チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

「快浅刺法」への道・・・B

2014年02月09日 | 鍼灸治療法・独自性の確立をめざして

「快浅刺法」への道・・・B

最初に「浅刺」に興味を感じたのは
前に書いた「腰痛」の体験の前の
自分の「胃痙攣」の治療だった。

腰痛の1年くらい前の夏のある日、
突然「胃の激痛」に襲われた・・・

原因は思い当たらない。
暑いので水を飲んだが、そのとき別にどうということもなかったと思う。

とにかく、冷や汗をかくほどの痛みであった。

それで、自分でハリをやってみることにして
鍼灸学の定石である「内関」(手首の内側)に
刺してみようと思った。

20年以上経った今でも、そのときのことを忘れない!

刺そうとして、針先が「内関」に触れたとたん、
「激痛」がスッと消えてしまった。


まさに、古典のどこかで読んだ記憶のある
「雲の晴れるがごとく・・・・」である。

そんな記憶に重ねての「腰痛」の体験であった。

そんな時、たまたま
江戸時代もハリの名人の残した
「鍼術秘要」を読んだ!

当時(今も同じ?)、
「管鍼」を用い「痛み」「コリ」「攣急」のあるところを
「直刺」し「響き」を感じさせるのが・・・・・

大半の「鍼医」のやり方であった。

彼は、「鍼術秘要」の「針術の要言」に書いている。
「余が針術は直刺を好まずして横刺をよしとす・・・・・
直刺に比すればその効10倍すればなり。」

私は、もともと「管」は用いない。
だから長い鍼も、短い鍼も「中国針」も自由自在である。
しかし、やはり「直刺」や「斜刺」がほとんどで
たまに部位によって「横刺」をしていた。

この本と、
知人である大分県の首藤先生の管を使う「超浅刺法」
それに自分の「腰痛」「胃痙攣」の体験に基づいて

今、自身の体験を土台に、
管を使わず、針を刺し切皮と同時に水平に針を「送り込む」治療法
「快浅刺法」・・と自ら命名)を開発しようと思い
「自分の身体に刺す」ことから練習を始めた・・・・

いくらか「痛くなく」刺させるようになってから
時々、古くからの「なじみの患者」に
刺してみたが・・・・・

「わたしは練習台じゃないよ」と叱られどうしだった!         

 


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