後半は、国道370号線を高野山上「大門」前へと至る「高野山ヒルクライム」でスタートします。
登坂距離 : 20.5km
平均勾配 : 3.7%
獲得標高 : 820m
高野山ヒルクライムの概要です。単独のヒルクライムコースの距離が20kmを越えるというのは、関西では大台ケ原ヒルクライムコースに次ぐ距離の長さなのではないでしょうか。ただ、スタート地点から7Kmくらいまでは勾配もきわめて緩く、勾配のピークも平均して8%程度なので、キツい登り坂ではありませんが、ただひたすらに長い。登っても登っても辿り着かないという感じです。
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九度山交差点から国道370号線を丹生川に沿って南下していきます。九度山の民家が立ち並ぶ穏やかな町並みの道を行きます。
レトロな雰囲気のある赤瀬橋を渡り、高野山に向けて山中の道に入って行きます。
高野山上へと続く、南海高野線の高架下を潜っていきますが、赤色の橋がなんともレトロチックで良い味出ていますね。
紀ノ川流域、五條や橋本、九度山あたりは柿が名産品で、行く道々に柿を売っているお店がありました。え、こんなに暑いのに柿って・・・ってな感じで、まだ私の身体感覚的には柿の季節はまだまだ遠い感じなので少し困惑しました。そうそう、この辺りの名物といえば、柿の葉寿司で、大好物なので是非食べたかったのですが、結局今回のツーリングでは食べ損ねてしまいました。残念。
緩い勾配(5~8%ぐらい)の坂道をゆっくりペースで登って行きます。高野山はドライブで訪れることのできる観光名所でもあるので、片側1車線の車道はしっかりと整備されています。
ヒルクライムコースの最初は谷間の道を登っていくので、眺望はあまり良くありません。時折、木々の切れ目から高野山と思しき山の頂が垣間見えるだけって感じです。ヒルクライム後半は、山の斜面を登っていく道なので右手側の視界は開けてきます。けど、そんなに素晴らしい眺望が得られるって訳でもない。ま、よそ見をせずに寡黙に山を登れってことなのでしょう。
20km以上続いたヒルクライムコースもいよいよゴールが近いようです。
重畳たる山並み!!って程でもない。けっこうな標高まで登ってきている筈なんですけど、周りの山も高いから高度感が出ないのかな。
大門が近くになってくると交通量は増えてきます。休日の正午ごろ、高野山は観光名所なだけあって交通量は多いです。しかし道路も広いので車のせいで登り難いという訳でもありません。
そしてついに、高野山、大門に到着しました。これで、ここに来るのは人生で3回目となりました。高野山全体の総門ということで流石に立派な造りになっています。現在の門は、1705年に建立されたもので、以後、数度に渡る改修を経て、現在に至っています。
大門より東に進むとすぐに高野山の町並みに入って行きます。山上は東西に長細い平坦な土地になっていて、アップダウンがほとんどない感じ。山の上に町が作られたような不思議な感覚のする土地となっています。
高野山上の町の標高はおよそ900mあり、紅葉が僅かに始まっていました。高野山の寺は丹塗りの色艶やかなものが多いので、紅葉が本格化した時期になると明るい色彩の建物と自然の風景が相まって壮麗な様相になりそうな気がします。
壇上伽藍の境内の建物群です。壇上伽藍は高野山の中心地です。開祖である空海(弘法大師)が「曼荼羅」の思想に基づいて根本大塔、金堂等が配置されています。境内の中にはたくさんの建物があり、どれもが格式の高そうな雰囲気を醸し出していました。
その壇上伽藍の中心となる根本大塔。スケールの大きさに見とれて写真を撮っていると、なんと、一条宝塚店の走行会で何度かご一緒になったことがあるDOMANE4.0さんとばったりと出会いました。DOMANE4.0さんもケルビムの自転車とトレックのジャージを着た私に気づいてもしやという思いで、声を掛けてくださったそうです。DOMANE4.0さんはツーリングではなく、高野山観光に来ておられました。こんな場所でお出会いするとはまさに奇遇ですが、ロードバイクを通じた知り合いが増えてくると観光名所で色々な方にお出会いする機会が今後も増えそうな感じですね。
壇上伽藍の見物を終えて、いよいよ昼食休憩。その前にビールで一服。とはいってもノンアルコールですけど。昼食はどこのお店にしようかと探していると、このノンアルビールを買ったお土産屋さんも食堂があって、そこで味噌おにぎり定食なるものが食べられるそうで、このお店に決めました。
焼き味噌おにぎりと、梅味噌おにぎりを美味しく頂きました。食べ応えのある2個のおにぎりとワサビ漬けお味噌汁もついて500円はなかなかリーズナブルなお値段でした。
次にいよいよ、高野山信仰の中心地である奥の院に足を踏み入れます。が、記事が長くなってしまうので、一旦ここで閉じようと思います。日帰りツーリングで記事が3回に渡ってしまうというのも珍しいですが、それだけ内容が濃かったということですね。