とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

母の遺品

2005年08月22日 | 日常
無人になってしまった、実家の整理をしています。
弟が一家で週末ごとに行ってくれているので
私も、頑張らないと。

思いがけないものが出てきます。

母の子ども時代のアルバム。
戦争中に燃えてしまっていると思っていましたが、
思いがけず何冊か出てきました。
意外なほどかわいらしい母と、両親の写真。
母の両親の写真は、居間のボードに一組飾ってあったので
見たことがありましたけど。
ダンボールの中に入っていた。
ほとんど、しまいこんであったのです。

母は一人娘です。
早く亡くなった、両親の話はきいていました。
やさしくて、日本刺繍が上手で、教師をしていた母親のこと。
おなじくやさしくて、教師でもあった父親のこと。
母は両親が大好きで、自分も教師になって、両親を養っていくつもりだったこと。
両親をなくし、師範学校へ行く夢を諦めたこと。
その経験から、女は損だとよく言っていました。
もし男の子なら頑張って行けたのにって。

そんなことがあるから、子供が生まれても仕事を続けることにした、
私のことも応援してくれたのですね。

母の小学校時代、女学校時代の集合写真もありました。
母は幸せだった小学校時代のことも良く話していました。
歌や裁縫が得意だったって。

そんな時代の写真も、両親の写真もしまい込んでいた母の気持ちは
良くわかりません。

だけど・・
見たら泣けて仕方なかったからなのかもしれません。
17歳で一人ぼっちになった母。
その母の気持ちが、55になってやっとわかった私です。