湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

機上の人

2018-03-21 07:27:29 | ポエム
トランクひとつだけで〜
浪漫飛行へin the sky

って
本当は
飛行機って好きじゃないのよ


けれど
空は大好き


これから
気丈に、、


機上の人となる


空から下に
あなたの笑顔がみえればいいのに







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さくて弱い者へ

2018-03-18 21:08:03 | ポエム
人生の中で
心の底から祈りたいと
思う時が何度か訪れる


自分のことより
自分より弱くて小さい者への思い


自分なら
どんなことがあったとて
なんとでもしてみせよう


けれど
どうしょうもなく


この身を差し出し
代われるものならば‥‥


それが
出来ないことは
重々承知の事実であるし
少々長くなってきた人生には
痛いほどわかっていること


折しも
お彼岸に入った今日


花を活けて
菓子をそえ


とびっきりの
いい匂いのお線香をたむけよう


そして
静かに
長く
手を合わしましょう


両脇に置いた写真に向かって


どうか、『守ってください』と。







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その三年後の春の日

2018-03-17 11:14:35 | 日記
あの沈丁花が香るレンガ作りの
建物の前の家

片思いの彼とは
まだ、続きがあってね


その約3年後の
数々の大学受験や
専門学校の受験が終わりを告げるころ
ある特殊な学校の受験が始まる


国公立なからなる専修学校というくくり

とある国立の病院の付属の専門学校という場所

そこに行くまでには、
電車で乗り換えが1回


まさか、受験生達がそれぞれ
自分の受験番号の札をもって
並んでいるところに
その彼がいたとは、、、。

偶然の再会

同じところを受験する!

数々の専門学校がある中で。

まして、彼はバリバリの進学校というのに。


自分達の受験番号を見せ合いしながら
その番号は、たんに計算すれば
合格の人数をはるかに超えた番号に
笑い合い、苦い受験戦線だとしかめ面になりながら。


じゃぁ頑張ろうねって
そこでサヨナラした


試験が終わって駅に行けば
また、その彼と再会の再会


どうだったー?
ダメだと思うー。
俺もー。


キャキャッと笑い合い
自分達の住む街まで
なんとなく一緒に電車に乗っていた
徐々に乗客が増えていくけれど
私の正面に立ち
周りからガードしてくれているような気配


友達のこと
高校のこと
将来のこと
ギターや音楽のこと


話しているうちに
電車は朝、出発した駅に到着した


早い早い時間だった



♪ なんの約束などすることもな
それじゃーまたなぁって別れるときの
お前がいい ♪


そのままバイバイって。


決して
嫌いな素振りは見せない
優しい優しい彼だった。


その後
彼は母親を早くに亡くしたせいなのか
かなり年上の女性と結婚し
都会のとある大きな舞台を持つホールの
ミキサーを担当していると
風の便りで知ることになる



その彼の家の前にあった
レンガ作りの建物は、
現在、分譲マンションになっているらしい


沈丁花の香りも
もうしないのかもしれないね。


あの時代はあの時代で終わってしまったもの


それはそれでいいと思う


こうして
沈丁花の香りが時々呼び覚ましてくれる素敵な思い出となったから。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの喫茶店

2018-03-16 20:25:16 | ポエム
今日は一日中雨だったんだよ

朝一番で
華やかな君の姿
LINEで見つけたら
懐かしさでいっぱいになったんだよ


外は雨でも
君のピンクのいでたちは
もう一度あの街へ
行きたいと思ったよ


そうか
あの喫茶店がなくなっちゃうんだね


あの頃は
紅茶しか飲めなくて
大人になってから
こんなにコーヒー党になるなんて
思いもしなかったっけ


人は、変わっていくんだね


それを確かめるために
時々は会わなきゃいけなかったのに


互いの人生の足元にある大切なもののために
頑張らなきゃいけない時間があって


やっと、今
本当に互いを思いやれる


たくさんのことがあったから


君には君の
私には私の


人には言えないことを耐えてきたから


寂しさだって
虚しさだって


超えてきた者だけが安堵する思いのような


そう思えば
年を重ねていくことは
案外悪くないよね


若い頃にはない思い‥


ステキな思いやりの言葉を
たくさん知っている







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沈丁花の香る春の道で

2018-03-16 11:44:32 | 日記
沈丁花の花を見つけた

ちょうど
中学の卒業式の帰り道


その当時
大好きだった片思いの彼の家は
私の家より少し遠く
ましてや、反対方向だけど
駅に近い場所にあったので


彼の家に近い女の子と
一緒に帰ることにした


転校続きの私には
馴染みの浅い学校ではあったけど
友達にもめぐまれて
それなりの思い出はあったわけで


すこし感慨にむせびながらでも
いつもの友達といつもの調子
バカ笑いで、一抹の寂しさを隠しながら
春の道を歩いていた。


あのレンガ造りの建物の前に立つ
彼の家の前を通るルートを選んだ


もちろん、遠まわりそのもの


けれど、友達とも離れがたい思いが
いつもより長い道のりも
このまま続けばいいとさえ思っていた。


彼の家の前
窓は開いてないか
ひょっこり顔を出したりしてないか


そんなことを思いながらの道


沈丁花の香りが
あちらこちらから香る


その姿は見えずとも
香りだけが匂い立つ



学校では
もう彼に会えなくなると言う切なさ


ちがう学校に行くことは決まっていたし
バレンタイデーのチョコも渡し損ねたし


せめてバッタリ会えはしないか


そんな思いで歩いた道


そんな道で香った沈丁花


ふと思う
あのレンガ造りの建物は
今もあるのだろうか


沈丁花の花は
まだ、あのあたりで香っているのだろうか


♪ 2人でいつも
立ち止まってしまう
あの赤いレンガの家で
ルンルン ルルル‥
ルンルン ルルル‥
今日の寂しさは風にごまかされて
いつまでも消えそうもない♪




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする