湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

喜びのしずく

2018-03-29 12:25:57 | ポエム
去年の今頃のこと
お友達の娘さんが結婚された時に書いたものですが
また、私の大切なお友達のところからも
朗報が舞い込んだので
再び書いておきます。


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草木は自分が花開く時期を
本当によく知っていると感心してしまう。


人もまた同じ
同じ季節
同じ風に吹かれれば
心の中で落とした種が根を張って
そこから素敵な花が咲くみたい。


たとえ記憶が途切れ途切れになった時がきたとしても
その心の花の花弁についた雫のことは
きっと忘れないことでしょう


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おめでとうと
どこかで聞こえる
何度もなんども繰り返すその言葉は
繰り返した分だけ幸せになるような。


春の日は
その言葉に
桃色の花びら達が
歩いていく道筋に
記しを残していってくれるような。


思いと願いと涙と
顔をくしゃくしゃにしたあなたが見える。


こみ上げる熱い思いと
喉の奥でツンと


その痛みまで
心に刻みながら
なんども
なんども
おめでとう、おめでとう。



誰のものでもない
家族への思いは
噛みしめるほどに
心の奥の奥に染み込んでいく。










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