チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

はり灸健保推進:私の戦いの跡を辿りながら・・・・・20

2013年11月29日 | 鍼灸健保問題

「公開審査」は、被保険者の代弁者も発言し、
いかにも公平な制度のように見せながら、
実は、
「国の考えを追認するに過ぎないインチキ制度」
であることが明白になりました。

いよいよ「行政訴訟」へのスタートです!

棄却された3件の事例の患者さんには
すべてこれ以上の取り組みは敬遠されてしまいました。

国との戦いは患者さん自身の戦いです。
心から、鍼灸治療への信頼を持ち
現行の理不尽な制度に怒りをもち行動してくれる
患者さんの選択が重要な課題です。


その後も、
同じ理由での何人かの「不支給処分」を受けた患者さんはいましたが、
ほとんど、そのまま諦めてしまい、
なかなか「不服申し立て」→「行政訴訟」を決意してくれる患者さんは
みつかりませんでした。

そして、やっとの思いで、I.Kさんがその気になってくれました。
県審査官・社会保険審査会の「棄却」決定を待って
いよいよ「提訴」という段階では、
彼女も動揺していまい、提訴は諦めると言い出されてしまいました。

私の女房の説得で、やっと提訴期限の土壇場で
決心してくれて、訴訟にこぎつきました!

しかし、
「訴状」の裁判所への送達が
「審査会の裁決書のI.Kさんへの到達の日付からみて、1日遅れた」
という難くせのような手続き上の理由によって
「提訴」は棄却され、すべての取り組みの努力は水泡に帰しました。

この、提訴にはいるまでに、
東京1名・宇都宮2名の3名の弁護士が献身的に協力してくださる
ことになり、「鍼灸健保裁判・弁護団」結成されました。

私は、「弁護団」に支えられ、アドバイスを受け
新しい観点から、再スタートしました。

今まで
「医師による適当な治療手段のないものとはいえない」という
「医療先行なし」という理由での「不支給」を対象として
取り組んできましたが、
これでは問題点が、一般の人にはわかりにくいから、
「医師の治療との併給が認められないのは違法だ」
として戦ったほうがいいのでは、
という弁護団のアドバイスに従い、
私の治療と医師の治療を受けている
はじめから戦う姿勢の明確な患者さんを探しました。


そして、私が「鍼灸師」になる前からの知人の奥さんが
「私が立ち上がる」と決意してくださいました。

この「岸イヨ」さんが「原告」になる
新たな訴訟への取り組みが始まりました。


医師にも治療を受けている「五十肩」で
「鍼灸療養費」の支給申請を提出し、
「不支給」の採決を受け、直ちに「不服申請」し
審査官の採決を待たず、60日の経過をへて、
「審査会」へ「再審査請求」をし、「棄却」の採決を待ち、
直ちに宇都宮地裁へ「訴状」を提出し
「行政訴訟」が、最短の時日でスタートしました!



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