瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

読書メモ(小松左京 その4)

2024-01-28 10:11:00 | 随想
宇宙は神の卵だといい、この宇宙が死ぬことによって神が生まれ、神は新しい別の宇宙をつくるという。では、私たちの住むこの宇宙を誕生させたのもやはり神という理屈になる。この宇宙の前に存在した宇宙から神が生まれてこの宇宙をつくったという連続性の上に宇宙の生死はある。これが理屈のはずだけど、この宇宙を説明するときには超越は始元においてはじめからあったのではなく、これから未来へかけてあらわれてくるものだ、と小 . . . 本文を読む
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読書メモ(小松左京 その3)

2024-01-21 13:47:00 | 随想
時系列で並べれば絵画も進化していると見て取れるわけですが、時系列を無視して並べればそこにはさまざまな絵画表現があるだけです。絵画表現にもいろんなヴァリエーションがありますねってことです。人っていうのはモノを考えるときどうしたって時間軸から離れられない。因果関係を考えますからね。あれが原因でこういう結果になった。時間の流れがそこにはあります。そもそも時間ってなんですか?って話でもあるん . . . 本文を読む
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読書メモ(小松左京 その2)

2024-01-14 13:43:00 | 随想
精神旅行の装置ですから一度入ったら入りっぱなしの装置なんですけど(だから墓所に見えたわけで)、56世紀人の一人がちょっと装置から出てきて主人公に何が見えたかを教えてくれる。宇宙の進化について、この星の人たちがどのように考えているのかがわかった。彼らに言わせれば宇宙は神の卵だ、ト。彼らは科学的観相によって、超越は、始元において、はじめからあったのではなくて、これから未来へ . . . 本文を読む
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読書メモ(小松左京)

2024-01-09 16:03:06 | 随想
小松左京「神への長い道」(角川文庫 昭和53年)以前にもこの本については書いた記憶があるなあ、と思って探してみたら10年ほど前の記事でした。https://blog.goo.ne.jp/cdt63430/e/fbca1042a9023e149c9736fe84248087/?st=1当時の気分は覚えています。主人公は「人類は、これだけのものだ! これが、人類の限界だ」と . . . 本文を読む
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