瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

#40

2013-01-21 01:06:25 | 考える日々
非科学的って言った場合、これはやはり侮蔑していることになるのかしら、一般的に言って。ということは科学的なことは評価されて非科学的なことは評価されないト。評価する、しないを言い換えると、たぶん正しい正しくないってことだろうね。科学的なことは正しい、非科学的なことは正しくない。果たしてそうなのか。といって科学的なことが間違いで、非科学的なことが正しいという話でもない。

あたしは科学はすべてを解き明かすとは考えてないのよ。科学で扱える事柄と扱えない事柄があると思っているからなのね。だから科学ですべては解る、科学は万能である、と考えてる人にとっては、あたしの言ってることは戯言にしか過ぎないんだけど。
あたしは科学が万能とは考えていないから、科学的なことは正しく、非科学的なことは間違いという見方をしないのね。科学的なことが正しいと言えるのは科学が扱える事柄に限る。科学が扱えないことは科学的に考えることが出来ないので、非科学的に考えるのが正しい。扱う事柄によるってわけね。

じゃ何が科学で扱えて、何が扱えないのかって話になると、あたしもハッキリ線引きが出来ないのよね。たとえばさあ、幽霊を見たって話はどう扱うのか。科学で扱えばただの幻覚でしょう。非科学で扱えば実在するってことでしょう。幽霊はブツじゃないから非科学で扱えばいいような気もするけれど、その現象を扱うのは脳というブツを扱うことと同じであると考えれば科学で扱えるのよね。あたしには判らない。

とはいえ、あたしにとっては科学的も非科学的も等価なのは間違いないの。ただ、どちらの考え方をとるかに迷うことが結構あるのよね。科学的に扱うべきところを非科学的思考をしたら明らかに間違うし、非科学なことを科学的に考えたところで何も解らんだろうしね。解った気にはなるかもしれないけど。
ってなわけで非科学的っていうのは、あたしにとっては文字通り、科学に非ずってだけのハナシで侮蔑でもなんでもないのよ。たぶん一般的な感覚とズレてると思うけど。一般的には非科学的っていうのは侮蔑だったり糾弾する理由だったりもするでしょ。科学万能の考え方がそういう態度をとらせるのよね。どうなのかなあ。万能なんてあるのかなあ。非科学的な思考の余地なんてないのかしらねえ。
あ、もちろん似非科学はダメよ。あれは科学と非科学をごっちゃにしてる。っていうか確信犯的にぐちゃ混ぜにして誤魔化してる。騙してやろうという悪意がある。あんなのは論外。似非科学は科学でないのはもちろん非科学でもない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« #39 | トップ | #41 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。