チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

鍼は凄い!  日常の治療体験から・・・③

2007年07月25日 | 最近の治療体験から
3ヶ月の「涙目」が1回の治療でスッキリ!


Iさんは、20年来の患者である。時々、さまざまな「症状」を訴えて来院される。

昨日、ちょうど1年ぶりの来院である。

前回は、腰の痛みがひどくなり、整形外科に行ったがあまりパッとしないので
 鍼治療をして、3回で完治した。

今回は、2~3日前から「腰が重い」ので、早い方がいいと思って、痛みが
でないうちに来てみた、とのことであった。

あった瞬間、驚いた。目に涙があふれ、まぶたは腫れ上がっていた。

聞いてみると、

「3ヶ月前、白内障の手術をして、それは、数分で終わりよくなったのだが、
 数日後から涙があふれるようになり、そのまま今日まで来た。
 会う人みんなに”どうしたの?"と聞かれる。
 先生に訴えてもあまりはっきりした説明はしてくれない」

というのである。


腰の治療をした後

「涙は目を潤すために絶えずでていて、”鼻涙管”という管を通って
 飲み込むようになっている。
 その管が何かの原因で腫れたり詰まったりすると目にあふれる。
 鍼は効果があることがある。
 かなり以前に、何人か治療したことがあり、
 内出血して数日「パンダ」みたいになった人もいたけれど、治ったよ。」

と話すと、

 「やってみて」とのことなので「清明」という「ツボ」に2ミリくらい
 鍼を刺し10分くらい置いておいた。

いくらか「いい感じだ」といって帰った。

今日、再び来院してびっくり!

腰はもちろんよくなったが、

「あれから、全然涙があふれないで、まぶたもスッキリしてきた」

というのである。

本当に、昨日とはまるで違った表情である。

一体、「眼科」での3ヶ月は何だったのだろう?

先生に、「鍼1本」でよくなったと言ったら

先生はどんな反応を示すだろう。興味津々である!