瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

パレイドリア

2021-06-29 09:23:34 | 随想
職場の床の傷跡とシミの跡の写真を載せている方のブログを読みました。この方は書をしているので傷跡やシミの跡にも心を動かすことが出来るのでしょう。このように写真として切り取られているから、あたくしなんぞでもフムフムとうなずきながら見ますけれども、生で見てりゃただの汚れとしか感じないでしょうなあ。この方とあたくしでは見てる世界がまるで違う。心の在りようでしょうね。意識の向け方ってぇますか。あるいはゆとり . . . 本文を読む
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愛おしく、美しく

2021-06-25 01:18:22 | 随想
小高いところから見渡す街の風景。家、道、橋。畑に田んぼ。すべて人が作ったんですねえ、あたりまえですけど。人がこの景観を生み出した。感心します。景観は人のいとなみの現れです。自然の風景もいいですが人の造り出した景観もいい。いとなみが感じられ愛おしくなります。いとなみに生命を感じるからでしょう。生命に感動するのはどうしてなんでしょう。自分という生命と響き合うからでしょうか。生命に満ち溢れているから地球 . . . 本文を読む
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過冷却だとしたら

2021-06-22 10:16:24 | 随想
過冷却ってぇ現象がありますねえ。どんな現象かってぇと……ま、あたくしが説明するよりWikipediaの解説を読んでもらうほうが解りやすいかと思います。なのでWikipediaより拝借。たとえば水を冷却してゆくとその融点である0℃で凍るのであるが、ごくゆっくりと温度を下げてゆくとより低温の水が得られる場合がある。その状態が過冷却にあたる。自然現象の雨氷や霧氷も過冷却によるものである。過冷却状態にある . . . 本文を読む
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更新予定変更のお知らせ

2021-06-20 08:40:59 | 随想
これまでは毎週金曜日に更新していましたが、今週からは毎週火曜日・金曜日の2回更新します。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いします。 . . . 本文を読む
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愛でいっぱい

2021-06-18 10:40:53 | 随想
先日、古道具屋さんを覗きに行きました。廃業した病院を店舗にしてるので道具ばかりでなく建物まで危ないくらいに古い。古くっても使えるものなら使ったほうがいいですわな。使えるのに捨ててしまってはなんだか命を奪っているような心持ちになります。ま、物品は生命じゃありませんけどね。気分としてはね、そんな感じなんですよ。それに古い物には味がありますしね。捨てるには惜しい。使って活かしたくなります。ふと思い出しま . . . 本文を読む
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個人を超えた「何か」

2021-06-11 21:36:56 | 随想
私たちは個人なんでしょうかねえ。って言い方をしても訳わかんないですよねえ。えーッとですねえ、私たちは個人として生きている、ト。それはそうなんですが、その個人は「何か」に携わって生きているわけで、携わることで「何か」を生かしていることになりますね。個人はやがて死に至りますが「何か」は別の個人によって生かされ続けます。私たちは個人ってぇより個人として生きることにより生かしている「何か」そのもののような . . . 本文を読む
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めぐりゆくもの・補遺

2021-06-10 22:55:27 | 随想
前項で気持ちが形を変えめぐっているって書きました。で、さっきコメントをいただいたのであらためて書いたものを読み直してみて分かりやすい例なら料理だろうなあ、と考えてたら思い出しました。枝雀が「猫」の中で同じことを言ってます。「猫」ってのは新作落語で小佐田定雄が作者。小佐田定雄が作ってますが、これから引用する部分は枝雀が作っているような気がします。ま、あたくしの勝手な想像ですけどね。で、以下引用。今か . . . 本文を読む
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めぐりゆくもの

2021-06-09 10:26:25 | 随想
言葉ってぇのは意味ではなく気持ちを伝えるもんですねえ。バカって言っても文字通り罵りの言葉の場合もありますが逆に好きって気持ちの表現だったりする場合もありますから。あなたのためを思って、なんて忠告するときがありますが本当のところ自分のためを思って相手をコントロールしようとしてるだけならその気持ちは伝わっちゃいますね。そんな言葉は忠告じゃないから相手はうなずきません。自分で自分の気持ちがわからないまま . . . 本文を読む
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正解なんて大嫌い

2021-06-04 09:55:23 | 随想
若いころは正解が知りたかったんですが歳を取ると正解なんてどうでもよくなってきますな。ま、正解が解らないことへのフラストレーションが溜まりに溜まってヤケクソになったってことでしょう。加えて歳を取ってずうずうしくなったってぇか居直った。正解なんて解らなくって当然、と自分の頭の出来を棚に上げて涼しい顔をしてる。ま、謎は謎のまま置いておいたほうがおもしろいってぇこともあります。ミステリアスな人が魅力的に見 . . . 本文を読む
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感受性と愛と美と

2021-06-02 11:55:54 | 随想
あ、ホタル。川面をすうッと一筋の光が流れていく。川岸の草むらでは応じるように光が明滅しだす。驚きましたなあ。いえ、ホタルにではありませんよ。自分の感受性の枯れ具合にです。ホタルを見てホタルって確認してるだけですよ。呆れちゃいます。ほかになんか言葉にすることないの?ま、そりゃきれいだとは思いましたよ。でもそれだけ。荒涼とした感受性。感受性が荒廃してるのは愛が荒廃してるってことですかねえ . . . 本文を読む
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