とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

遺品2

2005年08月23日 | 日常
続きです。
暗い話で恐縮です。

日曜日、片づけしていたら、別の部屋から
義妹と姪たちの「きゃあ」という悲鳴。
飛んでいくと、箱の中に風呂敷に包まれた
三つの位牌が。

私にはすぐわかりました。
母の両親、そして、母の母親の位牌です。
それこそ、父と結婚するときに持ってきたんでしょう。
母も母の母も、一人娘だったそうだから。

母は未成年で結婚しました。
どんな気持ちで持ってきたのでしょう。
そしてどうするつもりだったのだろうか。
改めて心細かったであろう、母の思いに辛い気持ちになりました。

母の母のお骨がどこにあるか、私たちは知りません。
亡くなった時に、先祖のお寺に引き取られたと
聞きました。
戦争中のことです。

母の父親はやはり、実家に引き取られていました。
数年前に、母と弟で、引き取りに行きました。
墓石もなく、ここらあたり、というところを
掘り返したと言っていました。
今は、東京のある霊園の、集合墓のようなところに
永代供養されています。
これは弟の親孝行でした。
母も安心したと思います。

母の両親はともに病死ですが、
戦争が遠因にあります。
戦争がなければ、多分両親ももう少しは長生きしただろうし、
母は思い通りに学校の先生になったことでしょう。
母が両親を一緒のお墓に入れたに違いないし。

・・
でも、母は泣き言は言わない人でした。
前向きで元気でした。
父親の集合墓も気に入っていたように思います。
自分もここでいいわと言っていたことも。
私実は、母もあそこのほうが良かったかもしれないと思ったのですけど。
父と一緒に実家のお寺に納骨されました。

まあいいわ。
きっと魂は自由だと思うから。