瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

食とエロス

2017-09-19 13:18:58 | 随想
前項で食べるとは生命を奪う行為であると書いたが、食べるとは愛する行為でもあることを忘れていた。 食べちゃいたい、と赤ん坊に言ったりするが、かわいいもの、大好きなもの、愛するものは食べちゃいたいのである。一体化したいのである。嫌いなもの、愛してもいないものを食べたくはならない。 食べ物や食べる行為そのものがエロティックなのも人はそこに愛を感じるからである。 もう少し書いておきたいことも . . . 本文を読む
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少食

2017-09-17 11:57:11 | 随想
ストーリーは忘れてしまった。光合成をして生きる人が登場する。ただそのことだけを憶えている。 新井素子「グリーン・レクイエム」。高校生のころに読んだ。 食べるとは、ほかの生命を奪うことである。ほかの生命を我が生命の糧とする。その連鎖の頂点にいる人類は我が生命をほかの生命に与えることなく生きている。奪うだけの存在である。 ならば、せめて我が生命をつなぐために奪う生命を出来得る限り少なくしたい。 そ . . . 本文を読む
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善く生きる極意

2017-09-01 18:51:14 | 随想
不思議といえば不思議、当たり前といえば当たり前なのだが、人は誰に教わるでもなく「善い」を知っている。が、なかなかに「善く生きる」ことは難しい。 なに、実は自ら難しくしているだけなのである。こうしなければならない、ああしてはならぬ。強制したり戒めたり。自らを矯正しようとするから無理がでる。難しくなる。 「善い」を知っていれば、それで十分。矯正する必要なんてない。知っているのだからそのままでいい。 . . . 本文を読む
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