旧・フレアバーテンダーCATMANの今日の一杯

全日本フレアバーテンダー協会会長の旧ブログです。新ブログはcatman.bar-nemanja.com です。

Margarita 「マルガリータ」

2011年12月25日 | カクテル紹介

.。.:*・゜Merry-X'mas:*・゜。:.*

クリスマスですね~皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

本日はカクテルの紹介で「マルガリータ(Margarita)」です

マルガリータは、実はクリスマス・ドリンクなのご存知でしたか?

マルガリータは、テキーラをベースにコアントロー、ライム・ジュースをシェークし、グラスの縁にソルト・リム、ライム・ホイール又はカット・ライムを加えたカクテルです。

世界的には写真下の様に"ロック・スタイルかフローズン・スタイルが基本"で日本の様にショート・スタイルでサービスする国は実は少数です!

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カクテルバー・マルソウでは、日本のスタイルに合わせてショート・スタイルかフローズンスタイルかをお選び頂いております。

マルガリータは、現在数百種類ものバリエーションが誕生しております。

このカクテルは、1948年にアカプルコに別荘を持つ上流階級のマルガリータ・セイムズ(Margarita Sames)女士がクリスマス・パーテイーで披露するカクテルとして考案したものです!

マルガリータ・セイムズさんは、ホテルやレストランのオーナーさんなどの名士を招き、毎日の様にパーティーを開いていたそうです。

写真下が、マルガリータの考案者であるマルガリータ・セイムズさんです!

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クリスマス・パーティーで好評だったマルガリータ・カクテルは、招かれた友人達が所有するホテルやレストランで次々に取り入れてレシピを採用したと言います。

招かれた友人の一人が、ロサンゼルスのテール・オ・コックのオーナーさんで、お店のへッド・バーテンダーであるジョニー・デュレッサー(Johnny Durlesser)氏にレシピを伝え、このカクテルのサービスを始めたと言います。

翌年の1949年にジョニー・デュレッサー氏は、お店で好評となっていたマルガリータを「アメリカ・ナショナル・カクテル・コンテスト」に出品し3位に入賞したそうです。

大会当時のレシピは、テキーラ 45ml、ライム・ジュース 30ml、レモン・ジュース 30ml、ホワイト・キュラソー 7.5ml にソルト・リムで、マルガリータ・セイムズさんのレシピをアレンジして出品した様です。

作品意図として「1926年に、一緒に狩猟に出かけた彼女が流れ弾にあたり、私(ジョニー・デュレッサー)に抱かれながら死んでしまいました。忘れられぬ初恋の彼女であるマルガリータの名前をカクテルのネーミングとしてコンテストに応募」との事でした。

日本ではこのお話がとても有名で、ジョニー・デュレッサー氏が考案者との説を強めています。

1955年になるとジョニー・デュレッサー氏が勤務するテール・オ・ザ・コックでは、マルガリータのおかげでテキーラが週に5ケース出る勢いとなり、それを聞きつけた酒屋がキャンペーンに使用しようと思いつきました。

"Margarita, more than a girl's name(マルガリータ、それは単なる女の子の名前を超えた)"というスローガンで全米にマーケィングを行い、世界的に知られるきっかけになったと言われています!

その他マルガリータには、1936年ホテル・ガルシ・クレスポ説、テキサスのトミーズ・プレイス説、ティファナのランチョ・ラ・グローリア説などがありますが、世界的には1948年のマルガリータ・セイムズ説が一番有力とされています!

クリスマスには、マルガリータを是非!!


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