてきた。

情報公開制度は時間がかかり、資料の複写の費用なども自己負担だ。県健康管理調査室は「調査を素早く進めるため」と釈明するが、大山さんは「データは当事者のものなのに」と憤る。

情報の出し惜しみについて、集団疎開の仮処分申し立てで代理人を務める柳原敏夫弁護士は「被害者に東電に対する損害賠償訴訟を起こさせないよう、詳細な情報を出さないようにしてる可能性もある」と推察する。

そうだとしても、被害の実態を隠し通すことはできない。実際、島さんのように、別の医療機関で子どもに再検査を受けさせる保護者たちは増えている。松崎医師は県の対応にこう忠告した。

「情報を隠そうとすればするほど、保護者の不信の蓄積は募っていく。保護者たちに対して、県にはもっとオープンになり、一緒に甲状腺がんの脅威に立ち向かう、という姿勢を示すべきだ」


[県民健康管理調査]
福島県が福島原発事故を受けて、全県民を対象に実施している。被ばく線量を推計する「基本調査」と、事故後の健康状態を把握する「詳細調査」がある。甲状腺検査は詳細調査の一環で、事故発生時に18歳以下だった36万人が対象。計画的避難区域の居住者から始まり、2011年度までに詳細な調査を終えたのは3万8000人。


[デスクメモ]
知らなかったとしても、責任からは逃れられない。先の戦争でも国民は被害者であり、加害者でもあった。原発も同じだ。被ばくした子どもたちへの一義的な加害責任は東電や行政にある。が、原発政策を看過し、電力を享受してきた者にも責任がある。絆の本来の意味がいま、個々人に問われている。


2013年3月9日 東京新聞 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013030902000177.html

民医連の甲状腺検査についての考え方と取り組み

受診者の中には「福島県民検査は信用できないから受けない」

「検査したけど結果は紙きれ一枚送ってきただけ。何だと思っているのか」と怒っている人がい
ました。
 しかし、福島県民検査は県民のこどもたちを生涯責任を持ってみていくという目的で行われており、
尊重するよう説明しています。」

 

北海道民医連新聞 http://www.dominiren.gr.jp/modules/news1/article.php?storyid=1724&page=1

民医連医療が輝くとき


不安に寄り添い甲状腺診療/第6回学術運動交流集会から ③
2013-03-07 18:22
 2011年10月から、震災時18歳以下だった福島県民対象の甲状腺検査が始まりました。
 福島県外へ避難されている方については検査体制が整った地域から行われており、北海道では昨年11月から札幌市内の3カ所で避難者対象の検査が始まっています。

 北海道民医連は避難者の会や支援団体と関わり、議論を重ねながら、昨年3月より道内で11回健康相談会活動を行ってきました。

 4月1日には春休みの保養で定山渓に来ていた8世帯の健康相談会を行いました。
 相談会で出てきたのは甲状腺検査をしてほしいという強い要望でした。
 その翌日札幌病院で体制を急遽整え、小児12人、成人8人の甲状腺エコー検査をしました。
 その後も相談会を行い、希望者の甲状腺検査を行う流れを作りました。

できるかぎり傾聴 

 相談や診療の際のこころがまえは、被災者の気持ちに寄り添いできるかぎり話をよく聴くこと。
 実際に、話しただけで楽になったという方もいました。
 福島県内では不安を口にするのも憚られる雰囲気もあるようです。
 誤解しているようなことは指摘します。
 また、わからないことはわからないとはっきりいう。
 これも大切だと思いました。

 昨年10月まで、小児科では計123人にエコー検査をしました。
 診察のみは8人。
 3~9歳が多く、震災時に母親のお腹にいた子どもは2人。
 検査希望者は「早く県民検査を受けたい」「検査は受けたが納得できず、再検査を希望」「福島県民ではないが震災後高線量の地域にいたので検査を受けたい」方に大きく分けられます。

検査結果の考え方 

 エコー検査では、結節と嚢胞をみつけて大きさを計測し、福島県民検査の基準に従ってフォローアップの方針を決めます。
 当院小児科での検査ではB判定が2人、C判定はなく、割合としては現時点で報告されている福島県民検査の結果とほぼ一致しています。
 地域の差、年齢による差はありませんでした。

 小さな嚢胞や結節をどう考えるかですが、成長過程でできる生理的なものか、病的ととらえるかが問題になります。
 福島の子どもの約4割にみられたことで「大変なことだ」という論調がありますが、私は慎重にみていかなければならないと考えています。
 現在、政府主導で被曝の影響のない地域での検査が行われていますので、比較検討することではっきりすると思います。

 福島県民は定期的なエコー検査が保障されており、それをしっかり受けるよう指導し、B判定の方は2次病院を紹介しています。
 受診者の中には「福島県民検査は信用できないから受けない」「検査したけど結果は紙きれ一枚送ってきただけ。何だと思っているのか」と怒っている人がいました。
 しかし、福島県民検査は県民のこどもたちを生涯責任を持ってみていくという目的で行われており、尊重するよう説明しています。

  …

原発事故:福島に募金診療所が開院へ 
住民の不安に応え

毎日新聞 2012年11月24日 11時59分(最終更新 11月24日 12時30分)

 

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甲状腺検査用の機器の動作を確認する松江寛人医師
=福島市太田町のふくしま共同診療所で
2012年11月23日午後1時58分、蓬田正志撮影


 東京電力福島第1原発事故に伴う被ばくへの健康不安に応えようと、
市民らが募金活動をした「ふくしま共同診療所」が12月1日、
福島市太田町に開院する
18歳以下を対象にした県の甲状腺検査用機器も備え、
セカンドオピニオンを提供して不安解消を目指す。
呼び掛け人の一人で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
の佐藤幸子代表は「住民の心のよりどころになる診療所を目指したい」と
話している。


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