瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

読書メモ(なかたに ゆうすけ君)

2024-03-26 07:54:09 | 随想
佐野洋子「ふつうがえらい」(新潮文庫 平成七年)

この本の解説は河合隼雄。で、その解説のなかで鹿島和夫編「続一年一組 せんせいあのね」(理論社)から小学一年生なかたにゆうすけ君の詩を河合隼雄は引用しています。

えらい人より
やさしい人のほうがえらい
やさしい人より
金のない人のほうがえらい
なぜかというと
金のない人は
よくさみしいなかで
よくいきているからだ

小学一年生でよくこんな詩が書けますね。いや、小学一年生だからこそ書けるのかしら。
人の真実を捉えていると思います。

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2 コメント

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おはようございます (ものくろ往来)
2024-03-26 09:48:44
子どもは芯を捉えますね。
ハッとさせられる文章です。
Unknown (cdt63430)
2024-03-26 11:22:33
本当に芯を捉えてますよね。

ぼんやりしてた子供だったぼくにはとても書けない詩ですけど。
それでもこういう詩に感心できるていどには、ぼんやりしてた子供も成長したようです(苦笑)

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