今回は、予告通りによく使う図鑑をピックアップし、その中身を紹介したいと思います。
植物編です。
早速、これ。
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(監修/林 弥栄 山と渓谷社)です。
これは「野に咲く・・・」ですから、山地以外の平地の身近な植物を網羅しています。
その中でも、私にとって気になるのは水辺の植物。
マツモやフサモといった水草の記載はないのですが、ホテイアオイ、オモダカ、カヤツリグサ、ウキクサなどの仲間はちゃんと記載されています。
ページをめくってみると、こんな感じ。
ホテイアオイのところです。
外来種であるホテイアオイの他に、在来種であるミズアオイとコナギの記載がされていますね。
記載されている内容は、種名・学名・形態的特徴・生育環境・花期・分布など、いかにも図鑑らしいです。
他に近縁種がある場合、花や葉の違いなどの特徴を示した写真(接写)があったりもします。
ちなみに、値段は1998年当時で2816円+消費税でした。
次です。
私にとって必要なのは、日本産水草の図鑑。
熱帯産の水草は、いろんな雑誌等で写真が紹介されているので、特に不便さは感じないのですが、困るのが日本産水草。
でも、あるんですね、いいやつが。
『神戸の水生植物』(著者/碓井信久 神戸市立教育研究所)です。
神戸に限定された様にも思えますが、神戸に分布を限定されている種類はごく少数で、主に西日本に分布している種類が網羅されています。
なので、関西に住んでいる私には充分なのです。
種類はクロモ、タヌキモといった水草から、イグサ、ヨシといった水生植物まで、いろいろ記載されています。
内容は主に特徴が中心で、その利用方法などにも触れています。
値段は、15年ほど前で1300円です。
いちばん紹介したいのは、これ。
『滋賀の水草・図解ハンドブック』(角野康郎/監修 滋賀の理科教材研究委員会)です。
琵琶湖博物館で入手しました。
定価500円。 安っ
これはいいですよー。
早速、中身。
100種近い水草が載っているのですが、基本はイラスト。
内容は、形、生活の様子、私たちの生活とのかかわり、種類の見分け方、分布などです。
で、この本の良いところは、特に「見分け方」が載っている点です。
イラストなので特徴が分かりやすく、それでいて簡潔、とても分かりやすい
私は、水辺で見つけた水生植物を調べる時、主にこの3冊を使います。
まず、『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』や『神戸の水生植物』で、写真による絵合わせでおおよその種類を調べます。
もちろんそこで分かる場合もありますが、類似種がある場合、その段階では特定できません。
で、『滋賀の水草・図解ハンドブック』の種類の見分け方を参考にして、種を特定します。
この時、ルーペや虫めがねがあると便利です。
そんなアイテムが無い場合でも、デジカメで接写し、パソコンのモニターに写し出すと、細かい箇所の観察が可能になります。
種を特定できると、成長した時の大きさとか、花期とか、増え方などが分かるので、持ち帰ってビオトープなどに植えたときに管理しやすくなります。
それに、最近では外来種の問題もありますし、持ち帰るのも禁止されている植物もあります。
そんなこんなで、私のアクアやビオトープライフでは、これらの図鑑たちに随分とお世話になっている訳です。
次回は生物編。
click.click.click.click.
簡単でいいのでコメントしていただけると、励みにもなります。
よろしくお願いします。