チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

鍼の力

2012年10月25日 | 鍼灸治療法・独自性の確立をめざして
私の敬愛する藤本 蓮風先生の著作は
ユニークな味わいに溢れており、説得力がある。

難渋な「東洋医学」の学理の解説も
ざらにあるお決まりの表現ではなく、
実践に根ざした揺るがぬ確信に貫かれたものである。

鍼の力―知って得する東洋医学の知恵
藤本 蓮風
緑書房

鍼はこんなことにも効果がある!

2012年10月20日 | 最近の治療体験から
「自律神経失調症」で来院している58歳の女性患者。

昔20代の若いころ「性器カンジダ症」で悩み、
一時快癒したが40代で再発し自然治癒していたが、
最近1週間くらい前から、
性器のかゆみと違和感の症状が出てきたということで相談された。

病院には,以前罹患したとき相当永い期間通ったが、
「好くなる」という実感がなく、通院をやめてしまった。
しかし、そのうちなんとなく自然に治ってしまったので、
今度は、病院に行きたくない。

鍼灸では、何とかなりませんかと言うのである。

勿論、鍼でOKですと、治療した。

これは、「中極」という下腹部のツボに、鍼1本の「快浅刺法」で
快癒した。

また症状がでたら、我慢しないで早く治療に来るようにと帰した。

私の最も敬愛する竹山晋一郎先生は「漢方医術復興の理論」の中で
『漢方(勿論鍼灸も)は、
分科した「近代医学への批判者」としての現代的意義がある。
それは、漢方(勿論鍼灸も)が「臨床的全科医」だからである。』

と指摘している。

私は、日々の治療の中で、それを確信させられている。